札幌とルスツやニセコ、さらに道南・函館を結ぶ交通の大動脈である国道230号線。
北海道のビジネスや物流、観光・レジャーなど多くの方が行き来するルートですが、定山渓から喜茂別町へ抜ける「中山峠」は、冬には交通の難所とも言われますね。
大雪の時の通行止め、もしもの時の迂回路についてもまとめてみました!
冬の中山峠の運転は危険?
中山峠とは?
札幌とルスツやニセコの中間にある山々を超える、中山峠。
札幌都市圏とスノーリゾートとして有名なニセコやルスツなどの豪雪地帯、そして道南エリアを結ぶ北海道でももっとも重要な幹線のひとつである国道230号にあります。
季節を問わず多くの人が行き来する峠道で、標高標835mの頂上にある道の駅・望羊中山では塩茹でしたジャガイモを甘い衣をつけて揚げた「あげいも」が人気で、観光やレジャーでも多くの方が訪れています。
冬の中山峠で覚えたおきたい3つのこと
中山峠は、札幌近郊でもっとも早く気温が下がり、多くの雪が降り積もる豪雪地帯。
札幌の街中ではまだ気温が高く雪がなくても、峠では路面が凍結していたり雪が積もっている場合も。
急勾配とカーブの連続なので、雪道の運転が不慣れな方は十分注意して走行してくださいね。
① 圧雪アイスバーン、ブラックアイスバーンに注意!
中山峠で気をつけたいのは、圧雪アイスバーンやブラックアイスバーン。
冬でも交通量の多い中山峠では、雪がタイヤで踏み固められ、圧雪アイスバーンとなっていて、見た目以上に滑りやすくなっている場合があります。
また5月や10月の春・秋には、日中は2桁の気温でも朝晩はマイナスになる、という日も多いです。こういった日は、アスファルトが濡れているだけと思ってもツルツルに凍っていた、なんてことも。
これらの路面が凍結している道は、ブレーキやハンドル操作が思うように効かなくなりますので、くれぐれも注意しましょう。
② スタッドレスは10月下旬〜5月上旬まで必要!
札幌の街中ではまだ雪が降っていない時期でも、豪雪地帯の中山峠ではすでに雪が積もっていたり、雪がなくても路面が凍結している場合があります。
特に、秋は10月下旬から春は5月上旬まで、中山峠を通過する際にはスタッドレスタイヤを装着しておくのがおすすめです。
うっかりノーマルタイヤで峠に入ると立ち往生してしまうことがありますので、くれぐれも注意しましょう。
ちなみに、観光やレジャーなどでレンタカーを利用する際には、レンタカー会社に事前によく確認しましょう。
③ トンネルと橋に要注意!
中山峠には、複数のトンネルや覆道(スノーシェルター)、橋梁があります。
トンネルの出入口付近や、風通しがよい橋は気温が下がりやすく、路面が凍結していることが多々あります。いずれのトンネルや橋も、真っ直ぐな道ではなくカーブの上にありますので、くれぐれも注意して下さいね!
また、トンネル内部も溶けた雪が凍ってツルツルになっている場合があります。ついつい油断してスピードを上げてしまいがちですが、くれぐれも注意しましょう。
観光旅行でレンタカーの運転は大丈夫?
冬の北海道旅行では、札幌の都市部での観光とルスツ・ニセコなどスノーリゾートの観光をセットで楽しむ方も多いですね!
その際、もしレンタカーでの移動をするなら避けて通れないのが「中山峠」です。
しかし、雪道の運転が不慣れだったり、自信がない/不安、という方は無理せずに、公共の交通機関を利用するのがおすすめです。
札幌ールスツ・ニセコ間は、都市間高速バスが多く運行していますし、ウィンターシーズンは各ホテル行きやスキー場行きのスキーバスも運行されますので、積極的に利用したいですね!
冬の通行止めはある?迂回路は?
中山峠は、道央圏と道南を結ぶ重要な幹線なので、冬でもとても良く整備されています。
大雪が降っても素早く除雪作業されますので、めったに通行止めになることはありませんが、風を伴うような暴風雪ともなれば通行止めになることもあります。
中山峠が通行止めの際の迂回路について
中山峠が通行止めになった際には、高速道路を利用する迂回ルートがあります。
札幌からニセコ方面に向かう場合は、札樽自動車道で小樽方面へ向かい、途中の小樽JCTで後志自動車道に入り余市ICで降りると、国道5号でニセコに抜けることができます。
また、札幌から洞爺湖や函館方面に向かう場合は、道央自動車道を利用して南回りのルートで行くことができます。