今年こそ、冬の登山にチャレンジしてみませんか?
三角山なら、初心者が冬でも気軽にチャレンジすることができる人気の冬山。その山道や山頂からは冬だからそこ出会える絶景が!
冬の三角山の登山レポート、装備・持ち物、注意点についてもまとめてみました。
冬でも登山!札幌の三角山なら初心者もOK!
雪化粧の三角山は、冬ならではの絶景
雪が降る北海道では、登山は春から秋までの趣味、なんて思っていませんか?
札幌市西区の『三角山』は、冬でも初心者が安心しての登ることが出来るんですよ!
冬の山道は、夏とは違った静けさとピンと張りつめた空気が気持ちよく、山頂からは雪で白く染まった札幌の街並みを一望できる絶景が。
夏とはまた違った魅力に溢れる冬の登山。皆さんも、今年こそチャレンジしてみませんか?!
晴れた日、真冬の1月に三角山に登ってみた!
山の手入口からの最短ルートで山頂へ!
三角山の登山では、三角すいの山を半周するように複数のルートがあります。
登山口や分岐・合流点などでは、下の図のような地図が掲示されていますのでルートを確認しながら進みましょう!
今回の冬の三角山登山では、
- 山の手入口→③→④→⑥→⑦→山頂
ーーのルートで、山頂を目指します。
最短距離で山頂を目指すルートで、もっとも多くの方が利用するので、冬でも足元も踏み固められて道もわかりやすいですよ。
三角山について
三角山は札幌市の西区にある低山。
地元の幼稚園や小学校の遠足にも利用されるほど登りやすい山で、冬の登山も楽しめて人気!冬でも登山客も多いので、道がわかりやすく踏み固められているので安心ですね。
- 難易度:
- 標高:311m
- 所要時間:登り40分 下り30分
- 駐車場:あり(無料) ※緑ヶ丘療育園前
- トイレ:あり ※駐車場脇
『山の手登山口』からスタート!
三角山の登山で一番人気の「山の手登山口」、冬でも多くの登山客が訪れ、登山を楽しんでいますね!
北1条宮の沢通りから登山口に入るやや勾配がある道はロードヒーティングで路面が見えていますので、車で登山口に向かうにも安心。登山者様の駐車場やトイレも整備されているのも嬉しいですね。
登山靴に履き替え、アイゼンを装着して、さぁ山頂へ向かいましょう!
登山口にはスキーストックが置かれています。
もしトレッキングポールを持ってきていなければ、お借りしてみては。バランスを崩しやすい雪道でも安定した歩行ができるようになりますし、足腰に負担がかかりやすい下りにも体重を分散させることができますよ。
『一の坂』→『二の坂』を通り、『こぶし平』の合流点に到着!
登り始めの「一の坂」は木階段。
道は登山客も多くしっかり踏み固められていますが、そのため滑りやすくもなっているので注意して。アイゼンを持っているなら、登山口から装着して登り始めるのがおすすめです。
やがて、緩やかな上り坂の道の三角山の裾の尾根沿いの「二の坂」に出ます。
夏場はそこが尾根であることを気付かないほど山の木々が茂っていますが、葉が落ちた冬には札幌中心部や、遠く石狩湾まで見えます。
少しすると開けた場所に出て、そこが「こぶし平」です。
『三の坂』からショートカットして『六の坂』へ
「こぶし平」からは山の斜面を進みます。
この辺りは冬は日陰になる時間が長く、少し肌寒く感じるかも。冬の山に登る際には、とにかく防寒対策はしっかり準備しておきたいですね。また、汗冷えしないように夏と同様、首元にタオルを巻いておくのもおすすめです。
ここで、「四の坂」方面に向かう道なりのルートと、「六の坂」への近道のルートの分岐点があります。
この分岐は地図(国土地理院)や登山ガイドブックにも載っていないことが多く、現地にも分岐点に標識がありません。
三角山のいたるところに掲示されている地図には点線で表示されているショートカットルートで、ちょっと急ですが多くの登山客が利用していますので、登山道はしっかり整備されています。
『七の坂』→『八の坂』はちょっと急な斜面!
近道を抜けると「六の坂」、そして「七の坂」「八の坂」と続き、山の斜面をジグザグに登り高度をあげていきます。このあたりは、このルートで一番傾斜のきつい場所です。足元に注意しながら、歩を進めていきましょう。
「八の坂」を抜けると、「宮の森登山口」や「二人静の散歩道」方面との合流点に着きます。
『九の坂』と『四阿(あずまや)』
「二人静の散歩道」からのルートと合流すると「九の坂」です。
ここも緩やかな登り道、冬の山らしい静かな山道ですね。この辺りから、再び太陽の姿が見える様になりました。木々の間から差し込む日光にほっとします。
「四阿(あずまや)」を越えると、いよいよ山頂まであと少し!
