お洒落なカフェや喫茶店が立ち並ぶ中富良野、田んぼに囲まれた静かな場所で美味しい石窯ピザが食べられるお店があるのを知っていますか?

今回紹介するのは、見渡す限り田んぼに囲まれた場所で、農家の納屋をリノベーションしてオープンした「Cafeてくり」です。

街中を離れ、田園風景広がる田んぼ道を進むと、赤い屋根がお洒落な田んぼカフェがあります。

店内には絶景田んぼビューを楽しめる大きな窓、キッチンには大きなピザ窯があり、絶景を眺めながら本格石窯ピザを楽しめるワクワクが止まりません。

中富良野の田園風景を堪能、納屋をリノベーションした手づくり田んぼカフェ

大きな窓が切り取る田んぼビュー、納屋だったとは思えないお洒落なお店


中富良野町はラベンダーの町として、6月下旬から7月の下旬にかけてきれいなラベンダーが咲き誇り、毎年多くの人が訪れる北海道内でも人気の観光地です。

そんな中富良野の山すそに広がる田園地帯の中に、絶景田んぼビューを満喫できるカフェレストランがあると聞いて行ってきました。

「Cafeてくり」があるのは、中富良野の市街地から車で10分ほど離れた田園地帯です。

市街地から離れ、ナビを頼りに田園地帯を進むと、道端に「てくり」の看板を見つけました。さらに進んでいくと、赤い屋根と木の外観が素敵な「Cafeてくり」にたどり着きます。

石窯で焼き上げられる本格派のピザや地元の新鮮野菜を使用したパスタが美味しいと、連日多くのお客さんで賑わう中富良野の人気店です。

もともとは農家の納屋だったというお店は、納屋の面影を残しつつも、全面リノベーションされた古民家おしゃれカフェに生まれ変わっています。

周囲は田んぼに囲まれている静かな場所にあるので、少し分かりにくいかもしれません。初めて来る方は、赤い屋根と緑のドアを目印にするといいかもしれません。

11時のオープンに合わせて多くのお客さんが続々と来られていました。観光客だけではなく地元の方に愛されたお店であることが分かります。

地元の方が多く足を運ぶ、そういうお店にこそ行ってみたくなるものです。

店内に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのがこちらの風景です。

大きな窓がまるで額縁のように、田んぼと青空の風景を切り取って映し出しています。によって移り変わる景色も想像すると、また違う季節に来てみたくなります。

入店後、あまりのきれいさについ立ち止まって眺めてしまいました。店内には大きさの違う窓がいくつもあり、自然の光をたくさん取り込む明るい設計になっています。

絶景を楽しみながらのランチタイムに心が弾みます。

入店後はカウンターでメニューの説明を受け、注文を頼んでから席に案内してもらえます。

大きな窓のそばの席はすでに予約で埋まっていたようでした。地元の方御用達なので事前に電話しておくのもいいかもしれませんね。

石窯で焼きあげられる、てごね本格ピザ

もともと納屋だった店内は、天井が高く広々した開放感と、窓から入り込む日の光によって明るくとても居心地の良い空間です。カウンター席とテーブル席、小上がり席もあり、全部で20名ほどのお客さんが一度に席に着くことができます。

キッチンはオープンになっていて、調理の臨場感、香り、音、全てを楽しむことができます。

ピザ生地は機械ではなく、十勝産小麦と天然酵母から作られる手ごね生地です。これも手作りだという石窯で、1枚ずつ丁寧にピザが焼き上げられていきます。

生地へのこだわりも人気の一つです。

料理を待つ間も、リノベーションされた店内や窓の外の景色を眺めたりと、待ち時間を感じさせないような楽しくゆったりとした時間を過ごすことができます。

Cafeてくりでは、4種類のピザが用意されています。さらに、ハーフ&ハーフで味を選ぶことができ、一度に2種類の味を楽しめる嬉しいサービスも充実しています。

悩んだ末に、キノコのピザと上富良野ポークと季節野菜のピザのハーフ&ハーフを注文しました。

こだわりのお肉と旬な野菜、まさに北海道の恵みが凝縮されたピザです。

目の前で焼き上げられ、石窯から取り出された焼き立てピザが運ばれてきました。

薄めの生地はもちもち感たっぷり、てごね生地のこだわりが伝わってくる味わいです。具だくさんのキノコ、季節野菜のズッキーニとトマトの素材の味を生かした絶品ピザで、サイズも満足感十分です。

豚の程よい脂と肉のうまみも口の中に一気に広がります。

ピザのほかにも季節野菜のパスタやボロネーゼ、オーガニックコーンの冷製スープ、デザートと魅力的なメニューがいくつも用意されています。

パスタも美味しいとの口コミを見ていたので、本日のパスタも一緒に注文。こちらも季節の野菜がふんだんに使われた、美味しいパスタでした。

パスタは1人前を2皿に分けて用意してくれるので、気軽にシェアすることができます。

こうした細かいサービスは、ランチタイムを充実させてくれますね。

お昼時を過ぎるとピザは売り切れてしまうことも多々あるとのことで、それだけ多くのファンがいることは実際に食べてみてもすぐに分かる納得のピザです。

穏やかな時間が流れる「てくり」、その名前に込められた思いとは

中富良野ののどかな田園風景がそうさせるのか、開放感あふれる店内には常に穏やかな時間が流れています。

「てくり」という名前は、ゆっくり歩く「てくりてくり」と、「手繰り」という丁寧な手仕事の言葉からつけられたそうです。

そんな店主の思いが、まさに店内にゆったりとした時間とともに伝わってきます。

料理を待つワクワク感、この空間にいるだけで感じる心地よさ、絶品料理を口にした時の幸福感、楽しそうに食事をするお客さんの姿、てくりが作り出す空間がこの穏やかな時間を感じさせてくれているのかもしれません。

てくりにくるお客さんの多くが、そんな時間と空間、そして料理を求めてやってきているのでしょう。

コーヒー1杯だけふらっと飲みに来るのもウェルカムとのことでしたので、中富良野を訪れる際はぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

中富良野町東5線北13号
  1. 営業時間 : 11:00 - 16:00
  2. 住所 : 中富良野町東5線北13号
  3. 定休日:月、木、日曜日