夏タイヤと冬タイヤ、毎年2回のタイヤ交換が必要になる北海道。

3〜5年で寿命を迎えることが多い自動車のタイヤは家計にとって大きな出費になるとあって、今年で終わりの冬タイヤを夏に履き続ける「履き潰し」で節約しようと考えている方はいませんか?

でもそれは、経済的に逆効果になったり安全面でもデメリットばかりなので要注意です!

スタッドレスを夏に履き潰すのはダメなの知ってますか?

節約のつもりが逆効果!?スタッドレスの履き潰しがダメな3つの理由

3〜5年が寿命といわれる自動車のタイヤ。

特に、夏タイヤ(ノーマルタイヤ)とスタッドレスタイヤの両方が必要になる北海道では、タイヤの買い替えは家計にとって大きな出費になりますね。

それならば、雪が溶けてもスタッドレスタイヤを履き続ければ、夏タイヤを1シーズン節約できるーーと考えたことはありませんか?

スタッドレスタイヤを雪が溶けても履き続けるいわゆる「履き潰し」は、節約のつもりが逆効果になる可能性があるだけでなく、安全面でも危険がいっぱいなんですよ!

その3つの理由について、まとめてみました。

① 燃費が悪くなる!

スタッドレスタイヤを雪がない路面でも履いていると、燃費が悪くなってしまいます。

これは、スタッドレスタイヤが柔らかいゴムでできているため道路との接地面積が広く、またタイヤ自体も重いため、タイヤが転がる時の抵抗力が増すのが理由です。

スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べて燃費が10%ほど悪化するともいわれ、車を使用する機会が多くて走行距離も長い北海道の場合では、決して無視できないような金額になってしまいます。最近はガソリン価格も高止まりしていますので、なおさらですね。

② フラついたり雨の日に止まらない!

スタッドレスタイヤで路面が出ている時期に走っていると、安全面でもデメリットがあります。

路面温度が高い時期にスタッドレスタイヤを履いているとタイヤが柔らかくなりすぎてタイヤ自体が歪み、カーブや高速走行時にフラつくようになってしまいます。

さらに雨の日など路面が濡れている場合、スタッドレスタイヤは排水性に優れていないので、タイヤと路面の間に水の膜ができて浮いてしまうハイドロプレーニング現象が起きて、ハンドル操作やブレーキが効かなくなるなどの危険性が高まります。

節約のつもりが大きな事故を招いてしまっては本末転倒ですね。

③ 夏に履いたままのスタッドレスタイヤで冬を迎えるのは最悪!

履き潰すつもりだったけど、もうひと冬いけるかな…

ーーなんて夏に履き続けたスタッドレスタイヤで冬を迎えてしまうのは、とにかく一番良くありません。

ゴムが柔らかいスタッドレスタイヤは積雪がない舗装路を走ると摩耗してしまい、溝が減ってしまいます。また、夏の紫外線を受けたタイヤは予想以上に劣化し、十分な溝が残っていたとしてもゴムが固くなっていて積雪路やアイスバーンをグリップする力が損なわれているかもしれません。

そんなことにならないためにも、雪が降る季節を過ぎたら夏タイヤに交換するようにしましょう。

北海道の快適なドライブのためにも正しいタイヤ交換を

車を使う機会が多く、長距離ドライブになりやすい北海道。

安心で安全に車の運転ができるためにも、年に2回の正しいタイヤ交換をして、快適なドライブを楽しみたいですね!