大通公園の西12丁目に「サンクガーデン」と呼ばれるバラ園があるのを知っていますか?
およそ55種類が植えられるこのバラ園には水路や噴水もあって、見頃の時期には多くの市民や観光客でも賑わう人気のスポットなんですよ。
バラの咲き始める見頃の時期やアクセス方法などについて、まとめてみました!
市民の憩いの大通公園西12丁目「サンクガーデン」のバラの見頃はいつ?
大通公園西12丁目「サンクガーデン」とは?
大通公園の西端の西12丁目にある「サンクガーデン」は、札幌市の姉妹都市であるポートランドやミュンヘン、瀋陽など、世界のバラがおよそ55種類が植えられているバラ園です。
中央に配された水路(カナール)は、1989年(平成元年)からはじまった大通公園リフレッシュ工事に伴い、1994年(平成6年)に整備されたもの。
シンメトリーに配置された美しいこのバラ園は、シーズン中には多くの人で賑わう市民の憩いの場であるだけでなく、知る人ぞ知る、穴場の観光スポットでもあります。
- 営業時間 : 24時間
(噴水は10:00 - 19:00 ※通水は毎年6月1日~9月中旬) - 住所 : 札幌市中央区大通西12丁目
- TEL : 011-251-0438(大通公園管理事務所)
- 入園:無料
駐車場:なし
バラが咲くのはいつ?見頃について
大通公園にあるバラ園のサンクガーデンでバラが咲き始めるのは、例年5月下旬〜6月上旬ごろ。
6月中〜下旬になると次々とバラが咲きだす見頃を迎え、8月中旬ごろまでは満開のバラを見ることができますよ!
サンクガーデンには遅咲きのバラも多く、10月いっぱいまで咲くので長く楽しめるのも嬉しいですね。
サンクガーデンへの行き方、アクセス方法は?
大通公園西12丁目の「サンクガーデン」へ行くには地下鉄が便利!
地下鉄東西線の西11丁目駅の1番出口からは約100m、徒歩2分ほどで到着します。
商業施設が多い中心部からでも1kmちょっとなので、天気が良い日は大通公園を散策しながら行くのもおすすめですよ。
公園内には駐車場がありませんので、車の場合には近隣のコインパーキングを利用しましょう。
札幌の姉妹都市ゆかりのバラも
「サンクガーデン」とはサンクン(sunken:英語でへこんだの意)ガーデンとも言って、周囲から一段低くなった沈床式の庭園のこと。
ここには、札幌の姉妹都市にゆかりがあるバラも多く植えられています。
噴水がある水路(カナール)を挟んだ北側には1959年(昭和34年)に姉妹都市提携を結んだ「ポートランド」があるアメリカで作出されたバラが、南側には1972年(昭和47年)に姉妹都市提携を結んだ「ミュンヘン」があるドイツで作成されたバラが植えられています。
ホットココアやレモンフィズ…おいしそうな面白い名前がついたバラも。淡く可憐なものから色鮮やかなバラまでたくさんの種類があります。
それぞれのバラにはプレートに品種名や作出国名が書かれていますので、バラに詳しくなくても楽しめますよ!
また、東側には1980年(昭和55年)に友好都市の提携を行なった中国の「瀋陽市」との友好コーナーもあります。
ここには、かつて清朝の離宮であった瀋陽故宮の獅子を模した二対の獅子像が置かれていて、瀋陽市から贈られた“玖瑰(まいかい)”というバラ科の花が植えられています。
玖瑰(まいかい)とは北海道でも馴染み深いハマナスの近縁種で、この花の蕾は乾燥させて“玖瑰花(メイグイファ)”として漢方の薬膳茶やローズティーとして親しまれているので、知っている方もいるのでは?
バラに囲まれたブロンズ像「若い女の像」
もうひとつ、サンクガーデンで注目したいのがバラやラベンダーに囲まれて立つブロンズ像で、これは札幌にもゆかりがある彫刻家・佐藤忠良による「若い女の像」という作品。
宮城県で生まれ、幼くして父を亡くした佐藤忠良は、母の実家がある夕張市へと移り幼少期を過ごします。その後、札幌第二中学校(現在の札幌西高等学校)へ進学し、卒業後は絵画を勉強するために上京しています。
しなやかながらも力強い女性像を数多く残した日本を代表する彫刻家のひとりで、その作品は札幌芸術の森や旭川市買物公園の他、北海道の各地で見ることができます。
札幌市資料館(旧札幌控訴院)
サンクガーデンから見える石造りの建物は「旧札幌控訴院」で、2020年(令和2年)には国の重要文化財に指定された歴史建造物です。
現在では「札幌市資料館」として、札幌の街づくりの歴史を伝えるパネル展示のほか、アート作品を発表するギャラリーとして市民に開放されていたり、カフェも併設されています。
大通公園西12丁目から道を1本渡った13丁目にありますので、サンクガーデンに訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。