「三角山」は多くの登山客に親しまれる札幌市西区の標高311mの山。
山頂からは札幌の中心部を望むパノラマが楽しめますよ!
ここには一等三角点も設置され、その昔、開拓使判官の島義勇が札幌の市街計画を構想を考えたのは、三角山だったのではないかという説もあるとか。
そんな三角山のおすすめ登山口や往復1時間のおすすめ登山ルートもご紹介します!
往復目安1時間半!初心者におすすめ三角山の登山。
標高311m、札幌市西区にある三角山について
自然に囲まれた都市・札幌には気軽に登れる山がたくさん!
西区にある「三角山」もそのひとつ。
標高311mのこの山はまたの名を琴似山とも呼ばれ、その綺麗な三角形の稜線から「三角山」として市民に親しまれています。
山頂からは札幌市中心部の碁盤の目がクッキリと見え、開拓使判官の島義勇が山に登って、札幌の市街計画を構想を考えたのは、三角山だったのではないかという説もあるほど。
三角山にある3つの登山口、複数あるコース、どこがおすすめ?
無料の駐車場とトイレもある「山の手入り口」がおすすめ!
三角山登山には「宮の森入口」「小別沢入口」「山の手入口」の3つの登山口があります。
このうち、おすすめなのは駐車場とトイレがある「山の手入口」。多くの人が利用する人気の登山口です。
北1条・宮の沢通りで西野方面に向かう途中に「三角山散策路」の標識があるのですが、この道沿いには「宮の森入口」と「山の手入口」の2つがあり、そのどちらにも同じ標識が立っているので間違いやすいで注意して。
「山の手入口」は西野方面に向かう途中、山の手3-11,3-12のT字路の交差点を越えて、次の一本目を左折。車で行くなら「緑ヶ丘療育園」をナビでセットするとすぐ目の前なので間違いないはず。
- 営業時間 : -
- 住所 : 札幌市西区山の手3条12丁目2
- 駐車場:無料
トイレあり
いろんなルートで楽しめる三角山登山!
三角山には、この3つの登山口との合流・分岐点がある他、複数の散策路があり1本道ではありません。
同じ登山口からでも様々なルートで登ることができるのが、何度登っても飽きない三角山の魅力のひとつですね!
各分岐点にはわかりやすい地図や標識が掲示されていますが、所々で標識がない分岐もあります。
初めて登る時には、事前にルートを確認しておくと安心ですよ。
山の手登山口→山頂のおすすめルートは?
山の手入り口からもいろんなルートで山頂を目指すことができる三角山の登山。
定番のルートは、
- 山の手入口→③→④→⑥→⑦→山頂
ですが、④ポイントを通過せず、「三の坂」から「六の坂」に向かうルート(写真の点線)もあり、この短縮ルートを使う方が多い様です。
また、下山は登りと違うルートの、
- 山頂→⑦→⑧→哲学の道→④→③→山の手入口
で下ると、三角山の魅力をより楽しむことができるはず。
もちろん、この「哲学の道」のルートで登ることもできますが、⑧→⑦はかなり急な階段なのでちょっとしんどいかも。はじめての時は⑦→⑧の下りで利用するのがおすすめです。
さらに、「山の手入口」から「宮の森入り口」に向い「二人静の散歩道」ルートをはアップダウンは少ないロングコース。ゆっくり森林浴を楽しみながらのハイキングにおすすめですよ。
三角山から縦走のチャレンジ!?
三角山には、大倉山と奥三角山につながる縦走コースもあります。
札幌近隣には、藻岩山や円山など気軽に登れる山はたくさんありますが、それぞれが独立した山だったり、麓には住宅街が広がっていることもあり縦走を楽しめる山は希少!
大倉山から奥三角山へは途中、急斜面もあったりして、なかなか登りごたえがありそう。ルートはいろいろ考えられますが、7〜8km,3〜4時間ほどのコースになることが多いようです。
札幌近隣で山を存分に楽しみたい時には、ぜひチャレンジしてみては!?
三角山の登山レポ。登ってきました!
山の手入口からスタート!
三角山の「山の手入口」に到着!
ここはトイレもあるので便利ですね!登山前にしっかり済ませておきましょうね。ストックの貸し出しもあるなんて親切ですね。ちなみに、三角山はワンちゃんとの登山は禁止となっています。
さぁ登山靴に履き替え、出発!
