2018年12月8日、後志自動車道として小樽ジャンクション(JCT)〜余市インターチェンジ(IC)間が開通しました。

後志自動車道は札幌方面からだと朝里ICの手前の新しくできた「小樽JCT」から入り「余市インターチェンジ」までの25kmの区間。この開通により、札幌中心部から余市町までの所要時間が74分から55分へと約19分短縮されます。

札幌方面から近年観光地としても脚光を浴びている余市へ向かうのに便利になりますね!

道央圏に新しい高速道路が開通しました!

後志自動車道とは?

写真提供:NEXCO東日本

後志自動車道は銭函ICと朝里ICの間にできた小樽JCTから分岐する新しい高速道路。北海道横断自動車道の一部として計画され2011年3月に着工、2018年12月8日に開通しました。

これまで札幌方面から道南に行くには苫小牧・室蘭を経由する太平洋側の南回りルートがメインでしたが、このルートは有珠山や樽前山の噴火時には通行止になるリスクが指摘されていました。

また、北回りをするルートは国道5号線ですが、海岸沿いを走る国道5号線は津波発生時に影響を受けるリスクもありました。

後志自動車道の開通により北回りルートの利便性が向上し、有珠山や樽前山の噴火のリスクに備えると同時に、海抜の高い後志自動車道は津波に備えたルートとなります。道央圏と道南圏を結ぶ代替路や避難路として機能する訳ですね。

現在は「余市IC」が終点の後志自動車道ですが、将来的には倶知安まで、「仁木IC」「仁木南IC」「共和IC」「倶知安IC」と伸びる計画で2025年の開通予定だそうです。倶知安まで伸びると、今まで中山峠を超えるルート以外にもニセコ方面に向かうルートができて、さらに便利になりそうですね!

写真提供:NEXCO東日本

札幌方面からは札樽自動車道で小樽JCTで後志自動車道に入ると、小樽塩谷IC、終点の余市ICと続きます。小樽IC、朝里ICからは後志自動車道への乗り入れはできないので注意が必要です。

小樽JCT

後志自動車道へは札樽自動車道の銭函ICと朝里ICの間にできた小樽JCTから分岐します。札幌方面から銭函ICをすぎて10kmほどで小樽JCTです。ここから後志自動車道に乗り入れることができます。

ちなみに小樽方面からは後志自動車道に乗り入れできませんので注意してください。後志自動車道から札樽道に入るときには、札幌方面、小樽方面どちらにも進むことができます。

小樽塩谷IC
■塩谷海水浴場 くびれた入江にあるので遠浅で小さな子供連れでも安心のビーチ

小樽JCTから後志自動車道に入り14kmちょっと、最初のICが小樽塩谷ICです。ここで高速を降りると道道1173号 小樽塩谷インター線(旧小樽西インター線)に接続します。道道1173号から小樽環状線に入ると、JR塩谷駅がすぐ近く。もう少し進むと塩谷海水浴場がありますね。ここは広い砂浜ときれいな水のきれいな海として人気のビーチですね。夏にはキャンプや海水浴を楽しむ方が多く訪れるスポットです。

海水浴や夏の行楽シーズン中の国道5号線は時間帯によりものすごく渋滞しますね。混雑することが多い小樽市内も通らずに札幌まで抜けられるのは便利ですね。

余市IC
■ニッカウヰスキー余市蒸留所も、余市ICからだとすぐ。

小樽塩谷ICから9kmほどで終点の余市ICです。場所は余市の町からもほど近く、道道753号線に接続しています。

余市ICを降りてをまっすぐ進むと2kmほどでJR余市駅です。人気の観光スポット、ニッカウイスキーの余市蒸留所に行くにはとても便利です。

近隣には果樹園も多くありますので、ぶどう狩りやりんご狩り、さくらんぼ狩りのスポットもすぐ。国道5号線に入って少し小樽方面に戻ると蘭島海水浴場もあります。こちらも人気のビーチですね!

まとめ

余市まで高速でつなぐ後志自動車道。

災害時には代替ルートでもありながら、海水浴やキャンプ、観光などのレジャーにもこれまでよりずっと便利になりますね。

今後の延伸で倶知安までつながると、さらに利便性が増しそうです。

道南エリアに向かうにも、これまでの南周りだけだったルートから北回りのルートとして選択肢が増えそうですね。[/vc_column_text]