北海道の旅行で、たくさんの人が車で行き来する札幌と函館間。
また、帰省や里帰り、お仕事などで行くことがある北海道民も多いですよね。
300kmもあるこの区間を車で行くなら、どんなルートが良いのでしょうか?所要時間とルート、高速道路を利用する際の料金についてまとめてみました。
札幌⇆函館を車で行き来するなら、どのルートがおすすめ?
観光、帰省・里帰りで車を使うことが多い札幌-函館間
札幌-函館間は、道内旅行を楽しむ北海道民はもちろん、道外からの観光客も多く行き来する区間です。
全国でも屈指の人気観光地である函館には、観光でレンタカーを使って移動する方も多く、北海道で第三の都市でもことから、お仕事や帰省・里帰りで行き来する道民も多いですよね。
札幌-函館は300km!高速を使うのがおすすめ。
札幌-函館間を車で移動する場合にまず考えるのが、高速を使うか?一般道を使うか?です。
札幌と函館は300kmも離れています。これは東京-名古屋に等しい距離。
この区間は一般道も空いてて走りやすい道も多いですが、それでも6〜7時間はかかってしまう超ロングドライブ。
やはり、高速道路を利用するのがおすすめです。
道央自動車道の一択は古い?!後志自動車道の開通によって状況一変!
札幌-函館のメインルートは南回りの「道央自動車道」
高速道路を利用するのがおすすめな札幌⇆函館ですが、「道央自動車道」が札幌市内と函館のちょっと手前の大沼公園までつながっていて、このルートを使うのが一般的。
しかし、このルートは室蘭、登別、苫小牧を経由し、やや遠回りになります。
なので、慣れている方や道に詳しい方は、「豊浦IC」を利用してそこから(まで)は喜茂別町を経由する一般道の国道230号線を使うルート(中ルート)を使う方も多いですね。
「後志自動車道」が開通!札幌-函館間に北回りの新ルートが登場!
高速・一般道の併用ルートにはもうひとつ、ニセコ・倶知安経由の国道5号線のルートがあります。
距離的には喜茂別経由の240号線の併用ルートと比較してもそれほど変わらないこのルートですが、途中の小樽-余市間の国道5号線が渋滞しやすく、あまり利用する人はいませんでした。
しかし、2018年12月に後志自動車道が開通により余市ICと小樽JCTで札樽自動車道と接続するようになると状況は一変!
小樽-余市の渋滞を回避できるようになったことから、札幌-函館間の新しいルートとしてもとても利用しやすくなりました。
>【祝開通!】後志自動車道、小樽JCT〜余市IC
札幌-函館の北回り・中、南回りルートを比較してみました!
道央自動車道を利用するルート(南回りルート)と、道央自動車道と国道230号線を利用するルート(中ルート)、道央自動車道と国道5号線と後志自動車道を利用するルート(北回りルート)についてまとめてみました!
距離と所要時間、高速料金で比較すると?
札幌と函館のそれぞれのルートを、移動距離と所要時間、高速料金(ETC片道)で比較してみました。
- 北回りルート:280km, 4時間22分, 4390円
- 中ルート:255km, 4時間05分, 3070円
- 南回りルート:310km, 4時間07分, 6420円
⑴ 最短&最速の「中ルート」
最短かつ、もっとも早く着くのは「中ルート」です。しかも、高速料金も最安!
道央自動車道の「豊浦IC」を利用し、そこから(まで)は一般道の国道230号線で喜茂別を経由するこのルートです。
この区間の移動に慣れた方やお仕事で通る方にとっては一般的なルートですが、途中で中山峠を越えますので慣れない方は運転にストレスがあるかも。
いくら短縮・早いルートでも、体力的に疲れている時や、雨など天候が悪い時、雪が積もっている時期などは避けたほうが無難ですね。
北海道旅行でレンタカーの移動の際には、よく検討してくださいね。
⑵ 高速道路でストレスフリーな「南回りルート」
中ルートに次いで早く着くのが「南回りルート」です。
札幌⇆函館間をずっと道央自動車道を走るルートなので、途中のサービスエリアでの休憩や、ガソリンの給油も心配もありません。
天候が悪い時でも高速道路なら比較的安全と言えますので、運転に慣れない方や、旅行で北海道に来ている方にもおすすめです。
走行距離も長く、高速料金が高くなってしまうのが唯一のデメリットですね。
⑶注目の新ルート!「北回りルート」
札幌⇆余市間の後志自動車道と、黒松内⇆大沼公園間の道央自動車道を使う「北回りルート」は、バランスの取れたおすすめのルート。
所要時間は他ルートよりも15分ほど長くなりますが、ほぼ変わらない位。
移動距離も最短の南回りルートほど長距離ではありません。一般道の5号線もよく整備された走りやすい道なので安心ですね。
このルートのメリットは、危険な峠道や渋滞にハマることが少ないのはもちろん、観光で北海道に来ている方にとっては、小樽やニセコ長万部など人気スポットに立ち寄ることができるのもポイントです!
