札幌市は、経済や環境・文化など様々な分野において国際交流が盛んな街。

とりわけ札幌市民にとって特別な親近感があるのが、姉妹都市でもあるドイツのミュンヘンですよね!

ここでは、札幌のミュンヘンゆかりのスポットやイベント、そして両市の姉妹都市としての歴史や交流についてまとめてみました。

ドイツ・ミュンヘン市と札幌の意外な共通点、姉妹都市提携の理由と歴史とは?

札幌でみつけた!ミュンヘンにゆかりがあるスポット&イベント5選!

■ミュンヘン新市庁舎とマリエン広場

ミュンヘンは、ドイツ南部のバイエルン州にある人口148万人の州都です。

1972年に札幌と姉妹都市となってから、両市では様々な分野で交流を続けてきていて、札幌市民には一番身近に感じている外国の街ですよね。

まずは、札幌にあるミュンヘンにゆかりのスポットやイベントについて、まとめてみました!

① ミュンヘン大橋
■豊平川にかかる南31条の「ミュンヘン大橋」

南31条の福住桑園通りにある「ミュンヘン大橋」は、豊平川を挟んだ豊平区と中央区・南区をつなぐ吊り橋(斜張橋)で、その美しい形状は札幌を代表するの都市景観のひとつ。

札幌とミュンヘンの姉妹都市提携15周年の1987年(昭和62年)に事業に着手したことと、橋の構造が戦後ドイツを中心に発展した橋梁形式であることからこの名が付けられ、1991年(平成3年)に完成しました。

全長172m、主塔の高さは53.6mのこの橋のバルコニーには橋名の由来が日本語とドイツ語で記され、ミュンヘン市庁舎や聖母教会などミュンヘンの代表的なランドマークのレリーフが飾られています。

② マイバウム
■姉妹都市提携5周年を記念して1976年にミュンヘン市から贈られた「マイバウム」

大通公園の西11丁目に「マイバウム」と呼ばれる飾り木が設置されているのを見たことがありますか?

マイバウムはドイツ語で「五月(Mai)の木(Baum)」を意味し、5月1日のメーデーにはドイツの各地で飾られ、夏の訪れを祝います。

大通公園のマイバウムは姉妹提携の5周年を記念してミュンヘン市から贈られたもので、1976年(昭和51年)に設置されました。かつては支柱に25mにもなるエゾマツの大木が使われていましたが、1981年(昭和56年)の台風で折れてしまってからは鉄製のものに変えられ翌年に復元。以降、何度かの修復を経て現在に至っています。

③ 札幌市こども人形劇場こぐま座
■ミュンヘンの人形劇場から“札幌にも夢のある施設を…”と造られた「こぐま座」

中島公園にある「札幌市こども人形劇場 こぐま座」は、1976年(昭和51年)に開業した日本で初めての公立人形劇場です。

この劇場は、板垣武四市長(当時)がミュンヘンにある市立人形劇場を訪れた際、目を輝かせて見入っている子どもたちの姿に感動を受け、札幌にも夢のある施設を作ろうと発案し、造られたもの。

いまでも札幌の子どもたちに親しまれているほか、アマチュアの人形劇団の育成や支援にもつながっています。

④ さっぽろオータムフェスト
■いまや札幌を代表する秋のイベントとして定着した「さっぽろオータムフェスト」

毎年9月上旬〜下旬あたりにかけて、大通公園の西5〜8丁目で開催される「さっぽろオータムフェスト」は、北海道・札幌の食の魅力を発信する秋の大イベント!

ミュンヘンで開催されている世界最大のビールの祭り“オクトーバーフェスト”を参考に、札幌の新たな秋のイベントとして企画され、2008年(平成20年)に初開催されました。

大通公園の西1丁目会場のテレビ塔の下では「さっぽろオクトーバーフェスト」も同時開催され、本場ミュンヘンの雰囲気を楽しむこともできます。また、姉妹都市提携40周年にあたる2012年(平成24年)からは「オータムビヤフェスト」もサッポロファクトリーで開催されています。

⑤ ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo
■ホワイトイルミネーションの期間中クリスマスイブまで開催される「ミュンヘン・クリスマス市」

毎年11月下旬〜クリスマスイブまで大通公園の西2丁目で開催される「ミュンヘン・クリスマス市」は、札幌の冬を彩るクリスマスマーケット。

ミュンヘンとの姉妹都市提携30周年を記念して、「さっぽろホワイトイルミネーション」の期間中の2002年(平成14年)に初開催され、現在まで続く恒例のイベントになりました。

クリスマスツリーのオーナメントなどの飾り付けや雑貨の販売の他、ホットワイン、ソーセージなど札幌にいながら本場ドイツのクリスマスマーケットの雰囲気を味わえるイベントとして大人気ですね!

札幌市とミュンヘン市を比べてみました!

札幌市 ミュンヘン市
場所/位置 北海道/日本 バイエルン州/ドイツ
北緯43度3分 北緯48度8分
人口
196万人 148万人
日本で5番目の都市 ドイツで3番目の都市
気候区分
(夏の平均最高気温)
(冬の平均最低気温)
年間降雪量
亜寒帯湿潤気候
26.4℃(8月)
−6.4(1月)

約600cm
西岸海洋性気候
23.8℃(7月)

−5.0(1月)
約100cm

 

ミュンヘン市と札幌市を比べてみると、似ている部分をたくさん見つけることができます。

ミュンヘン市は、ドイツでもっとも面積が大きく畜産が盛んなバイエルン州の州都。ベルリン・ハンブルクに次いでドイツで3番目の都市です。

一方の札幌市は、日本でもっとも面積が大きく畜産が盛んな北海道の道庁所在地。東京都・横浜市・大阪市・名古屋市に次いで日本で5番目の都市です。

なんとなく…というか、かなり似ていますよね!

さらに、両市はほぼ同緯度に位置していて、ミュンヘンでも夏は湿度が低く爽やかな季節であること、冬は寒く雪が積もること、そして四季がはっきりとしていることなど気候でも共通点が多いですね。

他にも、ミュンヘンと札幌は共にビールの街として有名ですし、ミュンヘンはドイツ観光で一番人気の街だったり、住みやすい街としても知られ移住に人気なのも札幌とそっくり!

札幌市とミュンヘン市は、どうして姉妹都市になったの?

■1972年に冬季オリンピックを開催した札幌。同年に夏季オリンピックが開催されたのがミュンヘンです。

札幌市とミュンヘン市の姉妹都市としての交流の歴史は、1972年(昭和47年)に遡ります。

この年の2月、アジアとして初めての冬季オリンピックが札幌で開催され、半年後の8月には夏季オリンピックがミュンヘンで開催されました。

オリンピックはかつて夏と冬が同じ年に開催されていて、札幌とミュンヘンは同じ年の開催都市になったという、まさに運命的な出会いがあったのです。

これを機に交流を深めた両市は、札幌冬季大会への視察に訪れたミュンヘン市長のハンス・J・フォーゲル氏(当時)から姉妹都市提携の正式な申し出があり、ミュンヘン夏季大会期間中にミュンヘン市役所で姉妹都市提携調印式が行われました。

式典には札幌市の板垣武四市長(当時)が参加し、盟約書に署名。両市は現在まで続く友好の第一歩を踏み出すことになったのです。