北海道といえば、冬にたくさんの雪が降るイメージがありますね。
雪が降る量は北海道の地域によっても様々で、毎年10mを超える地域もあれば1mちょっとしか降らない地域もあります。
市町村別で降雪量と積雪深を比べてみました!
北海道で一番雪が多いのはどこ?
「降雪量」と「積雪深」について
「雪が多い」というのは、雪の“降った量”と“積もった量”のどちらの意味でも使われる言葉ですね。
気象用語では、一定期間内に降った雪の量のことを「降雪量」といい、ある時点での積雪の深さのことを「積雪深」といいます。
雪は積もっても、雪自体の重さで圧縮されたり溶けたりするので、降雪量の合計が積雪深と一致するということはありません。
ここでは降雪量と積雪深のそれぞれの観測データから、雪が多い市町村をみていきたいと思います!
市町村別・雪が多い地域ランキングTOP5!
北海道の市町村別で、年間の降雪量と最大の積雪深が多い上位5市町村をランキングすると、以下の様になります。
「降雪量」が多い町ランキング
1. 幌加内町(1,338cm)
2. 音威子府村(1,329cm)
3. 喜茂別町(1,083cm)
4. 倶知安町(1,060cm)
5. 深川市(1,013cm)
——
参考:札幌(595cm)
「積雪」が多い町ランキング
1. 幌加内町(190cm)
2. 倶知安町(187cm)
3. 音威子府村(184cm)
4. 赤井川村(157cm)
5. 喜茂別町(142cm)
——
参考:札幌(97cm)
※気象庁過去の気象データより
ーー各市町村にある気象庁の観測地点と平年値で、同一市町村に複数の観測地点がある場合には、役場所在地から最寄りの地点を抽出しています。
北海道で一番雪が多いのは幌加内町!
北海道でもっとも雪が多いのは幌加内町!
年間の降雪量は1,338cmで道内1位!また、最大積雪深でも190cmの道内1位です。
名実ともに北海道でいちばん雪が多い町といえる幌加内町は北海道北部の盆地にある町で、日本最寒記録の-41.2℃が観測された町でもあります。
昼夜の寒暖差が大きい盆地特有の気候から蕎麦の栽培で盛んで、作付面積は日本一、生産量は北海道一の蕎麦の町としても有名ですね!
天塩川流域の町も雪が多い!
天塩山地と北見山地の間を流れる天塩川の流域に広がる名寄盆地にも、豪雪地帯として知られる町がたくさんあります。
南北100kmの細長い盆地の北部にある音威子府村は年間の降雪量が1,329cmで道内2位、その南に接する美深町は971cmで同7位、さらにその南に接する名寄市は890cmで同17位です。
スキーリゾートの町はやっぱり雪が多い!
ウィンタースポーツのメッカ・北海道のスキーリゾートがある町は、やっぱり雪が多い!
国内屈指のスキーリゾートのニセコユナイテッドは、ニセコ町と倶知安町の2つの町にまたがり、倶知安町での観測データによると降雪量は1,060cmで道内4位、最大積雪深は187cmで同2位です。
また、札幌・小樽からほど近くにあって最高レベルの雪質が楽しめるキロロリゾートがある赤井川村では、降雪量は978cmで道内6位、最大積雪深は157cmで同4位です。
これほど雪に恵まれているからこそ、世界中から愛好家が訪れるほど人気なのですね!
実は、札幌も結構多い!
北の大都市・札幌も、雪がとても多い町。
年間の降雪量は595cmにもなり、それゆえ札幌は雪が降ることを前提とした街づくりされていて、その影響を受けない地下鉄や地下街が発達しています。
地下鉄沿線に住んでいる方は、中心部への通勤やお買い物でほとんど地上に出ることなく用を済ませることができる、なんて方も多いですよね!
実は、これほど多くの雪が降る都市は世界的にみても珍しいこと。
札幌と同じく高緯度にあって寒いイメージがある世界の大都市で比較してみると、クリスマスマーケットが有名なドイツのミュンヘン(人口:約150万人)でも年間の降雪量は100cmほどしかありません。
他にもオーストリア・ウィーン(人口:約190万人)で172cm、カナダ・モントリオール(人口:約170万人位)で200cmちょっと、ロシアのサンクトペテルブルク(人口:約500万人)でさえ300cmに満たないほど。
いかに札幌が雪が多い町であるかがわかりますね!
いちばん雪が少ないのはどこ?
雪が降る量は北海道の地域によっても様々で、北海道内でも本州とほとんど変わらないくらいしか降らない地域もあります。
北海道の雪が少ない地域をまとめた記事もありますので、ぜひあわせて読んでみてくださいね!