北海道といえば、本州が梅雨の時期でもカラッと晴れていて雨が少ないイメージがありますね。
台風も上陸することが少ないので、全国的にみても北海道の降水量は少なめです。
それでも、北海道には本州と同じかそれ以上に雨が多い地域もあるんですよ!
北海道の雨が多い市町村ランキング!いちばん多いのはどこ?
市町村別・雨が多い地域ランキングTOP5!
北海道で雨が多い地域はどこなのでしょうか?
5〜10月までの期間で降水量が多い北海道の上位5市町村をランキングしてみました!
北海道・市町村別の降水量ランキング!
1. 登別市(228.3mm/月)
2. 広尾町(190.7mm/月)
3. 白老町(184.3mm/月)
4. 苫小牧市(143.2mm/月)
5. 大樹町(139.2mm/月)
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<参考>
・札幌市(91.4mm/月)
・旭川市(101.0mm/月)
・函館市(115.5mm/月)
・東京都(172.5mm/月)
ーーこれは気象庁の過去のデータから、雪の期間を除く5〜10月までの半年間の降水量の平年値を元にしたもので、カッコ内は月平均の降水量を示しています。
また市町村内に複数の観測地点がある場合には、役場所在地から最寄りの地点を抽出しています。
北海道で一番雨が多いのは登別市!
5〜10月の北海道でもっとも降水量が多いのは登別市です。
特に7月〜9月にかけて雨が多く、8月には月の降水量(平年値)が300mmを超える北海道でも有数の多雨地帯で、同じ時期の東京都と比べても1.3倍以上!
これは、太平洋から流入した湿った空気がオロフレ山やホロホロ山、白老岳、樽前山など標高1,000m級の山々にあたることで雨雲が滞留し、集中的に雨を降らせるため。
夏から秋にかけては集中豪雨に見舞われることもあり、1980年(昭和55年)の大雨では日の降水量が300mmを超え、大規模な斜面崩壊などの被害がありました。
雨が多くても雪は少ない太平洋側の胆振地方
太平洋側・胆振地方の苫小牧市や室蘭市も、登別市と同じの理由で雨が多い町です。
しかし、年間の降水量をみると苫小牧市と室蘭市はそれぞれ1,200mmほどで、他の道内地域と比べても特別に多くも少なくもありません。
これは、降水量が雪の場合は水に換算して観測されるため。
苫小牧市や室蘭市は、冬の雪(降雪・積雪)が少ない町で、特に苫小牧市は北海道で最も降雪量が少ない町です。
このように太平洋側の胆振地方には「夏に雨がたくさん降っても冬は雪が少ない」という町が多くあります。
内陸部と沿岸部で気候が大きく異なる十勝地方
夏の十勝といえば、カラッと晴れた青い空をイメージする方も多いですよね?
実際に十勝平野の内陸部は高温で天気が良い日が多いのですが、沿岸部で日高山脈の東側の麓にあたる広尾町や大樹町は、その立地から北海道でも有数の多雨地帯になっています。
この地域の海岸近くではガス(海霧)が立ちこめることも多く、いかに南部の海沿いと内陸部で気候が大きく異なるのがわかりますね。
北海道には梅雨がない?!
北海道には梅雨がないイメージがありますが、6月末から7月上旬にかけては「蝦夷梅雨」と呼ばれる雨が降りやすい時期もあります。
もし、雨が少ない季節の北海道旅行を考えているなら、おすすめは5月下旬〜6月上旬!
その理由や年間降水量、台風についてまとめ記事があるので、あわせて読んでみてくださいね!