札幌のお花見はゴールデンウィークというのが定番ですが、毎年いつ頃が開花の時期なのでしょうか?

桜前線の到来、開花を宣言する基準となる札幌管区気象台の標本木と神宮の旧標本木について、全国や北海道各地の標本木と、平年の桜の開花日についてまとめてみました!

札幌の桜の開花はいつ?開花と満開の時期について

平年であれば5月3日が札幌の桜の開花日!

■札幌の桜はゴールデンウィークが見頃ですね!

雪解けを迎え、日に日に暖かくなってくると、札幌の春はもうすぐそこ!

札幌の桜の開花日は5月3日が平年値です。

また、桜の満開日は5月7日ですので、札幌のお花見はゴールデンウィークというのが定番ですね!

もちろん、その年の天候によって大きく前後しますが、近年では4月下旬に開花を迎える年が多いようです。

※1981~2010年の30年間の平均値

札幌に桜の開花を告げるソメイヨシノの標本木って?

札幌管区気象台のソメイヨシノ

■中央区にある札幌管区気象台。写真右の柵に囲まれた場所に桜など季節観測用の標本木が植えられています。

気象台では、桜の開花の宣言に基準となる標本木(主にソメイヨシノ)を定めていて、その木に5~6輪の花が開く状態を「開花」と定義しています。

札幌の桜の開花は、市内中央区にある札幌管区気象台構内の「ソメイヨシノ」を標本木としています。

■桜の開花が宣言される時期になると、札幌管区気象台には多くの報道機関が集まるのが恒例に。

毎年、開花の宣言が予想される日には、北海道の報道機関が札幌の気象台に集まります。

職員の方が桜の開花状況を確認し「開花を宣言」すると、お昼や夕方のローカル情報番組で一斉に札幌の桜の開花が報道される、というのが恒例になっていますね!

標本木の桜を見に行ける!?「おてんき公園」って知ってる?

■札幌管区気象台に隣接する「おてんき公園」から標本木のソメイヨシノを見ることができますよ!

札幌に桜の開花を告げる標本木は札幌管区気象台の構内にありますが、ソメイヨシノが植えられている一角は公園に隣接しているので、誰でも気軽に見に行くことができるんです。

公園は、その名も「北1条 おてんき公園」と言って、ネーミングもユニークですよね!

この公園からは桜の標本木のソメイヨシノだけでなく、梅の開花や、カエデやイチョウの紅葉(黄葉)など、植物の季節観測がされる標本木を多く観察することができますよ。

北1条 おてんき公園
札幌市中央区北1条西18丁目1−2
  1. 営業時間 : 0:00 - 24:00
  2. 住所 : 札幌市中央区北1条西18丁目1−2
  3. 駐車場:なし

かつては「北海道神宮」にあった?ソメイヨシノの旧標本木

■北海道神宮の桜並木。旧標本木は写真右手前にあるソメイヨシノです。

現在では札幌の気象台にある標本木ですが、かつては「北海道神宮」にあったソメイヨシノが標本木として定められていました。

しかし、この神宮のソメイヨシノは2011年の春を最後に、標本木としての役目を終えました。

これは樹齢が80年を超え、満開の判定に困るほど花芽が少なくなってきたためです。

北海道神宮の境内には、いまもこの旧標本木が残されています。

毎年、春には花を咲かせてくれますが、現在の標本木や周りの若い木々と比べると、2〜3日ほど遅い開花となることが多いようです。

場所は表参道の第二鳥居をくぐり、開拓神社方面に向かう1本目の左脇の桜並木に入ってすぐ右手側です。

標本木は一般的に、1本の「正」と2本の「副」が定められていて、北海道神宮の旧標本木は、この桜並木の左手側に並ぶ3本が定められていたようです。

いずれも風格のある大きな桜の木なので、すぐに見分けることができるはずですよ。

全国と北海道各地の標本木について

全国に58ある桜の標本木

■日本で一番有名な桜の標本木といえば、靖国神社のソメイヨシノですね!

桜の開花を宣言する標本木(植物季節観測用標本木)は、全国に58本あります。

これは、全国47都道府県ごとにある気象台と、広域にわたる北海道と沖縄には複数カ所の地方気象台や測候所がそれぞれ標本木として定めているものです。

観測される桜の木はソメイヨシノが主ですが、地域によって生育しづらいこともあり、沖縄/奄美地方ではヒカンザクラ(緋寒桜=寒緋桜・カンヒザクラ)、北海道の一部地域ではエゾヤマザクラを標本木としています。

日本列島を北上する桜前線は、例年1月中旬に石垣島のヒカンザクラの開花でスタートします。

ゴールは日本で一番遅い桜の開花となる北海道釧路市で、5月の中旬頃。およそ4ヶ月でゴールに到達することになりますね。

道内各地の標本木と開花時期について

■桜の名所としても知られる函館の五稜郭公園。ここに、函館地方気象台のソメイヨシノ標本木があります。

北海道では、札幌管区気象台のソメイヨシノの標本木での開花宣言の他、以下の地域の観測所・測候所で季節観測が行なわれています。

  • 函館(4/30)五稜郭公園のソメイヨシノ
  • 帯広(5/4)帯広測候所内のエゾヤマザクラ
  • 旭川(5/5)神楽岡公園のエゾヤマザクラ
  • 室蘭(5/6)室蘭八幡宮のソメイヨシノ
  • 網走(5/11)桂ヶ丘公園のエゾヤマザクラ
  • 稚内(5/14)稚内天北緑地のエゾヤマザクラ
  • 釧路(5/17)鶴ケ岱公園のエゾヤマザクラ

※カッコ内は平年の開花日で1981~2010年の30年間の平均値

北海道で一番早い開花を迎えるのは「函館」で、4月中に開花となることが多いですね。

次いで、「札幌」「帯広」「旭川」「室蘭」の順に開花を迎えます。

日本最北の標本木がある「稚内」は5月中頃、日本で最も遅い開花を迎えるのは「釧路」で5月中頃過ぎの開花です。

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