雪が降り積もる札幌の冬。

これから北海道・札幌に観光で訪れる方や、冬への備えが必要な札幌市民にとっても、いつ雪が降って、いつから積もるのか、とても気になるところ。

初雪は例年10月下旬と言われていますが、実際はどうなのでしょうか?

札幌の気になる天気。雪はいつから降って、いつから積もるの?

雪の街、札幌

■雪降る札幌の冬、例年11月下旬に初雪を迎えます

冬は雪に覆われる北国の都市、札幌。

オリンピックの冬季大会も開催されたこともある雪の街です。

例年12月から3月下旬までは雪に覆われる札幌ですが、その時期や量は、年によっても大きく前後します。

札幌市民は毎年冬が近くと、天気予報をチェックしながら、長い冬への備えをはじめます。毎年のこととは言え、ちょっと大変ですね。

観光で冬に札幌を訪れる方も、雪の状況は気になるところですね。

札幌の初雪はいつ頃?

■札幌の初雪、根雪、雪解けは?

札幌に初雪が降るのは、例年10月28日頃と言われていますが、年によって大きく前後します。

札幌の初雪
・最早 : 10月5日(1880年)
・最遅 : 11月20日(2018年)

観測史上、初雪を最も早く迎えたのは1880年の10月5日、最も遅かったのは2018年の11月20日です。

統計では札幌の初雪は早ければ10月の上旬、遅くても11月下旬には観測されるのが分かります。この間、およそ1ヶ月半もの開きがあります。

平年なら10月上旬はまだまだ札幌も秋が始まったばかりの季節。紅葉が美しいシーズンですが、この時期の雪が降ると秋を楽しむ間もないほど。また11月下旬まで雪が降らないとなると、秋が長く楽しめるので観光には良いですが、冬支度が必要な札幌市民にとってはタイミングがつかめず、少し戸惑ってしまいますね。

2019年、今年の初雪は?

2019年の札幌の初雪は、11月7日でした。

日中から冷たい雨が振り、時々みぞれ混じりに。夕方、日が落ちてからは雪に変わりました。

統計以来もっとも遅い初雪だった2018年は11月20日でしたので、それに比べると早めに感じますが、平年よりも遅い初雪でした。

ちなみに2017年は10月23日と平年並みよりちょっと早めの初雪でしたね。

根雪になるのはいつから?

根雪とは降った雪が溶けず、そのまま積雪の状態が続くこと。気象用語では『長期積雪』と言われます。

札幌の根雪
・最早 : 11月10日(1998年)
・最遅 : 12月14日(2009年)

最も早く根雪となったのは11月10日。最も遅かったのは12月14日です。

根雪になるのも年によって大きく変動します。

11月も上旬から雪が積もっていると、観光で札幌に訪れた方も驚いてしまいそうですね。札幌市民にとっても、慌ただしく冬の準備を迫られそうですし、冬が一層長く感じてしまいまそうです。

また、あまりにも積雪が遅いようだと、クリスマスムードが盛り上がりません。せっかくホワイトクリスマスを期待して札幌を訪れた方も拍子抜けしてしまいますね。統計的には記録が更新されることがなければ、ほぼ間違いなく札幌のクリスマスはホワイトクリスマスで迎えることが出来そうです。

もし根雪のシーズンに札幌へ訪れるなら、足元は滑りにくいものを用意した方がいいですよ。雪が深くなっている場所もありますので、靴に雪が入らないようにハイカットのものやブーツがあると、さらにいいですね。

根雪はいつまで?雪解けはいつ?

根雪はいつまで続くのでしょうか?積雪がゼロになるのが、札幌の根雪の終わり日です。

根雪の終日
・最早 : 3月13日
・最遅 : 4月16日

平年であれば4月3日。最も雪解けが早かったのは3月13日、遅いのは4月16日でした。ちょうど本州に桜前線が到達し、北上してくる頃が雪解けの時期ですね。

12月から2月までたくさん降る雪はどんどん積もっていきます。最も雪深いのは2月の中旬頃。ちょうど“さっぽろ雪まつり“が開催される頃か、ちょっと後の時期です。札幌の年間での降雪量は6mにもなります。これほど多くの雪が降る都市は、世界的にも大変珍しいことだそうです。

4月には春を迎える札幌ですが、街から雪が消えた後も雪が降ることがあります。最も遅くに雪が降ったのは5月25日。北海道の上空に寒気が流れ込むと、ゴールデンウィーク位までは雪が降ることもあります。春の連休、観光シーズンに札幌に来た方が、雪の降るGWを体験したら、さぞびっくりされるでしょうね。

2018年〜2019年の札幌はどうだった?

2018年の初雪は12月20日でした。

平年より23日遅く、昨年より28日遅い観測で、統計開始以来、1890年と並んで最も遅い初雪でした。

いつ降るか、いつ降るかと思いながらなかなか降らない日が続きましたね。

2019年の年明け1月下旬から2月上旬にかけては寒い日が続き、2月8日には札幌の上空約1500メートルで、1957年の統計開始以来最も低い氷点下24.4度を観測。過去最強の寒気が流れ込み日中でも気温は-12℃前後、最高気温も-10.1℃となり、札幌で最高気温が-10℃以下だったのは1979年1月12日以来40年ぶりのことです。

一方で、積雪は例年よりも少なく、雪が降る日も少ない冬でした。

まとめ

早かれ遅かれ、雪が降り、そして積もる札幌。

そのタイミングは年によって大きく変わりますので、最新の天気予報のチェックが欠かせません。観光で札幌旅行を考えている方も天気予報を見て、もし思ったより早く雪が降りそうであれば旅程の変更や服装の備えが必要です。

もちろん、雪が降るのが当たり前の札幌。

雪が降ったとしても、本州のように交通マヒが起きたりすることはありません。札幌には雪の季節でも快適に過ごせるような、知恵や設備が備わっています。街中には地下街や地下鉄が発達していて、ほとんど雪に濡れることなく街歩きができます。商業施設や宿泊施設、住宅は暖かく暖房が効いていますので、屋内ではむしろ暑く感じてしまうほど。

寒い時期に札幌への旅行をお考えの方も、どうぞ安心して札幌へ訪れてください。