地震や台風といった自然災害が少ないと言われていた北海道ですが、昨年9月の北海道胆振東部地震によってその定説は崩れました。そのため北海道民も防災に対する意識は高まっています。

しかし、冬とそれ以外の季節では災害への備えは違います。

そこで冬の災害に備えて防災グッズをもう一度見直してみましょう。

冬の災害とそれ以外の時期に起きた災害の違いって?

電気が使えなければ室内でも寒いのが冬の災害

冬の災害とそれ以外の時期に起きた災害で何が違うのでしょうか?

誰もが最初に思い浮かぶのは寒さでしょう。例えば、地震で停電になると、電気で動く暖房は使えなくなります。つまり室内にいても、かなりの寒さにさらされてしまうのです。

そこで寒さに備えるための防災グッズも必要なのです。

① 防寒着は普段使いではなく、厚手のものを防災用に

道民であれば、冬の間は防寒着を着てお出かけしますので、改めて用意することはないでしょう。ただし何日も停電が続いた場合、それだけでは寒さをしのげないことも考えられます。ですので、古い防寒着を防災セットに加えておくようにしましょう。

そのほかには、帽子やマフラー、手袋など肌の近くで使う小物には保温効果のあるものを用意するほか、機能性下着、腹巻きなども備えておくのがおすすめです。

道民は靴下やマフラー、手袋などは、薄いものを普段使いしている方もいるようですので、防災用に厚手のものも準備しておきましょう。

② 使い捨てカイロは貼るタイプと貼らないタイプを使い分け

何時間もあたたかさを維持できる使い捨てカイロは冬の必須グッズです。普段使わないという方も、防災セットに加えておきましょう。

貼るタイプのほうが体を温めるのには効果的ですが、一度貼るとそのまま使い続けることになります。どちらのタイプも用意しておいて、状況に合わせて使い分けるといいでしょう。

ただしお子さんは低温ヤケドになることもあるので、貼るタイプは使わない方が無難です。

③ 室内で暖を取るのに便利。カセットガス式ストーブは値段もお得

市販のカセットガスで使えるカセットガス式ストーブは冬の防災グッズとして重宝します。カセットガス1本で約3時間程度ですが、その間はあたたかく過ごすことができます。

しかも値段は2000円台から。ストーブを1台、カセットガスを10本くらい用意しておけば、2〜3日は寒さをしのげるはずです。

④ お湯が用意できれば湯たんぽは便利。寝るとき以外にも活用

湯たんぽは古くから寝るときに使われてきた防寒用品です。温かいお湯を注げば、朝まであたたかさをキープすることができます。

お湯が必要になりますが、お湯さえ手に入れることができれば、寝るとき以外にも使えるので便利ですね。

⑤ 非難時に必須のブランケット。より保温効果があるアイテムも

家の中にとどまる場合は布団があると思いますが、非難する際にはブランケットやタオルケットなどがあるとよりいいでしょう。避難先にあることもありますが、数に制限があるからです。

またキャンプ用のアルミブランケットを持っている方はそちらを利用する手もあります。保温効果があり、よりあたたかく過ごせるはずです。

非常食を加熱すれば、食事で体を温めることも可能

非常食を備えている方も多いと思いますが、寒いときは温かい食事で体を温めたくなるものです。また温かい飲み物があれば、ホッと一息つくことができるはずです。

しかし電気やガスが使えない場合、お湯も沸かせません。そこで電気やガスがなくても温かい食事や飲み物が作れる方法を教えましょう。

発熱剤と非常食がひとつになった便利なセットも

最近は電気を使わなくても温かい食事が食べられる非常食が出ています。加熱袋や缶の底に発熱剤を入れてそこに水を注ぎます。すると、発熱剤と水が化学反応を起こし、ご飯などが温かくなる仕組みです。

レトルトのごはん、発熱剤と加熱袋、さらに水もセットになったセットも販売されています。

赤ちゃんのミルクも大丈夫!発熱剤があればお湯も沸かせる

発熱剤は単体でも販売されています。お水を入れるだけで発熱するので、お湯を湧かしたり、缶詰を温めたりすることができます。発熱剤があれば停電中でもミルクを作ることができるので、ミルクが必要なお子さんがいるご家庭は特に助かるはずです。

発熱剤は専用の加熱袋とセットで売っている商品もあります。火災が発生する心配もなく、コンパクトで軽量。ぜひとも防災セットに入れておきたいグッズですね。

カセットコンロでお湯も料理することもできる

鍋をするときに使うカセットコンロですが、冬の防災グッズとしても有効活用できます。電気やガスが止まっていても、お湯を沸かしたり、調理ができますので非常に便利です。鍋料理は毎日するわけではないので、使わないときは防災セットに入れておくという方法もいいでしょう。

ただし冬は空気が乾燥しているので、火元には十分な注意が必要です。二次災害を引き起こさないように気をつけて使用しましょう。

車内は暖を取るのに便利だけど危険回避の準備も必要

停電が続いた場合、車の中で暖を取る方法もあります。ラジオはもちろんワンセグテレビなどがついていれば、情報を得るのにも使えますね。

シガーソケット用USBポートがあれば、そこからケータイやスマホの充電をすることもできます。つまり車は災害時には役立つツールにもなるのです。

車載用防災セットを車内に置いておくのも防災の常識ですが、冬は寒さや暴風雨への備えも必要です。下記を参考にして見直してみましょう。

外の作業が必要になる場合も考えて防寒具は必須

冬期間の防災グッズとして、車に積んでおくべきなのはやはり防寒具です。家から車に乗る場合は、家の中にあるものを持って行けばいいですが、移動中に災害に遭うこともあります。車の中で暖を取れるとは言え、しっかりと防寒具を用意しておきましょう。

その際、車が暴風雪などで立ち往生するケースもあります。車の外で作業したり、歩いて移動すること考えられますので、スキーウェア上下やスキー用手袋などしっかり防寒できるものがおすすめです。またけん引用ロープも必須です。

暴風雪の際はスコップが命綱になることも

停電時でも暖を取ることができるので、車中泊をする方も多くいます。ただし冬は常に天候が急変する危険もあります。屋根のある場所に車を停めている場合はそれほど心配ではありませんが、屋外に車を停めている場合は降雪への備えが必要です。

積雪によってマフラーが埋まってしまうと、排気ガスが逆流してしまうからです。車内で一酸化炭素中毒になって死亡した例は少なくありません。そこで冬の車にはスコップを常備しておき、降雪や積雪の状況を見て車周辺を適切に除雪するようにしましょう。

また車中泊する際は、定期的に窓を少し開けて換気するのもお忘れなく。

【まとめ】

道民の防災意識は高まっていますが、特に寒さの厳しい北海道では一年を通して考えることも必要です。衣服を衣替えするように、防災グッズも衣替えをするつもりで季節ごとに見直すことが重要ですね。

また防災グッズを揃えたからといって万全ではありません。防災に関する知識をしっかりと持ち、常に「万が一」のことを考えておくと、非常時になってもある程度余裕を持った行動ができるはずです。