札幌の住んでいると、冬の日没の早さに驚くことがあります。
緯度の高い北海道では、日本の他の地域に比べて冬の日没時間が早く、夕方4時を過ぎると暗くなります。
札幌と北海道各地の冬の日没時間と日照時間について、まとめてみました!
夕方の4時すぎには日が沈む、冬の北海道
日の入りがいちばん早い時期は冬至の少し前
日の入りがいちばん早いのは、いつでしょうか?
「冬至」じゃないの?ーーーと思われる方も多いかもしれませんが、冬至とは日の出から日没までの時間がもっとも短い日のことで、日の入りがいちばん早い時期とは一致しません。
冬至は年によっても変わりますが毎年12月21日か22日で、日の入りがいちばん早くなるのは冬至の1〜2週間くらい前の12月上旬。
これは、地球の地軸が傾いていることや公転が楕円の軌道になっているためです。
北海道各地の日没時間は?
緯度の高い北海道では、冬は他の地域よりも早く日が沈みます。
12月上旬の札幌や道内各地の日没時間について、まとめてみました。
12月上旬の札幌の日没は16時ちょうど!
北海道最大の都市・札幌では、冬は日本の他の都市よりも早く日が沈みます。
12月3日から15日くらいまでがいちばん早い時期で、その頃の日没時間は16時ちょうど。
これは、同じ時期の東京よりも30分弱、福岡よりも1時間ちょっと、沖縄よりも1時間半ちょっと早い日没です。
この時期は15時過ぎに暗くなり始めていますので、お昼すぎに屋内から外に出ると、その暗さに驚くことがあります。
夏の日の入りが遅い北海道では、冬に向かって日の入り時間が日毎に早まります。寒くなり始める時期に「日が短くなったなー」と感じるのも、このためなのですね。
日本でいちばん早く日が沈むのはどこ?
冬の日没時間が早い北海道ですが、広い北海道では各地によっても日没時間はさまざま。
日本の最北端、宗谷岬がある稚内は、その緯度の高さから日の入りが早く、もっとも早い日だと15:51が日没時間です。
では、稚内が日本でいちばん早い日没なのでしょうか?
実は、冬に日本でいちばん早く日が沈むのは日本最東端の根室で、15:42が日没時間になります。
冬の太陽は南西方向に沈みますので、真反対の北東にある北海道は日没が早く、また最北の稚内よりも最東の根室の方が日没が早いのも、これによるものです。
夏より6時間以上も昼が短い北海道の冬
緯度が高い北海道では、夏と冬の昼の時間差が大きくなります。
札幌の日の出ている時間(昼の時間)は、冬至では7:03の日の出から16:03の日の入りまでの9時間ちょうど。
一方、夏至では3:55の日の出から19:18の日の入りまでの15時間23分なので、その差はなんと6時間23分もの差があります。
ちなみに、同じ時期で東京では4時間50分の差、沖縄では3時間17分の差です。
札幌に住んでいると、冬の日は短く、夏の日が長く感じるのはこのためです。
冬の寒さの本番は冬至を過ぎてから
日が短くなると寒くなると感じますが、冬の本番は冬至を過ぎてから。
1月下旬〜2月上旬が北海道の冬本番ですね!
これは、夏に蓄積された熱が秋から冬にかけて放出されても冬至はまだ完全には冷え切っていないため。
冬至を過ぎて1月下旬から2月の上旬になるといよいよ冷えきり、1年でいちばん寒い時期になります。この1月20日頃〜2月3日頃のことを二十四節気で「大寒」と呼ばれていますね。
その後は、太陽から得られる熱で再び温められるようになり、気温も上昇していきます。
札幌で日の最高気温がプラスに転じるのは平年だと2月15日ごろ。平均気温もプラスになるのは3月13日頃で、4月になると暖かさを感じる日が増えるようになります。