海鮮や湿原で有名な道東・釧路ですが、実は「世界三大夕日」の1つに選ばれる夕日の名所でもあります。
せっかく釧路に訪れるなら、旅行のついでに美しい夕日を堪能してみませんか?
そこでこちらでは、釧路の夕日スポットとして知られる幣舞橋(ぬさまいばし)をご紹介します。
夕日と芸術を同時に楽しめる!釧路の幣舞橋へ行ってみた
北海道民なら1度は目にしたことがある?幣舞橋とは
釧路川にかかる幣舞橋は、釧路のメインストリートである北大通に位置します。
幣舞橋の映像は北海道の天気予報ニュースでよく取り上げられるため、道民であれば1度は目にしたことがあるかもしれませんね。
釧路の夕日はバリ島(インドネシア)とマニラ(フィリピン)に並ぶ「世界三大夕日」とも呼ばれ、その美しい夕日を眺められる絶景スポットとして知られているのが幣舞橋です。
また夕日だけでなく、詩人・石川啄木が過ごした地としても密かな人気を集めています。
幣舞橋の3つの見どころ
美しい夕日を思いっきり堪能できる!
幣舞橋に訪れるなら、夕日鑑賞は絶対に押さえておきたい定番イベント。
ですが、その前に橋の周辺を少し散策してみませんか?
幣舞橋は、豊平橋(札幌)と旭橋(旭川)とともに北海道三大名橋と呼ばれ、橋そのもののデザインや周辺に展示される石碑なども見どころの1つです。
そのため日没前に訪れて遠くから橋を眺めたり、周辺の展示作品を鑑賞しながら散歩したりなど、のんびりと過ごすのもよいでしょう。
幣舞橋周辺には夕日の鑑賞スポットがいくつかあり、そのなかでも特に人気を集めるのが橋の上に立つ彫刻付近です。
橋上に立つ4体の彫刻は、幣舞橋のシンボルとも呼べる有名な作品。
この彫刻と夕日が1枚の写真に収まるよう撮影するのが、観光客やカメラマンの間では定番となっています。
そのほか、「釧路フィッシャーマンズワーフMoo」も夕日の鑑賞スポットとして有名です。
Mooは幣舞橋のたもとに位置するショッピングセンターで、建物の前にある広場からは美しい夕日を眺められます。
広場のほかにもテラスや植物園など、Mooには夕日の鑑賞スポットが多数あるので、買い物や食事をしながら夕日を眺めるのもよいかもしれませんね。
釧路の夕日が世界三大夕日と呼ばれるほど美しい理由には、釧路湿原の蒸気が関係しているという話があります。
湿原の蒸気が加わることで夕焼けが通常よりも赤く見え、ロマンティックな雰囲気を作り上げているそうです。
幣舞橋からはクルーズ船が出ているので、海の上から夕日を眺めたい方は、橋近くの観光船乗り場にぜひ足を運んでみてくださいね。
文芸や彫刻などの芸術に触れられる!
石川啄木といえば日本を代表する詩人・歌人ですが、彼が新聞記者時代に釧路へ滞在しながら詩を詠んでいたのは有名な話。
石川啄木の作品の中には釧路をテーマにした詩も多く、幣舞橋周辺には石川啄木が訪れた公園や料亭の跡地などが点在しています。
そのなかでも特に「港文館」は、文芸ファン必見の注目スポットでしょう。
港文館とは、旧釧路新聞社の社屋を復元した建物のこと。
石川啄木の元職場ということもあり、館内には石川啄木にまつわる資料や当時の釧路市の市街図などが展示されています。
また1階のカフェでは、オリジナルのカフェオレやトーストを味わえるも嬉しいポイント。
「港湾休憩所」として地域の人に愛される港文館では、どこか懐かしい雰囲気を味わいながら石川啄木の歴史に触れてみるのも面白そうですね。
また文芸だけでなく、幣舞橋は一風変わった彫刻作品が観られる芸術スポットでもあります。
橋の上に立つ4体の彫刻は「四季の像」と呼ばれ、北国で過ごす人々の強さを表現しています。
春は「舟越保武」、夏は「佐藤忠良」、秋は「柳原義達」、そして冬は「本郷新」など、作品によって制作を担当した彫刻家が異なるため、ぜひ近くによってじっくりと鑑賞してみてください。
石川啄木や四季の像のほかにも、カラフルな花時計や橋下に作られたギャラリーなど幣舞橋にはたくさんの見どころがあります。
また、幣舞橋は歌手の美川憲一の曲「釧路の夜」に登場したこともあり、橋のたもとでは「釧路の夜歌碑」に出会うことも。
文芸・彫刻・音楽などさまざまな名所が集まる幣舞橋では、各スポットを巡りながら釧路らしさに触れてみてはいかがでしょうか?
徒歩圏内に観光スポットがたくさんある!
幣舞橋は橋そのものが名所ではありますが、周辺に観光スポットが集まっている点も忘れてはいけません。
まず釧路駅近くにある和商市場は、絶対に押さえておきたい釧路の定番観光スポット。
特に「勝手丼」という和商市場オリジナルの海鮮丼は、港町・釧路ならではの豪華な海鮮が味わえるおすすめの一品です。
さらに、買い物からグルメまで楽しめるショッピングセンター「釧路フィッシャーマンズワーフMoo」も観光スポットとして人気を集めています。
釧路のグルメやお土産が手に入るほか、館内には植物園や大型水槽、観光交流コーナーなどいろいろな施設があるので、館内をただ歩いているだけでもきっと楽しめるはず。
また、小さなお子さんがいる場合は「釧路市こども遊学館」へ足を運んでみるのもよいでしょう。
館内には日本最大級の屋内砂場や科学実験を行うサイエンススポット、プラネタリウムなど、遊びながら科学を学べる設備が揃っています。
定期的にワークショップも開かれているので、興味がある方はぜひ参加してみてください。
最後に紹介するのが、釧路のご当地料理スパカツを提供する「レストラン泉屋」です。
スパカツとは、ミートソーススパゲッティの上にトンカツを乗せた料理のこと。
かなりのボリュームがあるにも関わらず1,000円前後と安く、釧路市民のソウルフードとして親しまれています。
幣舞橋からは徒歩5分の距離にあるので、夕日鑑賞後の夕食にぴったりでしょう。
釧路らしさを感じたいなら幣舞橋エリアを観光しよう!
釧路には絶景やグルメ、歴史など多くの魅力があり、それらをまとめて楽しめるのが幣舞橋エリアです。
釧路らしさを存分に堪能したいなら、ぜひ幣舞橋へ足を運んでみてくださいね。
また幣舞橋は夕日の名所でもありますが、日が暮れた後の夜景もロマンティックでおすすめ。
街灯に照らされる釧路川は見応えがバツグンなので、旅行の最後には夜景も忘れず味わってみてくださいね!