知る人ぞ知る札幌の昭和レトロスポット「レトロスペース・坂会館」をご存じでしょうか。「ラインサンド」や「しおフライA字ビスケット」など、道民ならおなじみの坂ビスケットの社屋に隣接している博物館です。「レトロスペース・坂会館」は、日用雑貨から美術品までさまざまな品物を展示する一方、ディープでマニアックな内容も多く、その不思議な魅力にたくさんの人が訪れています。

今回は昭和レトロを味わいたいならここ!と、断言できる「レトロスペース・坂会館」をご紹介しましょう。

札幌でおなじみのビスケット会社に併設された異次元博物館【レトロスペース・坂会館】

レトロでカオス。モノたちのパラレルワールド!

レトロスペース・坂会館は、坂一敬館長が1994年から運営している私設博物館です。坂会館は、坂館長がごみステーションに捨てられていた哀れな一体のマネキンを拾ってきたことから始まりました。入館すると館内に君臨している品物の多さと、カオスな雰囲気に圧倒されます。すべての展示品に説明などは一切なく、本当にその場に陳列されているだけ。まさに物たちが主役というパワーに溢れています。

捨てられるはずだったモノたちの自由な空間

どう考えても展示されるには、日常品として当たり前すぎるものばかりがズラリ。使用済みであれば本来はゴミステーション行きだったはずの物たちが、ここではまるで発掘された宝のように並んでいます。品物たちの自由でのびのびとした息遣いが聞こえてきそうな不思議な感覚を覚えます。

かつて使われていた道具たちが語りかけてくるよう

扇風機やタイプライターといった昭和初期には特に便利で重宝されたであろう品々たち。これらは今でも使おうと思えば使えるそうです。

当時にこれらを使用したことがある人たちは、その時代を思い出して懐かしさに浸るのではないでしょうか。単に歴史的な価値があるだけではなく、実際に人の生活の中で息づいていた物たちは、まさに昭和という時代そのものを体現しているようです。

観光客には北海道由来のコーナーが人気

道外からくる観光客に人気があるのは北海道縁の物が置いてあるコーナとのこと。こちらにはジンギスカン鍋がたくさんおいてあり、個性的な鍋たちの姿に北海道らしさを感じます。ほかにもストーブなど、いかにも北海道を感じさせる物にお客さんは喜ぶそう。

見てはいけない?妖しい人形たちのマニアな空間

レトロスペース・坂会館には、立ち入るのにためらい、お子さんに見せるにはちょっと、という場所もあります。妖しい人形たちや女性の裸体のアートや写真が展示されているコーナーで、かなりきわどいものもありますので注意が必要。

一例をあげますと、このように大量のリカちゃん人形が緊縛した状態で置かれています。モザイク状態でしかお見せできないことをお詫びします。しかし、これは坂館長の言によると決しておかしな意味合いではなく、何年も使用されたリカちゃんたちの汚れや傷を隠す工夫とのこと。その発想自体が驚きというしかありません。まさにディープな空間。

ほかにも日本人形やこけし、フランス人形などがたくさんならんでいます。今回取材時には、立派な雛人形も展示されていました。雛人形はほかにも大量にあり、毎年違うものを展示しているそう。しかし立派すぎて展示するのに一苦労とのことでした。

子供時代いつもとなりにあった懐かしい文具たち

文具が置いてあるコーナーをふと見ると、ちびた鉛筆たちがありました。正直、なぜこれを展示?と不思議になりますが、見ていると一生懸命鉛筆を削っていた幼い頃を思い出し、なんだか愛しい気持ちが湧いてきます。

木製の学習机や椅子はまさに昭和初期のノスタルジックな懐かしさ。子どもたちが学ぶ姿を支えてきた年月の重みを感じます。いまは使われなくなった文具たちを見ていると子供時代にタイムスリップしたような気分になりますね。

お土産に懐かしの味のビスケットはいかが

レトロスペース・坂会館には、名物の「しおフライA字ビスケット」や「ごまスティック」などのビスケットが販売されています。坂会館は、見学料が無料なので、博物館存続のためにもぜひお土産にビスケットを購入してくれたら嬉しいとのこと。お値段はどれもお手頃で、サクサクと食べやすくおいしいので、お土産にも最適です!

ノスタルジックな異世界に浸る空間【レトロスペース・坂会館】

札幌のディープな珍スポット、レトロスペース・坂会館をご紹介しました。昭和の時代を感じることのできる物たちのパラレルワールドの雰囲気が伝わったでしょうか。昭和の時代をただ懐かしむだけではなく、レトロスペース・坂会館の品物たちには、使っていた人の想いが残っています。物たちとともにかつて生活していた人たちの息吹を感じます。

ますます多くの物であふれるこの時代、レトロスペース・坂会館に行って、昭和のレトロでマニアックな空気に浸るのも悪くないかもしれませんよ。

札幌市西区二十四軒3条7丁目3−22
  1. 営業時間 :  
    [平日] 11:00 - 18:30
    [土曜] 10:00 - 16:30
    [日曜・祝日] 休み
    ※その他、土曜の不定休あり
  2. 住所 : 札幌市西区二十四軒3条7丁目3−22
  3. TEL : 011-632-5656
  4. 駐車場:あり(無料)