自動車で走るとメロディーが聞こえてくる「メロディーロード」と呼ばれる道路があるのを知っていますか?

北海道には全5ヶ所が設置されていて、ドライブに人気のスポットになっているんですよ!

北海道ドライブで絶対に走ってみたい!メロディロード全5ヶ所まとめ

北海道・標津町が発祥!メロディーロードとは?

■ 北海道に5ヶ所ある「メロディーロード」を知っていますか?

「メロディーロード」とは、自動車で走行すると、車内で音楽が聞こえてくる不思議な道路。

法定速度で走った時にメロディーがちょうど良いテンポで聞こえるようになっているため、ドライバーは速度を落として安全運転になることはもちろん、この面白い道は観光スポットとしても話題になるなど人気になっているんですよ!

車で走るとメロディーが聴こえる仕組み
■ 横溝が切り込まれたメロディーロードの道路

この「メロディーロード」は、北海道の標津町にある篠田興業と北海道立工業試験場が共同開発した技術。その仕組みは、

“アスファルト及びコンクリート舗装路面横断方向に音楽における各音階ごとに決められる一定の溝間隔と音符による音の長さ、溝の切削幅による音の強弱を規則的に配列し、車両等がその溝を通過する際に発生するタイヤと舗装の切れ目との接触による音やタイヤと路面によって発生する空気の破裂音や溝を通過する際に起きる微振動を車両の車内や外部においてメロディーとして感じることができる道路“

※引用 株式会社篠田興業ホームページ

--とのこと。

なんだかちょっと難しいですが、溝がある道路を走ると、耳障りなロードノイズが聞こえることがありますよね?これを意図的に溝の間隔や深さ、距離を調整することでメロディーとして聞こえるようにしたものと考えると分かりやすいです。

溝の間隔が「音程」、深さが「音量」、溝が切られた距離が「音の長さ」に相当します。

ちなみに自転車やバイクだと、車と違って車内で音が反響しないので、なかなか上手く聞こえないようです。

そもそも、自転車だとメロディーとして聞こえるまで速度を出すのが難しかったり、バイクの場合はエンジン音の方が大きい、という事情もあるようですね。

メロディーロードは北海道のどこにある?!

■ 道南・北斗市きじひき高原にある「赤とんぼ」が聴こえるメロディーロードのスタート地点

メロディーロードは、北海道では以下の5ヶ所に設置されています。

場所道路名曲名
標津町町道川北北7線 メロディーロード知床旅情
標津町メロディーロード・しゃべるDO!「カーブです、カーブです、スピードを落として下さい」
「交差点です、交差点です、止まってください」
別海町メロディーロードおお牧場は緑 ♪
北斗市きじひき高原メロディーロード赤とんぼ ♪
北斗市きじひき高原メロディーロードいいもんだな故郷は ♪

知床半島の付け根にある町・標津町の町道川北北7線のメロディーロードは、世界で初めて作られたのメロディーロード。曲は森繁久彌さんが作詞・作曲で加藤登紀子さんが歌いヒットした「知床旅情」です。

同町には「スピードを落としてください」や「止まってください」と、まるでしゃべっているように聴こえる”メロディーロード・しゃべるDO!”もあります。

 

おすすめは函館・北斗市にある「きじひき高原」のメロディーロード!
■ 中央から少し右の遠くに見えるのが函館山

観光旅行やドライブで「メロディーロード」を走ってみたい!という方におすすめなのは、函館の隣町・北斗市にある、きじひき高原です。

ここは、駒ヶ岳や大沼や小沼など大沼国定公園一帯や函館平野、遠く函館山を望むことができる絶景スポット!

函館方面から国道227号を経由して、標高560mにあるパノラマ展望台に向かう道のりにあるメロディロードでは「いいもんだな故郷は」、そしてパノラマ展望台からの帰り道では童謡として有名な「赤とんぼ」を聞くことができますよ!

  1. 営業時間 : 8:30 -20:00
  2. 住所 : 北斗市村山
  3. ※冬期通行止め(例年11月上旬〜4月上旬)
なぜ「いいもんだな故郷は」「赤とんぼ」の2曲なのか?
■ 北斗市にあり人気観光スポットのトラピスト修道院

きじひき高原にあるメロディーロードは、なぜ「いいもんだな故郷は」「赤とんぼ」の2曲が選ばれたのでしょうか?

「いいもんだな故郷は」という曲は、曲名を聞いても分かる方は少ないかもしれませんが、明治のロングセラースナック菓子の『カール』のCMの曲というと、ほとんどの方がピンとくるのではないでしょうか?!

この歌を歌っている三橋美智也さんは、上磯町(現在の北斗市)の出身です。

そして童謡として有名な「赤とんぼ」ですが、その歌詞は、詩人・三木 露風(みき ろふう)が北斗市にあり現在では人気観光スポットにもなっているトラピスト修道院に日本文学の講師として1920年から4年間滞在していた体験をもとに書かれたといわれています。

このように、実はこの2曲はメロディロードがある北斗市にとてもゆかりがある曲なんですね!