そばの名産地といえば、信州・長野をはじめ福井県、山形県、茨城県など全国にたくさんありますが、全国で屈指の収穫量を誇るのが北海道!

国産そばの約50%は北海道産で、道内にはおいしいご当地そばもたくさんあるのを知っていますか?

市町村別の作付け面積や収穫量、ご当地そば、北海道でのそば栽培についてまとめてみました!

収穫量日本一の北海道!美味しいご当地そばまとめ!

およそ50%を占める北海道のそば栽培

みんな大好きな日本の伝統的な麺料理といえば、「蕎麦」ですよね!

原料となる蕎麦粉は、双子葉植物で冷涼な気候を好む“そばの実(種子)”を製粉したもの。

蕎麦粉は水やつなぎを用いてまとめ上げられ、生地にして切ったものをゆがいて食するのが一般的な蕎麦(蕎麦切り)です。

その風味は熟練の技はもちろん、ソバの実の産地や鮮度によって大きく左右されますが、北海道は日本一の収穫量を誇る、そばの一大産地なんですよ!

北海道のおいしい食材『そば』
  1. タデ科 > ソバ属
  2. 旬の時季 : 初秋(新そば)
  3. 北海道の主な産地 : 深川市, 旭川市, 幌加内町, 音威子府村, 名寄市
  4. 炭水化物:69.6g
    (うち食物繊維:4.3g)
    脂質:3.1g
    タンパク質:12.0g
    ビタミンB1:0.46mg
    ビタミンB2:0.11mg
    ビタミンB6:0.30mg
    ※日本食品標準成分表2020年版(八訂)より可食部100gあたり

※成分表の数値は「そば粉 全層粉」です。

北海道・市町村別のそば収穫量は?

日本のそば収穫量のおよそを50%を占める北海道!

道内のそばの作付け面積・収穫量の上位5市町村をランキングしてみました!

市町村地区作付面積(ha)収穫量(t)
幌加内町(上川)3,5202,280
深川市(空知)2,5601,810
旭川市(上川)1,2801,020
音威子府村(上川)9241,300
名寄市(上川)836820

※令和2年度 農林水産統計より

そば栽培が盛んな上川地方

広い北海道の中でも、特にそばの栽培が盛んなのが上川地方です。

西に天塩山地や夕張山地、東に大雪山や北見山地に挟まれ、上川盆地(旭川市)や名寄盆地(音威子府村・名寄市)があるこの地域は、盆地特有の気候で知られています。

日中は温暖でも陽が沈むと10度以上も気温が下がる寒暖差が大きいことは、美味しいそばが育つための必須条件。

上川地方は、そば栽培に最適な土地といえますね!

日本一のそばの町・幌加内町

作付け面積と収穫量でともに全国1位を誇るのが幌加内町です。

上川地方の中でも特に狭隘な盆地で、昼夜の寒暖差や日中の気温上昇を穏やかにする朝霧などの気象条件が揃う日本一のそばの里です。

栽培されているのは町独自の品種である「ほろみのり」は、一斉に花が咲き実をつけるので品質のムラが少なく、甘みがが強く上品な味わいが特徴。ご当地そばの「幌加内そば」でも知られていますね!

北海道の二大ご当地そば!「幌加内そば」と「音威子府そば」とは?

北海道の中でも、特にそば栽培が盛んで、美味しいご当地そばとしても知られているのが、「幌加内そば」と「音威子府そば」です。

幌加内で栽培されているのは、町の農業技術センターが10年の歳月をかけて開発された独自品種の「ほろみのり」が中心で、その品質の高さは折り紙つき!甘みが強くクセがなく、上品。その食味は誰からも愛される優しい味わいです。

一方の音威子府では北海道で広く栽培されている「キタワセソバ」と「キタミツキ」の2品種が中心ですが、音威子府そばといえば甘皮まで使って挽く黒いそばが有名!そば本来の香りが強く、コシがあり、野趣あふれるその風味は、一度食べたら病みつきになるほど。

対象的な北海道の二大ご当地そばですが、ぜひどちらも味わってみて、好みのお蕎麦を探すのも楽しいですよ!

北海道名物の蕎麦といえば「ニシンそば」

北海道には他にもまだ有名なご当地そばがありますが、その中でも古くから北海道の郷土料理として親しまれて来たのが「ニシンそば」です。

かつてニシン漁で栄えた北海道の日本海側にある留萌や小樽、江差が有名ですね!

身欠きニシンの甘露煮を蕎麦にのせたシンプルな料理ですが、ニシンの旨味と甘辛い味付けが蕎麦によく合う庶民の味。家庭でも簡単に作れるので、ぜひお試しあれ!

「にしんそば」は北海道の郷土料理?いやいや京都の名物でしょ!発祥はどっち?

他にもまだある!北海道の美味しい食材

美味しいあんこ作りに欠かせない「小豆」も、北海道の特産品と知られる作物です。

北海道の中でも小豆の生産の7割を占めるのが十勝地方で、小豆生産に適した自然環境であるのはもちろん、安定した生産を支える十勝ならではの4輪作が行われているのも特徴です。

「あんこ」に欠かせない!北海道十勝産の小豆とは?市町村別の収穫量ランキング