新年、年明けを迎えた札幌。しんしんと降り続ける雪は、深く積もる冬のシーズンです。

気になるこの時期の天気や気温、服装、主なイベントやおすすめの観光情報を札幌からお伝えします!

1月の札幌、おすすめ観光情報。天気や気温、服装、イベントは?

1月の札幌は?

雪が深く積もる季節。低気圧が発達すると”ドカ雪”となって道の路肩には除雪された雪が高く積み上げられます。最高気温でも0℃を下回る「真冬日」になるのは1月中旬くらいから。この時期から、札幌は本格的に北国の寒い冬を迎えます。

イベントは少ない季節ですが、冬の味覚も美味しい時期で北海道の冬ならではのウィンタースポーツを楽しむにも絶好のタイミングです。冬の札幌はたくさんの観光客で賑わうシーズンでもあります。

■冬のさっぽろ羊ケ丘展望台

1月の服装は?

雪が日に日に深まる1月は、上旬から下旬にかけて寒さも厳しくなっていく季節。

服装には十分な防寒対策をしておいた方がいい季節です。アウターは厚手のコートや、十分に綿の詰まったダウンが暖かくておすすめです。アウターの中も、ニットなどで重ね着をしておいた方がいいですね。

市内の商業施設やホテル、飲食店では暖かく暖房されていますので、重ね着を脱いで調節できるようにしておいた方がいいです。

寒さは手足、首もとからも感じますので、手袋やマフラー、厚手の靴下にブーツなどを用意しておくと良いと思います。1月の中旬以降はさらに冷え込みますので、イヤーマフやニットなどの帽子などもあるとさらに快適に過ごすことができます。

1月上旬

■札幌の円山にある北海道神宮。初詣にはたくさんの参拝客で溢れる。
1月上旬の天気
  • 平均気温 -3.0℃
  • 日没時間 16:15頃
1月上旬の主なイベント
  • 北海道神宮の初詣
  • さっぽろホワイトイルミネーション

雪深い新年を迎えた札幌。札幌中心部のファッションビルや郊外のショッピングセンターでは初売りが始まります。近年の初売りでは、年末年始を札幌で迎えたアジア圏からの観光客の姿も多くみられるようになりました。

もし、新年を札幌で迎えた方は北海道神宮へ初詣に行ってみてはいかがでしょうか?北海道神宮は、北海道でもっともたくさんの参拝客が集まる神社。年明けにはたくさんの露店も出て賑わいます。寒い初詣の後は、甘酒で体を温めるのもいいですね。

年末から年明けにかけてのこの時期、低気圧が発達するとドカ雪となり、札幌は大雪に見舞われます。たくさん降る雪は路肩に高く積み上げられていきます。

1月中旬

■雪が積もる豊平館、現在は木造洋風建築と札幌の歴史を楽しめる交流施設になっている。
1月中旬の天気
  • 平均気温 -4.0℃
  • 日没時間 16:25頃
1月中旬の主なイベント
  • さっぽろホワイトイルミネーション

最高気温が0℃を下回る「真冬日」になるのは時期から。日中の太陽が出ている日でも最高気温は氷点下のまま、本格的な寒い冬が始まります。

降る雪の量も増えていきます。札幌で最も雪が深くなる時の積雪深は1mほど。ひと冬の降雪量は約6mにもなります。

これほど多くの雪が降る大都市は世界的にも珍しいことだそうです。

この時期の服装は厚手のコートや綿のしっかり詰まったダウンジャケット、上着の中もニットで重ね着するなど、“ちょっとオーバーかな”と思うくらいでちょうど良いと思います。もちろん、厚手の靴下や手袋、マフラーもあった方がいいですね。

1月下旬

■札幌南西部の藻岩山、晴れた日は一段と気温が下がりピンと張り詰めた冷たい空気が身に沁みる時期。
1月下旬の天気
  • 平均気温 -4.0℃
  • 日没時間 16:40頃
1月下旬の主なイベント
  • さっぽろホワイトイルミネーション
  • 定山渓温泉雪灯路
  • 千歳・支笏湖 氷濤まつり

積雪もいよいよ深まる下旬。

この時期から札幌は1年で最も寒いシーズンを迎えます。連日のように最高気温が0℃を下回る「真冬日」になりますね。

札幌の冬は、晴れた日に寒くなりやすいです。これは、放射冷却現象によって地熱が逃げてしまうため。

市内に降った雪は路肩に高く積み上げられ、道幅も狭くなっていきます。慣れない雪道を運転する時には、くれぐれも用心してください。

この時期の服装は最大限の防寒対策が必要です。

厚手のコートや十分に暖かいダウンコートがあるといいですね。寒さは手先足先からと言われます。手袋に厚手の靴下、暖かいブーツやハイカットのものがあるといいですね。マフラーやイヤーマフなどもあるとさらに快適に過ごすことができますよ。

