北海道でいちばん人口が少ない村は、どこか知っていますか?
答えは、北海道の北部にある「音威子府村」です!
旭川市から北に120km程にあるこの村の人口はわずか700人弱ですが、たくさんの魅力に溢れた村なんですよ!
北海道でいちばん人口が少ない村・音威子府ってどんなところ?
音威子府村ってどんな村?
北海道の市町村でいちばん人口が少ない音威子府(おといねっぷ)村。
天塩川が流れる狭隘な名寄盆地の北端に位置する、人口わずか700人弱の村です。
盆地特有の寒暖差を活かした北海道有数のそばの産地として知られるほか、木工芸による村おこしが行われているなど、たくさんの魅力に溢れています。
そんな音威子府村を知ることができる3つのポイントをまとめてみました!
① 地名が読めない?!アイヌ語が由来の村名
音威子府(=おといねっぷ)という地名は、難解な地名が多い北海道の中でも特に難しいもののひとつ。
この地名は、「オトイネプ(o-toyne-p)」というアイヌ語に由来していて、「川口のにごっている川」という意味です。
この川は天塩川のことを示しているとされていて、“にごっている”というのは、現在の村中心部近くの音威子府川と合流するあたりが泥でにごっていたから、と解釈されています。
② 北海道という地名が生まれのは音威子府村?!
音威子府村は、北海道の名付けの親である松浦武四郎が、その着想を得た地としても知られています。
ある時、武四郎はアイヌの長老から「この土地で生まれた者」を「カイ」と呼ぶことを聞き、それまでの蝦夷地に代わる地名として“カイ”に“加伊”の字を当て、北加伊道という名称を政府に提示しました。
のちに、東海道や南海道などの五畿七道に倣って“加伊”は“海”に改められ、1869年(明治2年)に、正式に「北海道」と呼ばれるようになったのです。
武四郎がアイヌの長老と出会ったのが現在の音威子府村筬島(おさしま)であるされ、この場所には『北海道命名之地』の碑が建てられています。
③ 北海道二大そば処!音威子府
天塩川流域の狭隘な名寄盆地にある音威子府村は、その盆地特有の寒暖差を活かしたそば栽培が盛ん。
作付け面積と収穫量は北海道内屈指で、幌加内町と並び北海道の二大そば処としても知られています。
音威子府そばの特徴は、実を甘皮と一緒に石臼で挽いているからこその真っ黒な色合いと豊かな風味!
道の駅や村内の食堂で味わうことができるほか、お土産用の生そば・乾麺の販売もされていますよ!
ドライブで立ち寄りたい!音威子府村のおすすめスポットはどこ?
旭川〜稚内をむずぶ国道40号と札幌〜浜頓別をむすぶ国道275号という主要な国道が交差する場所にある音威子府村。
道内の観光などドライブで通る機会があれば、ぜひ立ち寄りたいおすすめのスポットをご紹介します!
エコミュージアムおさしまセンター
アイヌをルーツに持ち、北海道を代表する彫刻家である砂澤ビッキ。
自宅兼アトリエとして晩年の10年を過ごした音威子府村の廃校跡(旧筬島小学校)が、現在は「エコミュージアムおさしまセンター」にリニューアルされ、大小数百点の作品を展示彫刻作品が展示される「アトリエ3モア(通称:砂澤ビッキ記念館)」として公開されています。
- 営業時間 : 9:30 - 16:30
※開館期間は4月26日~10月31日(冬期間閉鎖)
毎週月曜日休館(祝日時は翌日) - 住所 : 音威子府村物満内55
- TEL : 01656-5-3980
- 入館料:大人300円/中学生以下無料
道の駅 おといねっぷ
国道40号と国道275号が合流・分岐する場所にある「道の駅 おといねっぷ」はドライブでのアクセス抜群。
ここでは、村内で数少ない「音威子府そば」を食べることができる食堂があるので、ぜひ味わってみて!
ただし、時間帯によって品切れや完売になることがあるので注意!
- 営業時間 : [4月~9月]9:30 - 17:00
[10月~3月]9:30 - 16:00 - 住所 : 音威子府村字音威子府155
- TEL : 01656-5-3111
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