雄大な自然が広がる北の大地と言えども、人口190万人を超える人々が暮らす大都市の札幌では、夜空を見上げても満点の星空を望むことは難しいですね。

それでも、少し郊外に行くと札幌でも満点の星空を見られる場所もあるとか。

今回はそんな札幌市内・近郊で満点の星空を見られるスポットをpikule.編集部がまとめてみました!

札幌市内・近郊で見ることができる、満点の星見スポットをまとめてみました!

札幌から近場で星を見に行こう!

札幌は中心部では夜空を見上げても星をみることが出来ないほど明るい街。

ちょっと離れた住宅地なら星をみることもできますが、それでも1等星から3等星くらいまで。満点の星空というには少し物足りないですね。

それでも空気がきれいな札幌や近郊は、少し街から離れて郊外に行くと満天の星空をみることが出来るスポットもたくさんあります。

持ち物の準備とマナーを守って楽しもう!

星空を見に行く時は、しっかり準備をしてマナーを守って楽しみましょう!

北海道の夜は夏でも冷え込むことがあるので、暖かいオーバーやジャケット、コートがあってもいいですね。冬ならなおさら、コートの下もしっかり重ね着して寒くならない様にしましょう。カイロなど持っていってもいいですね。あったかい飲み物をポットに入れて持っていくのもおすすめです。

■星空を見上げるのに特別な道具は必要ありません。札幌近郊で満点の星空を見上げてみませんか?

星空を見上げるのに特別な道具は必要ありません。

星座の早見表があれば、星を見るのがもっと楽しくなるかもしれません。最近ではスマホアプリの星座表を使う方も多いですね。その際は、ディスプレーの輝度を下げて使用してください。あまり明るいままだと、他の方に迷惑になることがあります。同様に、車でいくことが多いと思いますがヘッドライトや室内灯など、不要な灯りは付けないように気をつけましょう。

あとは、本格的な望遠鏡がなくても、もし双眼鏡があれば持っていくと、肉眼では見ることのできい暗い星が見れたり、星雲や星団も見れたりしますよ!

札幌市内・近郊の星空スポット3選!

札幌市南区 – 定山渓エリアと定山渓ダム

■定山渓ダムがあるさっぽろ湖、夜には満天の星が瞬く

札幌の中心部から約30km、温泉街として人気の定山渓は、天の川まで見える綺麗な星空が人気の知る人ぞ知る星空スポット。

定山渓エリアで星空を見るなら「定山渓ダム」がおすすめ!

定山渓ダムは、近隣の豊平峡ダムと並び札幌の水がめとして市民の生活を支えてくれているダムで1989年の完成。ダムにより作られる湖はさっぽろ湖として親しまれています。

日中にはダムの下に整備されている公園にあるダム資料館は多くの人で賑わう観光スポットです。

■ダム上を通る”定山渓レイクライン”は定山渓と小樽を結ぶ道道1号線。

夜になり、ダムの上を走る定山渓と小樽方面をつなぐ道道1号線の”定山渓レイクライン“からさっぽろ湖方面に進むと、道沿いに4つある展望台からは、満点の星空を見ることができます。

豊平峡温泉の少し奥、札幌岳への登山口入り口にある駐車場からの星空も綺麗で、有名な天体ショーがあるときには沢山の天文ファンが訪れるスポットです。

石狩市厚田区 – カシオペアの丘

■石狩市厚田にある通称「カシオペアの丘」。電波塔を背景に満点の星空が浮かぶ幻想的な光景が。

札幌市から日本海沿いに道北へ向かう国道231号線の“オロロンライン”は、その雄大な海の景色が人気のドライブコース。

この道は海沿いなので光害が少なく、近隣に大きな街もないので、満点の星空を見上げるスポットとしても人気です。

特に石狩市厚田の「カシオペアの丘」は有名な星見スポットで、近くにある電波塔の背景に広がる星空の写真は雑誌の表紙にもなったほど。海の方向には水平線まで広がる星空の大パノラマも見ることができます。カシオペアの丘は通称で、嶺泊駐車場公園が正式名称です。

