夏を迎えた北海道。海や山でのキャンプやレジャーなど短い夏を思いっきり楽しみたいですね!一方で、 北海道では冷房設備がない家も多く、夜には寝苦しく感じる時もあります。

この夏らしい日は、いつ頃まで続くのでしょうか?

北海道の夏は、いつからいつまで?

夏日と真夏日について

夏日とは、その日の最高気温が25℃以上の日のこと。

真夏日は最高気温が30℃以上の日のことを言います。

■33℃を示す札幌・大通公園脇にあるビルの温度計。

7月〜9月上旬にかけて、札幌では夏日は40日から多い年で55日くらい、真夏日は5日から10日ほどあります。

最高気温が35℃以上になる日を猛暑日と言いますが、札幌で猛暑日が観測されることは稀で、最も直近でも2000年8月1日の35.9℃です。さらに夜間でも最低気温が25℃以上の日を熱帯夜と言いますが、札幌では1876年の観測以来でも2度しかありません。

道内では旭川や富良野などの盆地では、夏日や真夏日の日数は多くなる傾向がありますね。

暑い日はいつまで続く?各地の最高気温の推移

北海道の短い夏、夏らしい日が少しでも長く続くのは嬉しいと同時に、あまり長いと暑さに弱い道民は夏バテ気味になってしまうこともありますね。

年間の北海道各地の最高気温の平年値をグラフにまとめてみました。



気象庁

札幌では、最高気温が25℃を超える夏日になるのは平年だと7月18日頃。8月の上旬に暑さのピークを迎え、8月いっぱいは最高気温が25℃以上の日が続きます。その後、平年だと9月1日を最後に最高気温は25℃以下に下がり、9月28日には20℃を割ります。

北海道で暑い地域といえば、富良野。

盆地にある富良野は夏日になるのは平年だと7月12日と札幌よりも早く、7月末〜8月上旬が暑さのピークです。北海道では珍しい最高気温が35℃以上の猛暑日になることもあります。一方で寒くなるのも早く、平年だと8月30日を最後に最高気温は25℃以下に下がり、9月23日には20℃を割ります。

いずれの地区でも、北海道の夏らしい暑さがあるのは7月中旬から8月いっぱい、といったところでしょうか。

カラッとしてる北海道の夏。湿度が低い?

北海道の夏といえば、本州とは違ってカラッとしているイメージがありますね。

たしかに暑い日でも、汗でぐっしょり、ということはあまりないようです。

北海道の夏の過ごしやすさについて、「湿度が低いから」ということをよく耳にしますが、実は東京と比べてもあまり湿度は変わりません。

 

札幌と東京の平均気温と湿度札幌東京
7月平均気温20.5℃25.0℃
湿度76%77%
8月平均気温22.3℃26.4℃
湿度75%73%

 

上の表をみても分かる通り、夏の暑い時期の札幌と東京の湿度を比較すると、あまり差がないことに気付きます。8月にいたってはむしろ北海道の方が湿度が高いくらいです。

蒸し暑さは「気温」と「湿度」の関係 = 不快指数

では、なぜ北海道の夏は過ごしやすく感じるかというと、過ごしやすさは気温と湿度の関係によって変わるからです。気温と湿度から算出される蒸し暑さの指数を不快指数といい、たとえば同じ気温でも湿度が高かったり、同じ湿度でも気温が高いと、蒸し暑く感じやすくなります。

札幌と東京の不快指数で比較するとどうなるでしょうか。

 

不快指数札幌東京
7月67.574.6
8月70.2 76.3

 

夏の札幌と東京の不快指数で表したものが上の表です。

不快指数は60〜70で快く感じ、70〜暑く感じてくるとされていますので、札幌の夏は快適に過ごしやすいことがわかりますね。

このため、北海道は蒸し暑くなく、カラッとしていると感じるのですね。

扇風機だけは時代遅れ?!夏を快適に過ごす北海道のイマドキ家電

エアコン – これがあれば無敵!

あなたのお家にはエアコンが付いていますか?

札幌市のエアコン普及率は27%だそうです(※総務省平成26年全国消費実態調査)。

かつては北海道の家にエアコンが付いていないのは当たり前でしたが、近年では随分と普及してきているようです。夏だけでなく、冬の暖房にもエアコンが利用できるヒートポンプ技術が発達してきていることも要因ですね。

短い期間とはいえ、お家で夏を快適に過ごすことを考えると、エアコンの購入を検討するのも良さそうです。

除湿機 – 冬にも夏にも大活躍!

北海道の夏は湿度が低い、と言われていますが、意外と湿度が高い北海道。8月の札幌は東京よりも湿度が高いくらいです。

暑さの感じ方は湿度でも変わるりますので、湿度を下げるのも暑さ対策になります。

そんな時に使いたいのが 除湿機。冬の結露防止のため、北海道でも持っている方が多いですね。しかし、除湿機には除湿の仕方で種類があり、夏に使うと逆効果になることも。

除湿機の方式にはコンプレッサー式とデシカント式(ゼオライト式)があり、夏場に使うならヒーターを使わないコンプレッサー式を選ぶと良いですね。ただし、コンプレッサー式は寒い時期には性能が落ちてしまうので、冬の結露防止にも使うなら、少し高価になりますがコンプレッサー式とデシカント式のハイブリッド式というものもあります。

まとめ

北海道が爽やかな夏を迎える7月。

暑さにうんざりすることもあれば、過ぎてしまうと急に寂しくなってしまうもの。暑い時期も身体に気を付けて、北海道の短い夏を楽しみたいですね。

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