希望する進学先が近くにない場合、通学の交通費が高額にならないか不安ですよね。

札幌市では、高校生などの通学費用の一部が助成される「高等学校等生徒通学交通費助成制度」があるのを知っていますか?

遠距離通学になる場合、どれくらいの補助が出るのか、その要件と申請方法などについてまとめてみました。

札幌在住で遠距離の高校通学なら要チェック!助成が受けられるかも?!

札幌市の「高等学校等生徒通学交通費助成制度」とは?

札幌市の高等学校等生徒通学交通費助成制度とは、『1か月あたりの通学定期券の金額のうち、13,000円を超える額の2分の1』を市から助成が受けられる、というもの。

例えば、1ヶ月の定期代が15,000円だった場合、(15,000円-13,000円)÷2=1,000円 が助成額となります。

対象となる要件は、以下の3項目全てに当てはまる方です。

<対象要件>

  • 札幌市内に居住し、石狩管内※1の高校等※2に通学している。
  • 通学定期を利用して公共交通機関※3で通学している。
  • 1か月の通学定期券の金額が13,000円を超えている。

※1. 札幌市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村, ※2. 公立・私立を問わず高等学校(全日制、定時制、通信制)、中等教育学校後期課程、専修学校高等課程, ※3. バス、地下鉄、鉄道(JR)又は路面電車(市電)

世帯状況や年収によっての制限はありませんので、もし札幌市に住んでいて通学定期代が13,000円を超えていたら、ぜひ申請を検討してみるのがおすすめです。

通学定期が13,000円を超えて高額になるのはどんな場合?

通学定期はもともと割安に設定されていますので、13,000円を超えるケースはある程度限られます。

しかし、長距離の区間でバスを乗車する場合や、乗り継ぎがある場合、主に札幌市外への通学でJRを利用する場合などでは13,000円を超えることも決して少なくありません。

① 地下鉄・市電を利用している場合

通学に地下鉄と市電だけを利用している場合、1ヶ月の定期代が13,000円を超えることはありません。

地下鉄の通学定期代は最大でも1ヶ月で9,120円、市電の通学定期代は区間を問わず1ヶ月で5,870円です。また、地下鉄と市電を乗り継いでいる場合も最大で11,870円までとなっています。

② バス、もしくはバスと地下鉄・市電を乗り継いでいる場合

通学にバス(北海道中央バス・JR北海道バス・じょうてつバスなど)を利用している場合、長距離路線は対キロ区間制になり定期代が高額になる可能性があります。

例えば、JR北海道バスは普通運賃が片道370円以上、じょうてつバスは普通運賃が片道440円以上の区間になると、1ヶ月の通学定期代が13,000円を超えます。

また、バスと地下鉄、バスと市電など乗り継ぎがある場合、乗り継ぎが適用されない路線で乗り継ぐ場合は定期代が高額になり13,000円を超えるケースが多くなります。

③ JRを利用している場合

通学にJRを利用している場合、通学定期代は高額になるケースが多いです。

特に、札幌市内から市外の高校へ通学する場合はJRを利用することが多いですが、JR駅までの交通手段に地下鉄やバスなどを利用している場合、これらはJRとの乗り継ぎ運賃が適用されず、定期券が2枚必要になり合算すると13,000円を超えるケースも少なくありません。

助成金の申請期間と申請方法について

札幌市の「高等学校等生徒通学交通費助成制度」の申請には期間があります。

通常、年度当初の4月〜5月上旬が申請受付期間となり、助成期間は年度の4月上旬から2月末までとなり、年度ごとに申請が必要です。

雪がある期間だけ交通機関を使う場合など年度途中で随時申請することも可能ですが、年度を遡って申請することはできませんので注意!

助成金の申請方法は、札幌市のホームページからインターネット経由、もしくは申請書を郵送で申請することが可能です。

詳細は、札幌市のホームページも確認してみてくださいね!