くしゃみや鼻水が止まらなくなったり、目が痒くなる、充血しているなど花粉症の症状は様々ですが、ある季節になると毎年のように症状に悩まされている、という方も多いのではないでしょうか。

「北海道には花粉症がない、北海道に来たら花粉症が治った!」

ーーという話も聞きますが、北海道でも花粉症に悩まされている人も多いのも多いですね。では、北海道における花粉症とは、どういったものなのでしょうか?

多くの人を悩ませる「花粉症」北海道に来ると治るってホント?!

北海道に花粉症がないのホントとウソとは?

■ 北海道に花粉症がないのは本当?嘘?

日本人の4人に1人が花粉症と言われる現代。

花粉症とは、草花の花粉が鼻や目の粘膜について起きるアレルギー症状。主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎と、目のかゆみや充血などのアレルギー性結膜炎、喉に症状が出るアレルギー性咽喉頭炎に分類されます。

原因となる植物は、スギやヒノキ、ブタクサやイネ科の植物、シラカバ、ヨモギまで様々です。

日本中で花粉症に悩まされる人がたくさんいますが、「北海道には花粉症がない」「北海道に来て花粉症が治った!」ーーという話も良く聞きますね。

北海道での花粉症について、まとめてみました!

日本人の多くの人が悩まされるスギ花粉が北海道にはない?!
■ 日本人を悩ませるスギ花粉。本州では毎年、2月〜4月頃にかけてスギ花粉が飛散する。

花粉症は様々な植物が原因となりますが、日本人に最も多いのがスギ花粉によるものといわれています。

特に関東圏、東京においては人口の半数がスギ花粉症とされる報告もあり、毎年2月〜4月頃にかけて飛散するスギ花粉により多くの人が花粉症を発症し、悩まされています。

それでは、北海道ではどうでしょうか?

実は北海道にはスギがほとんど自生しておらず、あるのは北海道南部の函館周辺の一部だけ。なので、北海道ではスギによる花粉症は稀なのです。

スギ花粉症の方が北海道に来ると「花粉症が治った!」ーーと思う方もいるかもしれませんが、スギがない北海道では花粉症が発症しないだけで治ったわけではありません。同様に秋の花粉症で知られるブタクサも、北海道では少ないですね。

北海道に多いのはシラカバの花粉症
■ 北海道の春〜初夏、ツラい症状を引き起こすシラカバ花粉

スギがない北海道にも、花粉症に悩まされている方が多くいます。北海道で特に多いのは、シラカバによる花粉症です。

シラカバは白く美しい樹皮が特徴の北海道を象徴する樹木で、北海道に住んでいるとあちらこちらで目にする機会がある木ですね。

道民には馴染み深いシラカバの木ですが、その花となるとピンとこない方も多いですね。シラカバの花は、春になると枝から3〜5cm垂れている黄色や黄土色っぽいものが雄花で、風に吹かれ揺れると花粉を飛ばします。例年、4月下旬〜5月いっぱいがシラカバ花粉のシーズンです。

季節でみる北海道の花粉症

■ 北海道の季節毎でみる花粉症とは?

スギ花粉が無い北海道。

道民を悩ませる花粉症は、かつてはイネ科植物の牧草花粉症が多かった様ですが、現在はシラカバによるものが最も多いようです。また、その他にもヨモギの花粉症の方もいますね。

それぞれの花粉症のピークの季節についてもまとめてみました。

【春の花粉症】シラカバ花粉(4月〜5月)

北海道の花粉症で最も多いシラカバ花粉。

シラカバは例年4月下旬〜5月いっぱいが花粉飛散のピークです。

またシラカバ花粉症の方は、リンゴやサクランボ、桃などバラ科の果物を食べた時に口の中や喉が痒くなるアレルギーも持っている方が多いようです。これらの果物を食べた時に違和感を感じた方は、シラカバの花粉症を持っている可能性が高いそうです。

【夏の花粉症】イネ科花粉(5月中旬〜7月)

イネ科の花粉症の原因となる植物は、オーチャードグラスやチモシー、イタリアンライグラスなどがあります。名前を聞いてもピンときませんが、これらは牧草として北海道にはよく生えている植物です。

これらはいずれも5月中旬〜7月いっぱいが花粉飛散のシーズンで共通しています。

以前の北海道では、シラカバよりもイネ科の花粉症に悩まされる方が多かったそうです。

【秋の花粉症】ヨモギ花粉(8月中旬〜9月中旬)

ヨモギも北海道にはよく自生している植物で、公園や雑草の中にも見かけることも多くあります。

ヨモギはキク科の植物で、本州では同じキク科のブタクサが秋の花粉症として知られていますが、北海道ではブタクサが原因となることは少ないようです。

ヨモギの場合、8月中旬〜9月中旬が花粉飛散のピークです。

花粉症の予防と対策

■メガネやマスクを使用すると、花粉症にも一定の効果が。アレルギーの原因がわかれば薬で症状を抑えることも。

花粉症に悩まされている方は、普段からマスクをしている方も多いですね。実験的にもマスクは効果的とされているようですし、湿ったガーゼなどを挟むとより効果的な様です。

目に症状が現れる方も、メガネをすると軽減される様です。最近では花粉症対策のメガネ(ゴーグル)も販売されています。普段コンタクトレンズを着用している方は、レンズと目の間に花粉が入ってしまうことがある様なので、メガネに変えた方が良い様です。

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また、花粉症は症状が現れる前から抗アレルギーの薬を服用することで予防ができたり症状を抑えることができるようです。

耳鼻咽喉科など専門医に相談し、自分の花粉症の原因が何によるものなのか特定してもらうと、原因となる植物が多い場所を避けるなどの予防ができたり、原因にあった薬の処方を受けることができますのでおすすめです。