1月のおすすめ観光情報

北海道神宮での初詣

■札幌の円山にある北海道神宮。初詣にはたくさんの参拝客で溢れる。

札幌で新年を迎えたなら、ぜひ北海道神宮へ初詣に行ってみてはいかがでしょうか?北海道神宮は札幌市内中心部からもほど近く、札幌西部の小高い山、円山の麓にある神社。

初詣にはたくさんの参拝客で賑わいます。参道には露店も並び、冷えた体を温める甘酒やおでんなども販売されています。

さっぽろホワイトイルミネーション

◾️さっぽろホワイトイルミネーションは毎年11月下旬頃から開催。

札幌の中心部では「さっぽろホワイトイルミネーション」が始まります。大通公園の「大通会場」をメインに「駅前通会場」や「南一条通会場」など夜の街が美しいイルミネーションで照らされます。1981年から開催されているイベントで、札幌市民にはおなじみのイベント。

ロマンチックな光景で恋人たちにも人気のデートコースですが、”カップルで見に行くと別れる“なんてジンクスも。もちろん、ただのジンクスなので、ぜひ恋人たちにこそ楽しんで欲しいイベントです。

札幌で楽しみたい、冬の味覚

◾️札幌でワインを醸造する”八剣山ワイナリー”のワイン。北海道の冬の味覚にも合う香り高いワイン。ジビエにも。

札幌の冬は日本の中でも特に夜が長く、夕方4時には陽が落ち、日の出は朝7時。夜が長くなる分、夜の楽しみも増えます。

この時期はジビエが美味しくなります。秋から解禁になるエゾシカは旨味が詰まった赤身肉。ソテーしたエゾシカ肉を濃厚なソースでいただくと本当に美味しいですね。

合わせるワインも北海道産はいかがでしょうか?北海道は日本一の醸造用ぶどうの産地であることは、あまり知られていません。ぶどう本来の風味が楽しめる北海道のワインはおすすめですよ。

スキーにスノーボード、ウィンタースポーツを存分に楽しむ

■札幌市内には中心部から1時間足らずでいけるスキー場も。

この時期の観光ではスキーやスノーボードを楽しむ人も多いようです。市内のスキー場も多くの人で賑わいます。札幌は大きな都市でありながら南西部は山々に接し、中心部からも車で1時間足らずで行けるスキー場がたくさんありますよ。本格的にウィンタースポーツを楽しむのはもちろん、用具をレンタルしているスキー場も多いので、観光に合わせて1日はスキーを楽しむというのもいいですね。

千歳・支笏湖 氷濤まつり

■支笏湖の湖畔、温泉街で開催される氷のお祭り「千歳・支笏湖 氷濤まつり」

支笏湖畔の温泉街では毎年1月下旬から「千歳・支笏湖 氷濤まつり」が開催されます。支笏湖の湖水をスプリンクラーで吹き付け凍らせた氷のオブジェが色とりどりにライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。期間中は様々なイベントも開催されており、期間中の土・日18:30からは花火も打ち上げられます。

札幌市中心部からだと車で1時間半ほど。レンタカーで向かうのが便利ですが、山や峠を超える道のりなので、冬の運転には十分注意してくださいね。

冬の温泉地、札幌の奥座敷”定山渓温泉”

■札幌中心部から1時間半程にある定山渓温泉街

この時期の観光では、ゆっくり温泉に浸かるのはいかがでしょうか?札幌の奥座敷、定山渓は札幌市中心部から1時間半ほどでいける人気の温泉地。季節を通して美しい渓谷にある温泉街ですが、冬の温泉は格別です。

空気が冷たい季節の露天風呂は顔が火照って息苦しく感じることがないので、いつもよりもゆっくり温泉を楽しむことができます。

降り積もる雪を眺めながらの雪見の露店風呂もいいですね。

■定山渓温泉街にある定山渓神社で開催される「雪灯路(ゆきとうろ)」

特に1月下旬からは定山渓温泉街にある定山渓神社では「雪灯路」が開催されていて、無数のスノーキャンドルが冬の定山渓を彩ります。毎年恒例の「願いの灯り」では、願いごとをかけたキャンドルに火を灯し、雪塔まで消えずに運び置くことが出来れば願いが叶うと言われているとか。