冬の円山登山にでかけてみませんか?
雪が降り積もった冬の円山は、ピンと張り詰めた澄んだ空気と静けさがあって、夏とは違った魅力に溢れています。
初めての冬山にもおすすめですよ!
ルートや注意点、装備についてまとめてみました。
冬の円山なら、この時期ならではの絶景に出会える!
雪積もる円山の魅力とは?冬に登らないなんてもったいない!
春の訪れから夏〜秋と、札幌市民はもちろん、最近では海外からの観光客にも人気の円山。
小学校や幼稚園の遠足でも利用されるとあって、札幌市民にも登ったことがある方は多いですよね。
でも、雪が積もった冬の円山に登ったことがある方は、あまりいないのでは?
ピンと張り詰めて澄んだ空気、雪の山中、そして何より白く染まった札幌の街を一望できる頂上からの眺めは冬ならでは!
冬の円山は初心者のはじめての雪山にもぴったり!
一般的にはハードルが高い冬山への登山ですが、円山は市内中心部からも近い低山なので、初心者にもおすすめ!
登山ルートもシンプルで限られており、冬の期間でも登山客が多いので、登山道は踏み固められ、迷う心配もありません。
もちろん、防寒と滑り止めの準備は必要になりますが、冬でも安心して登ることができるんですよ。
冬の円山、登山レポート!
冬の円山は魅力がいっぱい!
夏には登ったことがある円山ですが、冬は初めて。
でも、冬の円山はこの季節ならではの絶景が楽しめたり、ピンと張りつめた山の空気が心地よかったし、魅力たっぷりですよ!
円山について
- 難易度:
- 標高:225.0m
- 所要時間:登り50分 下り40分
- 駐車場:あり(有料)
- トイレ:あり
八十八ヵ所コースで往復2時間、冬の円山登山レポート
① 「八十八ヵ所コース」入口からスタート!
今回スタート地点に選んだのは「八十八ヵ所コース」の登山口(北登山口)。
冬でも登山に訪れる方が多く、雪道はしっかり踏み固められているので、迷う心配はありませんね!
このコースは「八十八ヵ所」の名の通り、1番から88番までのお地蔵様が頂上付近まで登山道沿いに並んでいます。その番号を辿っていくと頂上までの残り距離も把握しやすいので安心です。
② 登り初めはちょっぴり急かも?アイゼンは必須?!
円山の登山道は、始めジグザグの道で斜面を登り、高度を上げていきます。
木々が生い茂る夏山では見ることができないですが、途中振り返ってみると、一足ごとに景色が変わり標高が高くなっていくのがよくわかりますね。
冬山の登山での必需品である滑り止めの爪がついた「アイゼン」は、円山でも絶対にあった方が快適!
円山の登山道は冬でも登山客が多く踏み固められているので、滑りやすいです。
安全に登山を楽しむためにも、低山の円山であっても簡単な「軽アイゼン」くらいは付けておいた方がおすすめです。実際、行き交う方の半分以上は軽アイゼンを付けている様でした。
③ 冬の空気が気持ちいい!雪の稜線を進む
ジグザグの道を270mほど進むと、円山のゆるやかな稜線に入ります。風が吹き抜けて、気持ちが良いですね!
冬の登山でも、登りはしっとりと汗をかいて暑くなります。汗を拭き取るタオルを首元に巻いたり、速乾性の肌着を着用するうようにしましょう。
途中に1ヶ所、分岐があります。おすすめは左側の稜線の登山道で、ここからは眺めがいいビューポイントもありますよ。どちらの道も、頂上のちょっと手前ですぐに合流します。
④ 山頂からは、冬ならではの絶景!
登山口から50分ほどで標高225mの山頂に到着。
札幌の中心部を間近に見渡すことができる山頂からの景色は絶景ですね!景色と一緒にあらかじめ用意しておいた暖かい飲み物を楽しむなんて、いかがですか?
登っている時には暑く感じても、山頂では急に寒さを感じるようになるのが冬山です。
気温が低い冬には、汗をかいても乾きづらく、汗冷えしてしまうことがよくあります。速乾性のインナーを身に付け、体を温められる飲み物を持っているといいでしょう。
⑤ 下山は「動物園コース」
円山といえば「動物園コース」で下山する、というのが定番!ということで、冬もこのコースから下っていきます。
山頂から少し下ったところにある標識を確認し、まっすぐ進むと動物園コースに入ります。
⑥ 木階段の下りは足元を確認して、慎重に!
西側の尾根の動物園コースは、木階段が連続します。この段差が雪で埋もれていたり、段差や傾斜がきつくなっていたりすると、滑りやすいので注意して。
下りにも、アイゼンを装着していると足元が安定するのでおすすめですよ。
⑦ ゴール!円山動物園に到着!
800mほど下ると円山動物園の敷地内を隔てるフェンスが見えてきます。ここからは動物園沿いの遊歩道。
夏には小川が流れてぬかるみもある遊歩道ですが、冬には雪の下に埋もれ歩きやすいですね。
しばらく進むと、円山動物園に到着!
山頂からはおよそ40分ほどの道のりでした。
冬の円山に登る時の注意点、装備は?
夏の円山に登ったことがあっても、冬はまた別。
低山の円山では、本格的な装備は必要ありませんが、防寒と滑り止めの対策はしっかり準備しておきましょう。
また、夏とは違う冬ならではの注意点についてもまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
⑴ 防寒と滑り止めの対策はしっかりと。冬用を準備しよう!
冬山に登る上で大切なのは、足もと。
靴は雪が入り込んだり溶けて染みてこない、防寒のスノーシューがあれば大丈夫。圧雪され滑りやすい箇所も多いので、軽アイゼンがあると安心です。靴下は厚手のものや、重ね履きするのが効果的ですよ。
防寒着には、速乾性のインナーとニットやフリース+薄手のダウンなど保温性の高いものに、ハードシェルのアウターの重ね着をするのがおすすめ。スキーウェアで代用するのも良いでしょう。
もちろん、帽子やグローブも忘れずに!
⑵ 登るのは晴れた日を選ぼう!
低山とはいえ、そこは冬の山。
登るのは晴れた日を選んで、もし天候が悪くなったら途中で引き返すことも必要です。
また、大雪が降った後は山道がわかりづらく、初心者が自分でラッセル(雪かき)しながら進むのは危険。
先行者の足跡が見つけられなかったり、ハイカットの登山靴やスノーブーツが埋まってしまうほどの新雪がある場合、初心者は引き返すのが無難です。
⑶ 日没までに下山できる計画をすること!
冬の晴れた日の日没後は、急速に冷え込みます。
12月なら16時には真っ暗。1〜2月でも17時には日が落ちます。遅くても15時までには下山できるように計画を立てて登りましょう。
夏よりも時間がかかる冬の登山、円山の場合は休憩時間なども考えると初心者は最低でも2時間を考えておいた方がベターです。
午前中から登り始め、昼過ぎのは下山する位がおすすめですよ。