火山大国・日本においても特に火山が多い北海道。

特に活動度が高いとさるランクAの活火山は全国に13山あり、そのうち北海道には十勝岳・樽前山・有珠山・駒ヶ岳の4山があります。

近年の活動状況、そして火山活動が成した雄大な景色、そして北海道にある活火山の一覧と分類について、まとめてみました!

絶景!北海道にあるランクA活火山まとめてみました!

大地の鼓動を感じる圧倒的な景観に出会う北海道の活火山

火山噴火予知連絡会による活動度による分類でランクAに指定され、気象庁による24時間体制の監視が行われている活火山は、北海道に4山あります。

そのいずれもが北海道を代表する活火山で、火山活動が成した雄大な自然景観や火山の恵みである近隣の温泉地とあわせて、北海道でも屈指の人気観光地になっています。

⑴ 十勝岳
■「望岳台」から望む十勝岳

大雪山国立公園にある十勝岳連峰の主峰「十勝岳」は標高2,077mの活火山です。

富良野盆地の東に位置し、上富良野町・美瑛町・新得町に跨がるその姿は周辺の町のシンボルとしても親しまれています。

昭和から平成へ時代が変わる1988年〜89年にかけて小噴火を繰り返し、また最新では2004年(平成16年)年にも水蒸気噴火がありました。

■近隣には人気スポットも多く「青い池」もそのひとつ

西の山麓には、白金温泉や吹上温泉、十勝岳温泉などの温泉が点在し、十勝岳の勇姿を望む望岳台や白ひげの滝、青い池など近隣の景勝地とともに観光でも人気です。

日本百名山のひとつでシーズン中には全国から多くの登山客が訪れる他、高山植物の宝庫として花の百名山のひとつにも数えられています。

⑵ 樽前山
■支笏湖の湖畔から望む樽前山

支笏湖の南側、支笏洞爺国立公園に属する「樽前山」は、苫小牧市と千歳市に跨る活火山です。

同じく支笏湖周辺にある、風不死岳・恵庭岳ととも支笏三山のひとつに数えられます。

1909年(明治42年)のマグマ噴火によって、現在のお椀を逆さまにのせたような溶岩ドームが形成され、その特徴的な山容は支笏湖の対岸にある温泉街からも望むことができます。

■シーズン中には多くの登山客が訪れます。

1978年(昭和53年)~1981年(昭和56年)にかけて小規模な水蒸気噴火を繰り返し、山頂では今なお活発な噴気活動があります。

札幌近郊でありながら大自然を堪能できるとあって登山にも人気で、外輪から望む溶岩ドームと支笏洞爺国立公園を一望するパノラマは絶景です。

支笏湖と噴火湾を望む、絶景の樽前山!登山ルート、所要時間はどれくらい?駐車場はある?

⑶ 有珠山
■北海道でも特に活動が活発な活火山の有珠山

約11万年前の火山活動によって生まれた洞爺カルデラの外輪南麓、洞爺湖の南側に位置する「有珠山」は、特に活発な火山活動で有名な活火山です。

洞爺湖の湖畔にある温泉街は、北海道を代表する人気温泉地で、多くの観光客が訪れています。

2008年(平成20年)に「G8北海道洞爺湖サミット(第34回主要国首脳会議)」が開催、2009年(平成21年)には「洞爺湖有珠山ジオパーク」として日本で初めてユネスコ世界ジオパークに認定さると海外での認知も高まり、近年では外国人観光客の姿も多くなりました。

■火山の恩恵を受ける洞爺湖の温泉街

火山研究が最も進んでいる火山としても知られ、最新の噴火であった2000年(平成12年)噴火は事前に予知されたことで温泉街の宿泊客と近隣住民1万6千人が噴火前に避難を済ませ、1人の犠牲者も出すことはありませんでした。

