「追分ソーランライン」は、函館と小樽を結ぶ日本海側ルートの愛称で、ドライブルートとして人気!
全長460kmを超える海岸沿いを走るこのルートには、奇岩・断崖が連続する絶景や北海道のルーツにふれることができるスポットなど盛りだくさん。その名称は“江差追分”と“ソーラン節”という2つの民謡が由来となっているんですよ!
海岸沿いを走る絶景ドライブ!日本海追分ソーランラインとは?
「日本海追分ソーランライン」とは?
「追分ソーランライン」とは、函館と小樽を結ぶ日本海沿いの道に付けられた愛称。
奇岩・断崖の連続や、美しい日本海の絶景が楽しめるドライブルートとして、とってもおすすめ!
全長460kmにも及ぶこのルートは、主に以下の2つの国道と区間があります。
① 国道228号 函館ー江差間
追分ソーランラインの、函館から江差町までの区間にあたるのが、国道228号(一部、国道227と重複)です。
この区間は、津軽海峡と松前半島の海岸線を通る日本海の絶景を楽しめて、さらに北海道のルーツにもふれることできるドライブルートですね!
天気が良い日には、松前町や上ノ国町の海岸沿いから日本最大の無人島の“渡島大島”も望むことができます。
ルート上には、江戸時代に松前藩が置かれて北海道で唯一天守閣を持つ「松前城」がある松前城や、「ニシン漁」と「北前船」の寄港地として栄え歴史ある街並みが残る江差町など、立ち寄りたいスポットも盛りだくさん!
② 国道229号 江差ー小樽間
追分ソーランライン全体の大部分にあたるのが、江差町から小樽市までの国道229号の区間です。
この区間は、にも及ぶ長大な区間で、小樽市と余市町で一部が国道5号と重複しています。
このルートは奇岩・断崖が連続する美しい海岸線を楽しめるドライブルートとして有名!
特に近年注目を集めているのが、「シラフラ(アイヌ語で白い傾斜地)」とよばれる白い断崖が続く海岸線で、まるで日本ではないような異国の雰囲気を感じることができるフォトスポットです。
積丹半島でも、さまざまなユニークな形をした奇岩や“積丹ブルー”とよばれる青く透き通った海を望むドライブを楽しむことができすよ!
有名なのは余市町にある「ローソク岩」とよばれる細長い特徴的な形の岩。
近年ではトンネル化が進み、かつてほど海岸線から直近に見ることはできなくなりましたが、展望駐車場の設置されているので車を止めてゆっくり見ることができます。
函館⇄小樽のルートに選ぶなら覚悟が必要?!
函館と小樽を結ぶ「追分ソーランライン」ですが、このルートを走破するのは至難のワザ。全長は466km、車でノンストップの移動でも8〜9時間にもなる超ロングドライブ!
北海道の観光では小樽と函館を行き来する方も多いですが、このルートを選ぶのは相当な覚悟と時間の余裕が必要ですね。
小樽-函館のルートは、倶知安町・ニセコ町を経由するルートか、岩内町・黒松内町を経由するルートのどちらかが一般的で、それでも230〜240kmで4時間ほどかかります。追分ソーランラインで行くと、そのおよそ2倍の距離・時間が必要になります。
もし、観光の際にドライブを楽しみたいなら、積丹半島だけにするか、江差・松前だけにするなど、ルートは慎重に選んだ方が良さそうです。
追分ソーランラインにまつわる北海道の2つの民謡とは?
追分ソーランラインの愛称は、ルート上にある町々で伝わる「江差追分」と「ソーラン節」という2つの民謡から由来しています。
「江差追分」はかつてニシン漁と北前船の寄港地として栄えた江差でおよそ200年前から唄い継がれている日本を代表する民謡で、北海道のみならず、全国に愛好者がいます。
また、「ソーラン節」は積丹半島や余市でニシン漁の漁場の作業唄として伝わってきた民謡。“ヤーレン ソーラン ソーラン”の歌詞で知られ、いまや北海道の初夏の風物詩となったYOSAKOIソーラン祭りで使用されるフレーズでもおなじみですね!
小樽のその先は稚内へ!「日本海オロロンライン」とは?
函館と小樽を結ぶ海岸線の「追分ソーランライン」ですが、その先は「日本海オロロンライン」と呼ばれる海岸線のルートが日本最北の地・稚内まで続きます。
こちらも海岸線沿いの絶海が楽しめるドライブルートとして人気ですね!