夏の夜に飛びかう、ホタルの幻想的な光景を見てみたいと思いませんか?!

かつて札幌でも稲作が盛んに行われあちこちでホタルを見かけたそうですが、都市化とともにその数を減らし、日常生活でホタルの姿を見かけることはできなくなりましたが…

ーー今でもホタルが飛びかう幻想的な光景を見ることができる、とっておきスポットがあるのを知っていますか?

一度は見てみたい!この夏、ホタルを見に行こう!

ホタルが見れる!市内2カ所の公園について

札幌市内でも、誰でも気軽に簡単にホタルを見ることができる公園として有名なのが、西岡公園と五天山公園です。

どちらも自然豊かな公園として多くの市民に親しまれていますが、7月中旬〜8月上旬にはホタルが飛びかう、知る人ぞ知るとっておきのスポット!

日が落ちた夜7時から9時くらいまで見ることができますよ。

⑴ 西岡公園 – 豊平区西岡
■西岡公園のシンボル「旧西岡水源地取水塔」、ホタルを見ることができるのもこの近く。

明治期に貯水池として、月寒川をせき止めて作られた西岡水源池に整備された西岡公園。

国の登録有形文化財に指定されている「取水塔」は、この公園のシンボルになっていますね!

豊かな自然が残る西岡公園には、野生のヘイケボタルが生息し、例年7月中旬から見頃を迎えます。

■小川を渡る橋とその奥にある小さな滝の周辺が、ホタルの生息地です。

ホタルが見れる場所は、公園の北端にある駐車場からすぐの場所。

行き方は、駐車場から園内に入り左手の小川に沿って進み、歩いて2〜3分ほどのジグザグの橋の「八つ橋」の周辺と、もう少し進んだ小さな滝と「取水塔」の間あたり。

7月最後の週あたりがピークで、多い時で数十匹から時に数百匹のホタルを見ることができますよ!

札幌市豊平区西岡487 西岡公園
  1. 営業時間 :  
  2. 住所 : 札幌市豊平区西岡487 西岡公園
  3. 駐車場:50台(無料)
⑵ 五天山公園 – 西区福井
■かつて採石場だった階段状の五天山の麓に広がる公園

かつての採石場跡に造成され、2009年にオープンした五天山公園。

標高304メートルの五天山の麓に広がる、札幌ドームの約4.6個分の大きな公園で、バーベキューができる炊事広場やバスケットゴールがある球技広場、テニスコート、パークゴルフコースが整備された人気の公園です。

■自然の植生が再現された「ホタルの小川」でホタルを見ることができますよ

園内には、ホタルの自生を目指して整備された「ホタルの小川」があって、ホタルが見られるのはこの川のあたり。

水生生物が茂る小川はおよそ180mほどに渡り、川沿いには木道やベンチも整備されていて、夜でも足元が安定しているので安心。

環境学習館※1ではホタルの生態が学べるパネル展示の他、養殖もされていて、2018年からは毎年6月に「ホタル幼虫放流会」を実施しています。

※1.開館:10:00〜17:00 月曜休館

五天山公園は、ホタルが見頃となる7月の最終週頃に「ホタル観賞週間」として、駐車場の開放時間が通常の19時までから21時までに延長されます。

札幌市西区福井423 五天山公園
  1. 営業時間 :  
  2. 住所 : 札幌市西区福井423 五天山公園
  3. 駐車場:あり(無料)
    ※「ホタル観賞週間」は駐車場の開放時間を通常19時までから21時までに延長

見頃は7月中旬〜、夜7時から9時がポイント!

■6月中旬頃の西岡公園、八つ橋付近に飛び交うホタル

ホタルを見ることができるのは、7月中旬〜8月上旬まで。

特に多く見ることができるのは、雨上がりの日など蒸し暑くて湿度が高く、風がない日。

日暮れの夜7時半から9時頃までが、ホタルが多く飛び交う時間です。

ホタル鑑賞のマナーとポイントについて

■ホタルの鑑賞はマナーを守って楽しみたいですね。
① 懐中電灯などの光をホタルに向けないで!

光を発しながら繁殖するパートナーを探すホタルにとって、懐中電灯などの光はその行動を妨げてしまいます。

ホタルの生息地に向かう時に足元を照らす明かりはホタルに向けないように注意して。

また、意外と盲点なのはスマートホンやデジタルカメラなどの液晶ディスプレーの光です。美しいホタルを撮影したいと思っても、安易にスマートホンを取り出さないなどの配慮も必要です。

ホタルが住んでいる暗い場所に行くときは、5〜10分ほど暗さに目を慣らしてから向かうようにすると良いですよ!

② ホタルを捕まえたり、すみかを荒らさないで!

ホタルは捕まえたりせず、そっと見守りながら観察しましょう。

また、ホタルが生息している川や草むらに安易に立ち入ったり、柵がある場合はそれを越えて中に入らないようにしましょう。

ホタルの数を減らさないために、マナーを守ってくださいね。