最後の「十の坂」を登ると頂上は目の前です。山頂の手前に、地図に載っていない分岐があります。右はやや急な木階段のルートで、左はやや緩やかですが少し遠回りのルート。どちらのルートも山頂のすぐ手前で合流します。
『山頂』に到着!
三角山の山頂に到着です!
山頂は木々がない岩場で開けていますので、景色がよく見えますね!
すぐ目の前に見える低い山が「円山(225m)」、その右に見えるのが「藻岩山(530.9m)」です。いずれも「円山・藻岩原始林」として天然記念物に指定されていて、この位置からはその全景を見ることができます。
また、札幌の中心部の景色も、これほどダイナミックに間近に見下ろすことができるのも三角山の魅力のひとつ。
ここまでの所要時間は40分ほど。
今回のルートは「山の手入口」からの最短ルートでしたが、三角山にはたくさんの散策路があって、そのどこを通るかによって様々なルートがあります。天候や時間帯、体力に応じてルートを選んでくださいね!
冬の三角山に登る際の持ち物・装備、注意点について
札幌や周辺には、冬でも登りやすい山がたくさん!
でも冬の登山は危険とも隣り合わせです。
特に、初心者の方や初めての方はぜひ、以下の持ち物や装備品、注意点について参考にしてみてくださいね。
持ち物、装備は?
① 防寒着は重ね着が基本
冬でも山に登ると汗をかき、熱く感じますが、濡れた服で山頂で休憩をしていると途端に寒さを感じる様になります。冬山で体温を奪われると危険です。
登山ウェアのレイヤリング(重ね着)を基本に考えましょう。
汗を吸収しやすく速乾性に優れたものをベースレイヤーに選んで、ミドルレイヤーには保温性の高いフリースやダウンジャケットを。アウターとして風や雪を弾くジャケットを用意して。
② 登山靴は冬用を準備しよう!
靴には冬用の登山靴を用意するのがベスト。
三角山や円山など札幌市内の低山で踏み固められた歩きやすい雪道なら、町歩き用のスノーシューズでも大丈夫な場合もあります。
初心者におすすめなのは、SOREL(ソレル)やノースフェイスなどタウンユースも出来るお洒落なアウトドアブランドのスノーブーツ!
年に1,2回の冬山登山でも、普段使い出来るスノーブーツなら無駄になりませんよね!
③ アイゼンはルートによってはマスト!
アイゼンは氷や踏み固められた滑りやすい雪道を歩く際、靴底に装着して滑り止めになる金属のツメが付いた登山グッズ。
靴底に6本の爪が付いた「軽アイゼン」から、つま先・かかとにも付いた16本爪の本格的なアイゼンまで、その取り付け方法の違いによっても様々。
三角山の場合もあった方がベター。快適・安全に登山を楽しむことができます。
しかし、ルートによっては急勾配の場所もあります。例えば、哲学の道⇆山頂の「三倉の大下り」は、登りにも下りにもアイゼンの使用はマストです。
登山ルートの計画は事前に立てて
登る山は事前に決めて、登山ルートを事前に確認しておきましょう。
登りのルート、下のルートは事前に下調べし、注意点や必要な装備の確認をしておきましょう。当日その場で行き当たりばったりでルートを変更するのは慎重に。
夏に登ったことがある山でも、冬になると状況が変わっている場合もありますよ。
冬山に登るのは晴れた日だけ!
初心者の冬山登山は、晴れた日だけにしておくのが無難。
天気予報を確認し、天候が安定しているタイミングで晴れの日を選びましょう!
当日になって天候が悪ければ、山に向かうのを止めるのも大切。もちろん、登山の途中で天候が変化してきたら、途中で引き返す判断も必要です。
登り始めるのは午前から。日没時間を考えよう!
冬は日が落ちるのも早い季節。
札幌の日没時間はもっとも早いのが12月中旬で16:00頃。1月上旬〜下旬にかけて16:10〜16:40くらい、2月上旬〜下旬は16:50〜17:20くらいです。
市内の低山であっても、夜暗くなってからの山は初心者には危険です。登り始めるのはできれば朝イチで、お昼過ぎには下山できるように計画を立てておくのが良いですね。
夏の三角山もおすすめ!
三角山のベストシーズンは言わずもがな『夏』ですね!
散策路が豊富で、その日の気分や体力に応じて、たくさんのルートから登山を楽しめる三角山。
大倉山や奥三角山への縦走路もあって、札幌中心部の山でも大人気です。
三角山の登山ルート、大倉山・奥三角山への縦走についてまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてくださいね!
三角山の次は、どこ登る?!
三角山の次は、どの山に登りますか?!
札幌・近郊の初心者にもおすすめの山を難易度順にまとめてみました!