観光で札幌⇆函館なら、別のルートも。
小樽・余市・ニセコ・洞爺湖を経由する観光のゴールデンルート!
3泊以上の北海道旅行なら、札幌から函館、函館から札幌へ移動する方も多いですよね。
そんな時には、ルートを上手く考えると小樽や余市、ニセコに洞爺湖まで経由することができますよ!
小樽は函館と並んで1,2位を争う人気の観光地ですね!朝ドラの「マッサン」で一気に有名になった余市には、ドラマの舞台にもなったニッカウヰスキーの余市蒸留所があり、試飲もできる工場見学は多くの観光客で賑わっています。
さらに、ウィンタースポーツで世界中からスキー・スノーボードに集まるニセコは夏も楽しめるリゾート地として人気が高まっていますし、ユネスコ世界ジオパークにも認定される洞爺湖も人気の景勝地です。
函館から札幌までの観光ルート
函館中心部から札幌中心部まで車で行くとき、途中で主な観光スポットを経由するルートをまとめてみました!
- 0:00函館中心部30km,35分
国道5号線-函館IC-(函館新道)-七飯藤城IC-国道5号線→道道338号線 - 0:35大沼国定公園137km,1時間40分
道道338号線→道道43号線→国道5号線-大沼公園IC-(道央自動車道)-洞爺湖虻田IC-国道230号線→道道2号線 - 2:15洞爺湖温泉街50km,50分
国道5号線 - 3:05ニセコヒラフ49km,50分
国道5号線 - 3:55ニッカウヰスキー余市蒸溜所20km,30分
道道753号線 - 4:25小樽運河36km,35分
小樽IC-(札樽自動車道)-札幌北IC→国道5号線 - 5:00札幌中心部
上記のルートで行くと、函館から札幌までは5時間。ただし、それぞれのスポットでの滞在時間は考慮していません。
大沼国定公園や洞爺湖、ニセコ、ニッカウヰスキー余市蒸溜所、小樽運河まで経由することができるので、北海道の有名な観光スポットをたくさん回ることができますが、移動時間だけでも5時間ちょうど。
大沼国定公園では、ぜひ遊覧船(所要時間30分)に乗って欲しいので、90分程の滞在を考えておくと良いですね。
その後、高速のロングドライブを経て、洞爺湖で絶景を楽しんで。ニセコではおしゃれなカフェでちょっと休憩を挟みましょう。
ニッカウヰスキー余市蒸溜所は工場見学(3日前までの要予約、所要時間90分)を楽しんでくださいね!
そうすると、函館を朝イチに出ても、小樽に着く頃にはもう夕方になっているはず。駆け足で札幌まで行くのも良いですが、できれば小樽で1泊するのがおすすめですよ!
函館⇄札幌の観光では、途中で1泊するのもおすすめ!
上記のルートでは、駆け足で札幌まで行くことも可能ですが、小樽で1泊するのがおすすめ。
夕方に小樽についても、その日は夜のグルメや小樽の美しい夜景を楽しみ、翌日は小樽市内の観光をすることができます。
他にも、洞爺湖温泉での1泊も良いし、ルートを上手に考えれば、温泉地として全国的にも有名な登別温泉での1泊というのも良いですね!
何れにしても300kmのロングドライブになりますので、体力的にも大変。余裕のある観光スポットめぐりができますので、途中で1泊する旅行プランがおすすめですよ!
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