20〜30年の周期で噴火する有珠山、次の噴火はいつ?変動する大地との共生とは

⑷ 北海道駒ヶ岳
■新日本三景のひとつに数えられる大沼と駒ヶ岳

渡島半島の東部、噴火湾に面して位置する「駒ヶ岳」は、森町・鹿部町・七飯町に跨る標高1,131 mの活火山です。

北海道では単に駒ヶ岳と呼ばれていますが、全国に同名の山が複数あり、北海道駒ヶ岳や渡島駒ヶ岳として区別されています。

現在の特徴的な山容はたび重なる噴火活動の山体崩壊によって形作られたもので、元はきれいな円すい形の山だったといわれています。

■元は富士山のようなきれいな円すい形の山であったといわれています。

泥流が裾野の河川を堰き止められて形成された湖の大沼や、陥没によって形成された小沼・蓴菜沼など一帯が大沼国定公園に指定され、現在は新日本三景に数えられる景勝地として、函館とともに道南の人気観光地になっています。

最新の噴火は2000年(平成12年)の水蒸気噴火で噴煙は高度2,000m以上まで上がりました。以降は小康状態が続いています。

北海道にある活火山は全31山について

北海道には、活動度による分類でランクAに指定されている4山の他にも、北方領土の11山を含め全31山もの活火山があります。

活火山と聞くと、いつ噴火してもおかしくない山といった印象を受けますが、実際には噴火記録のある火山や今後噴火する可能性がある火山は全て『活火山』と分類されていて、気象庁でも「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」と定義しています。

気象庁と火山噴火予知連絡会では、活火山の火山活動度による分類や、噴火の可能性や社会的な影響を考慮した常時観測対象の活火山を選定しています。

これによる北海道の全31山の活火山の一覧と分類は、以下の通りです。

活火山 (所在地) 火山活動度のランク※1 常時観測対象の火山※2
十勝岳 上川/十勝 A
樽前山 石狩/胆振 A
有珠山 胆振 A
北海道駒ヶ岳 渡島 A
雌阿寒岳 釧路/十勝 B
恵山 渡島 B
知床硫黄山 オホーツク/根室 B
羅臼岳 オホーツク/根室 B
摩周 釧路 B
渡島大島 渡島 B
アトサヌプリ 釧路 C
大雪山 上川 C
倶多楽 胆振 C
丸山 十勝 C
利尻山 宗谷 C
恵庭岳 石狩/胆振 C
羊蹄山 後志 C
ニセコ 後志 C
天頂山 オホーツク/根室
雄阿寒岳 釧路
茂世路岳 北方領土(択捉島)
散布山 北方領土(択捉島)
指臼岳 北方領土(択捉島)
小田萌山 北方領土(択捉島)
択捉焼山 北方領土(択捉島)
択捉阿登佐岳 北方領土(択捉島)
ベルタルベ山 北方領土(択捉島)
ルルイ岳 北方領土(国後島)
爺爺岳 北方領土(国後島)
羅臼山 北方領土(国後島)
泊山 北方領土(国後島)
※1.活火山の選定及び火山活動度による分類

「火山活動度による活火山の分類(ランク分け)」は火山噴火予知連絡会によってまとめられ、2003年(平成15年)に気象庁から発表された活火山の分類で、活火山をその火山活動度によって以下ようにランクAからCの3種類にランク分けしたものです。

A:100年活動度あるいは1万年活動度が特に高い火山
B:100年活動度あるいは1万年活動度が高い火山
C:いずれの活動度とも低い火山

※2.火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山

今後100年程度の中長期的な噴火の可能性及び社会的影響を踏まえて、2009年(平成21年)に火山噴火予知連絡会が新たにまとめたものが「火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山」で、日本全国の47山が選定されています。

その選定は以下の通り①〜④の理由によっています。

①:近年、噴火活動を繰り返している火山
②:過去100年程度以内に火山活動の高まりが認められている火山
③:現在異常はみられないが過去の噴火履歴等 からみて噴火の可能性が考えられる
④:予測困難な突発的な小噴火の発生時に火口付近で被害が生じる可能性が考えられる