札幌中心部からも40kmと比較的近く、車で50分ほど。

千歳市 – 支笏湖

■光害の少ない支笏湖、夜には満点の星空が広がる札幌近郊でNo.1の星見スポット

支笏湖は札幌から気楽に行ける、満点の星空を見るのに最も適した星空スポット。

支笏洞爺国立公園内にある支笏湖は自然林が保護されていて、近隣の札幌、千歳、苫小牧など大きな町からも距離があるので光害も少ないので、星空の写真を撮りたい人には特におすすめ!ここをメインに天体観測をする天文ファンも多いですね。

支笏湖では札幌側に近い「ポロピナイ湖畔」が星空スポットとして人気があるようです。

札幌市中心部からは約40km、車で1時間ほどです。

番外編!!

星空を見たいけど、ちょっと大変!もっと気軽に楽しみたい!という方に番外編。

ちょっと邪道かもしれませんが、もっと気軽に星空を楽しめるスポットが身近なところにもたくさんあるんですよ!

札幌市青少年科学館 – 札幌市厚別区

■JRと地下鉄南北線の新札幌駅からすぐの青少年科学館

新札幌駅すぐ近くにある青少年科学館。

ここには北海道でも最大規模のプラネタリウムが常設されていて、2016年に大幅リニューアルされた最新の投影機では「ケイロンIII・ハイブリッド」が導入され、ドームには約1億個の星が投影されます。

■北海道最大規模のプラネタリウムで満点の星空を気軽に楽しんで。

星空の投影と共に2台設置された4Kプロジェクターによるアニメーション作品など、毎月様々なプログラムが上映されます。

ゆったりとしたシートでくつろぎながら星空を見上げることができます。デートスポットとしてもおすすめですよ!

もいわ山展望台 スターホール

■藻岩山山頂の展望台。ここには北海道唯一、MEGASTARが常設されているプラネタリウムが。

藻岩山山頂の展望台内にプラネタリウムがあるのはご存知ですか?!

ここスターホールでは次世代のスーパープラネタリウムである“MEGASTAR(メガスター)”が常設されている国内でも数少ないプラネタリウムです。もちろん、北海道では唯一です。

人間の目では見分けられないほど小さな星々までも再現し500万個もの星を投影。星の1粒1粒を投影することで天の川を再現する世界最高峰のプラネタリウム。まるで本物のような星空を見ることができます。

中島公園 札幌市天文台 – 札幌市中央区

■札幌市天文台の館内と天体望遠鏡。季節や時間によって様々な観望を行なっている。

中島公園に本格的な望遠鏡が設置された天文台があるのを知らない人も多いのでは?

札幌市の中心部、繁華街のススキノからもほど近い中島公園内に天文台があるなんて信じられませんね。この天文台はコンサートホールKitaraと豊平館の間くらいの小高い丘の上にあって、60年ほど前から中島公園で天体観測がされていて市民にも解放されています。

口径20cmの屈折望遠鏡を用いて昼間は太陽、夜は季節の星々を観望することができます。

公開時間は10時〜12時、14時〜16時。係の方が案内してくれて日中には太陽の黒点などを観望することができます。

夜間の公開は19時〜22時の間で、季節や観望対象によって変わりますので事前にチェックしてくださいね。夜の公開では季節の星座や月、火星、木星、土星など観望できます。土星の環もくっきり見えるので、感動しますよ!

その他、月食や日食など天体ショーがあるときには特別観望会などイベントも開催されます。

まとめ

札幌からも近い星空スポットをご紹介しました!

いずれも1時間ほどで行ける場所なので、ちょっと日常に疲れてしまったり、非日常の雰囲気を味わってみたい時に訪れてみてはいかがでしょうか?

もっと気軽に星空を楽しみたい方は、プラネタリウムや天文台に行くのも本当におすすめですよ!