「一の坂」〜「二の坂」〜「こぶし平」
登山口からすぐに三角山麓の森の中に入っていきます。
上り始めの「一の坂」は緩やかな上り坂。道がとても良く整備されているので安心ですね。
すぐに「二の坂」に入りますが、ここも緩やかです。途中には標識がない分岐があります。ここは道なりに登っていきましょう。
やがて拓けた「こぶし平」という③のポイントに到着します。ここは「宮の森入口」からの合流点でもあります。
まだあまり疲れる頃ではないかもしれませんが、小休憩して水分補給をするといいですよ。
「こぶし平」〜「三の坂」〜短縮ルートで「六の坂」
「こぶし平」から山頂を目指して、なだらかな「三の坂」に入ります。この辺りは森林の中をゆっくり歩いて森林浴が楽しめます。
深呼吸して森の空気をいっぱい吸い込みましょう。
途中、標識のない分岐があり、なだらかな道と少し急な道に分かれてます。ここが「三の坂」〜「五の坂」の短縮ルートの分岐で、地図上で点線で表示されているルート。
左に入る少し急な道の方が「六の坂」に向かう短縮ルートで、道なりのなだらかな道が「四の坂」へ向かうルートです。
今回は短縮ルートで登っていきます。ちょっと急な階段ですが、それほど長くないので息を乱さない様に登っていきましょう!
「六〜八の坂」は、「二人静の散歩道」との合流点
「六の坂」から「八の坂」は標高差70mほどを一気に登るつづら折りの階段が続きます。
「六の坂」では手前に丸太のベンチが設置されていますので、ここで一旦呼吸を整えて小休憩。夏の登山ではこまめに水分補給する様に心がけてくださいね。
一歩一歩、呼吸を整えて進みましょう。やがて10分ほどで「二人静の散歩道」との合流点、地図上の⑥のポイントに到着です。
「九の坂」と「四阿(あずまや)」、「哲学の道」との合流点〜「十の坂」
「九の坂」に入ると、再び緩やかな散策路に入ります。
ここは「哲学の道」からのルートとの合流点にもなっていますね。
ほどなく5分ほどで「四阿(あずまや)」が見えてきます。
四阿には「三角山」の名前にちなんだものでしょうか、三角形のトライアングルがぶら下がっています。
ここではベンチに腰掛けて、少しゆっくりさせて貰いましょう。森の香りや木漏れ日が気持ちいいですよ。
「四阿」を出ると「十の坂」に入ります。
「十の坂」の入口は「三倉の大下り」〜「哲学の道」へ続くルートとの分岐・合流点で、「大倉山」や「奥三角山」など「小別沢」方面への縦走路もこの奥にあります。
帰り道に通る場合、三角山登頂後に縦走に行く場合はここのポイントをよく見ておきましょう。
さぁ、ここを登りきったらいよいよ山頂です。
札幌市内を見下ろす絶景が広がる「山頂」
標高331m、三角山の山頂です。
ここからは札幌の街並みがよく見えますね!
手前に見える、ここより少し低い山が「円山」です。札幌の碁盤の目をした街並みがよくわかります。
開拓使判官の島義勇が三角山で札幌の市街計画を構想を考えた、というのもなるほど納得できますね。
山頂はそれほど広くありませんが、ベンチが2箇所ありますので景色をゆっくり楽しんでくださいね。
下りは「哲学の道」経由
帰りはちょっとルートを変えて下山します。
まずは地図上で⑦→⑧の「三倉の大下り」です。結構、急な下り階段なので気をつけて進んでくださいね。
「三倉の大下り」をクリアすると、⑧に到着です。
ここは「大倉山」や「奥三角山」への縦走路と「哲学の道」との分岐・合流点です。
もし時間の余裕があれば「大倉山」まで縦走してみるのがおすすめです。ここから往復しても1時間はかからないくらいですよ!
「哲学の道」に入ると、緩やかな下りの散策路になります。やがて登りの時にショートカットしてパスした「四の坂」との分岐・合流点を経て、「三の坂」〜「こぶし平」に到着します。
「三の坂」から先は登りと同じルートで下山してきましょう。
2度目の三角山は縦走にチャレンジ!?大倉山・奥三角山の縦走コースについて
もっと札幌の山の魅力を感じたい方は、三角山から大倉山、奥三角山への縦走コースにチャレンジしてみては?!
「縦走」といえば、山に慣れたベテランの方がキャンプをしながら走破するハードなイメージもありますが、三角山から大倉山、奥三角山への縦走は初心者も気軽にチャレンジできますよ。
もし、ちょっと自信がないのなら大倉山で折り返すのもおすすめ。
実は三角山登山でいちばんおすすめなのが、この三角山⇆大倉山の縦走ルートなんです!
縦走路は片道で約1km, 20〜30分ほど。アップダウンもあまりなく、よく整備されていますし、分岐もないので初心者にも最適ですよ。
<往路>
- 山の手入口→③→④→⑥→⑦→三角山山頂→⑦→⑧→小別沢方面で大倉山
<復路>
- 大倉山→⑧→哲学の道→④→③→山の手入口
三角山は冬もおすすめ!
冬の三角山は夏とは違った魅力に溢れています。
静かで澄んだ冬の空気が心地よい冬山にもチャレンジするなら、三角山はおすすめなんですよ!
三角山の次はどこ登る?
三角山の次はどこに登りますか?
札幌&近郊、北海道には初心者にもおすすめの山がたくさんあります。
気軽に登れる山から、ちょっとレベルアップしたい時に難易度順にご紹介している記事がありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!