帯広に来たら、豚丼はぜひ食べておきたいグルメの一つですよね!

名店と呼ばれ、行列が絶えない豚丼専門店が多く立ち並び、どこのお店で食べるか迷ってしまいます。

そんな中、今回は数あるお店の中から、「ぶた丼のとん田」に並んで豚丼を食べてきました。

ミシュラン北海道2017年でビブグルマンを受賞した、輝かしい経歴を誇る地元民に愛されるお店です。

2008年創業、地元民に愛され続ける豚丼専門店

中心部から外れた住宅街の中に名店がある

帯広市内の中心部よりやや東側、札内川沿いに走る弥生通の住宅街の中に「とん田」はお店を構えています。

JR帯広駅からはおよそ3kmほどの距離があるので、歩くと30分近くかかってしまうでしょう。なので、車で行くことをおすすめします。

駐車場は21台分停められるスペースがあるので、車で立ち寄る際にコインパーキングを探す手間や利用する料金の負担がなくて助かります。

特にドライブ旅を楽しみたい方にとって、駐車場の有無は重要ですよね。JR帯広駅前に並ぶ豚丼屋さんには、駐車場がないところも多いので駐車場があるのはメリットでしょう。

もちろん、混んでる場合は駐車場もいっぱいになるので注意は必要です。

また、とん田が面している弥生通は片側2車線で中央分離帯があるので、JRが走る線路の下をくぐるアンダーパス方面から向かいましょう。

反対車線から来てしまった場合は、Uターンをして車線を変更する必要があるので要注意です。

帯広市東10条南17丁目2番地
  1. 営業時間 : 11:00 - L.O. 18:00
    ※売切れ次第終了
  2. 住所 : 帯広市東10条南17丁目2番地
  3. 駐車場:あり(無料)

開店前から行列必至、おすすめの来店時間は

人気店ということもあって、11時の開店時にはすでに行列ができていることがほとんどです。

1巡目で入ることができないと、かなりの時間を待つことになります。

絶対早く食べたい!という方は、開店1時間前から並ぶくらいの覚悟と時間の余裕をもって行くといいでしょう。

今回、私はお昼のピークを避けたいと考え、13時30分にお店に到着しました。お店の外には3組8名ほどの列がありましたが、待っても30分ほどだろうと思い列に並ぶことにしました。

駐車場も5,6台の余裕があったのでスムーズに駐車し列に並べたので、時間帯としては良かったのかなと思います。

結果的に、続々と食べえ終えたお客様がお店から出てきて、30分も待たずして入店することができました。

今出てきている人たちはどのくらい並んだのだろうと考えながら、30度近い暑さの中、短い行列時間で済んだことにホッとしました。

豚肉一枚一枚を手切りするこだわりがとん田の魅力


とん田は、すべて十勝産の豚肉を使用しており、さらに豚肉一枚一枚をすべて手切りし、柔らかいお肉のみを厳選して使用しているそうです。

「我々は豚丼ではなく、手間隙を売っている」という創業者の思いがホームページに載せられています。

手間をかけてでも、美味しい豚丼を提供したい、そんな強い信念を感じますね。

さて、席に案内されてメニュー表を眺めていきます。

とん田の豚丼は、大きく分けて4種類あります。

  • ロースぶた丼 790円
  • バラぶた丼 790円
  • ヒレぶた丼 790円
  • ロース・バラ盛り合わせ 940円

どれもおいしそうで、すぐに決めきれません。

ロースの歯ごたえ、ヒレ肉のジューシーさ、バラ肉の柔らかい脂身、それぞれのお肉の特徴がある中で迷いに迷って「ロース・バラ盛り合わせ」にしました。

結局、せっかくなら2種類のお肉を楽しみたいという、贅沢な思いが勝りました。

きっと、同じような思いで迷う方も多くいると思うので2種類の盛り合わせが用意されているのはとても嬉しいですね!

1種類のお肉の豚丼は全て790円という価格設定も、非常にリーズナブルで地元民に愛される理由がここにも見えています。

一から手作りの、真似できない秘伝のタレのうまみが染みわたる


いよいよ、待ちに待った豚丼が運ばれてきました。

豚丼ならではの、この花びら盛によって美しく豚肉が盛られています。

正確な数は把握できていませんが、ご飯の上には12,13枚ほどの豚肉が載せられており、満点のボリューム感に胸が高まります。

早速、いただきます。

最初の一口目で感じた、お肉の柔らかさと噛むほどに美味しいジューシーな味わい。
豚肉一枚一枚こだわっていることが伝わってきます。

さらに、このタレがものすごくおいしい!

調べてみると、タレは一から手作りで創業者とその息子しかレシピを知らないという秘伝のタレなんだとか。
テーブルには追いタレ用のツボが用意されていて、自由に足すこともできます。

このタレが染み渡った食材は何でも美味しくなるだろうな、そう感じるほどの美味しさでした。

バラ肉の脂身もくどさはなく、簡単にかみ切れる柔らかい歯ごたえと、噛むほどにあふれるロース肉のうまみ、これに秘伝のタレが合わさってあっという間に食べ終えてしましました。

とん田の豚肉は炭火焼ではありません。

帯広の豚丼専門店では炭火焼であることが多いように思います。

今回初めてそうではない豚丼をいただきましたが、決して香ばしさに対する物足りなさを感じることもなく、むしろこれだけの量のお肉をペロッと食べられるのは自分でも驚きなほどでした。

とん田秘伝のぶた丼タレはレジでも販売されており、帰りに買っていくお客様も見受けられました。

お店を出るとまだ数名のお客様が列を作って並んでいました。これだけ多くの人が、待ってでも食べたい理由はこの美味しさを体験した人ならきっとわかるはずです。

ロースおバラの盛り合わせの豚丼をいただきましたが、せっかくなら「ヒレぶた丼」も食べてみたい。次回来た時には必ずヒレぶた丼を食べよう!そう決意をしてお店を後にしました。

帯広ではなぜ豚丼が名物?

そもそもなぜ、帯広では豚丼が名物なのでしょうか?

明治時代末期ころから十勝地方では養豚業が始まり、庶民の食区で豚肉が親しまれていました。そこから徐々に養豚業が発展を遂げ、国内でも特に盛んに行われ、その後の「豚丼」の発祥の地とまで呼ばれるまでに至ったのです。

昭和の初期には地元の食堂で、ウナギの蒲焼風のタレを使って、ウナギではなく豚肉を使った「豚丼」が食べられていたと言われています。
農家や開拓者のスタミナ飯として、高価なウナギではなく地元産業であった豚肉が代わりに使われ始めました。

厚切りの豚肉を砂糖醤油で味付けをしたタレと絡めてご飯にのせて食べる「豚丼」が誕生したのです。

ちなみに、豚丼の発祥のお店として知られているのが、帯広駅前にお店を構える「ぱんちょう」です。コチラも連日多くの客様が行列を作る元祖豚丼の名店になります。

十勝の養豚業の発展と共に、市民から愛される「豚丼」という郷土料理が誕生した、そんな歴史を知りながら豚丼を食べてみるのもいいですね。