全国各地から観光客が訪れる旭川の「旭山動物園」や、札幌の観光スポットとして人気を集める「円山動物園」など、北海道には有名な動物園がいくつかあります。

上記の有名動物園ほど知名度は高くありませんが、道東を旅行する際にぜひ足を運んでほしいのが「釧路市動物園」です!

こちらでは、「釧路で家族や友人と楽しめる観光スポットを知りたい」とい方に向けて、釧路市動物園の楽しみ方や魅力を紹介します。

北海道で1番広い!釧路市動物園へ行ってみた

釧路市動物園ってどんなところ?


阿寒エリアにある釧路市動物園は、1975年10月に開園してから地元住民を中心に多くの人から愛されてきました。

キリンやライオン、トラ、サルなど定番の動物たちはもちろん、エゾクロテンやエゾシカ、タンチョウヅルなど北海道ならではの動物たちが多数飼育されています。

47.8ヘクタールにおよぶ敷地面積は、「北海道最大級の規模を誇る動物園」として有名。タンチョウヅルの観測や保護を目的とした「タンチョウ保護増殖センター」も含めると、東京ドーム10個分にものぼる広さです。

また、敷地内には遊園地が併設されており、小さなお子さんが思いっきり遊べる点も釧路市動物園の魅力でしょう。

アクセスは?

釧路市動物園は、自然豊かな釧路湿原や阿寒摩周国立公園に隣接する形で位置します。

公共交通機関を利用する場合は、釧路空港または釧路駅前から阿寒バス「70番」・「77番」・「80番」のいずれかに乗車し、バス停「釧路市動物園」で下車しましょう。釧路空港から向かう場合は約10分、釧路駅前から向かう場合は約1時間で到着します。

また、釧路市動物園には無料の駐車場がありますが、時期によっては駐車場が一部利用できなくなる可能性があるので注意してください。

釧路市阿寒町下仁々志別11
  1. 営業時間 :  
    [4/10~10/14] 9:30 - 16:30
    [10/15~4/9] 10:00 - 15:30
  2. 住所 : 釧路市阿寒町下仁々志別11
  3. 入園料:一般580円、中学生以下無料
    駐車場:あり

釧路市動物園の魅力を徹底紹介!


釧路市動物園の魅力の1つとして、北海道らしさが感じられる動物たちに出会えることが挙げられます。

園内の「北海道ゾーン」には北海道に生息する動物が集まっており、特にエゾクロテンの「てんてん」は丸くて大きな目が愛らしいと評判です。

エゾクロテンは警戒心が強く、普段は姿が見えないよう扉の後ろに隠れていることがほとんど。姿を観るためには部屋の扉を開ける必要がありますが、あまり驚かさないようソーッと静かに覗きましょう。


そのほか、「丹頂が住む町」と呼ばれる釧路ではタンチョウヅルも確実に押さえておきたいところ。

国の天然記念物に指定されるタンチョウヅルは、年を経るごとに数が減りつつある絶滅危惧種です。

釧路市動物園ではタンチョウヅルの絶滅をどうにか食い止めようと活動しており、動物園の敷地内にある「タンチョウ保護増殖センター」ではタンチョウヅルの保護や増殖を手がけています。

園内の観察デッキからは野生のタンチョウヅルを見られるのに加えて、ケガをしたタンチョウヅルがいる場合は上の写真のような治療姿の見学が可能です。


また、園内には自然のなかを散策できる遊歩道が用意されており、運がよければキツネが通りかかる現場に遭遇できたり、白鳥が泳ぐ様子を眺められたりすることも。

遊歩道の途中にはさまざまな植物が育っており、道中にはそれぞれの植物の解説が書かれた看板が置かれています。

自然のなかに位置する釧路動物園では、動物だけでなく北海道ならではの植物にも注目してみるとより楽しめるかもしれませんね!

日本全国から愛される話題の動物に出会える


釧路市動物園には、テレビやインターネットメディアで話題となったことのある動物が少なくありません。

その1つに、白くて大きな姿が見応え抜群のホッキョクグマが挙げられます。

釧路市動物園で飼われるホッキョクグマは愛らしい性格をしており、バケツを自分でかぶったりおもちゃで遊んだりする姿がキュートだと一時期話題になりました。

北海道外にもファンが多く、子どもから大人までたくさんの人に愛される園内トップクラスの人気者だと言えるでしょう。


また、釧路市動物園にはテレビでも取り上げられたことのある「足に障害持ちながら懸命に生きるアムールトラ」がいます。

ココアとタイガという2匹のアムールトラは、障害を抱えながらも一生懸命に生きる姿が多くの人に感動を与えました。

残念ながらタイガはすでに天国へ旅立ってしまいましたが、今でも釧路市動物園公式サイト内「アムールトラのタイガとココアのページ」でココアの成長記録を掲載し、全国の人々へココアの元気な姿を届けています。


最後に紹介する動物が、地域の人々の協力によってやってきたアミメキリンです。

もともと釧路市動物園にはキリンがいませんでしたが、地域住民の協力により「釧路市動物園にキリンを贈ろう」という寄付プロジェクトが実施。

その結果、最終的に寄付金が5000万円集まり、2013年に初めてキリンが釧路市動物園へやってきました。

「子どもたちにキリンを見せてあげたい」という地域住民の想いから始まったプロジェクトということもあり、今でも釧路市動物園のアミメキリンは地域住民にとって特に思い入れのある動物として親しまれています。

動物園を楽しんだ後は遊園地や温泉も!


見応えのある動物たちのほかにも、釧路市動物園には大きな観覧車や水の上を走るジェットボート、くるくる回るティーカップなど、家族や友人と一緒に楽しめる遊園地が完備されているのがうれしいポイント。

また、動物園のすぐ横には天然温泉の「山花温泉リフレ」や、自然と触れあえる「山花公園オートキャンプ場」などがあるので、旅行気分をさらに満喫したい方はぜひ立ち寄ってみてくださいね!