近年の暑い北海道の夏。
最新の寒冷地エアコンなら冬の暖房としても使えることから「今年こそエアコンを!」と考えている方も多いですよね?
いまでは1/4以上の家庭にエアコンが設置される様になった北海道。
でもエアコンがあるのは、まだまだ少数派。実際に設置するとなると、わからないことことも多いですよね。そんな、北海道でのエアコン事情について、まとめてみました!
北海道の1/4以上の家庭には、もうエアコンがある時代
近年の暑い夏、冬の暖房にも使えるエアコンは今や北海道の必需品に
今年の北海道も暑かった!
2019年には、札幌市で観測史上初めての3夜連続の熱帯夜を観測。これまでの“北海道は窓を開ければ涼しい”という常識は、もはや通用しなくなってきました。
今まで扇風機だけで夏を乗り切っていた北海道民も、今年こそクーラーにエアコンを設置したい!と思っている方も多いのでは?
最近のエアコンは省エネタイプで電気代も安く、冬の暖房にも使えるエアコンは、今や北海道民の必需品になってきた様です。
北海道の普及率25.7%!エアコンを設置している家庭が増えてます!
実際、北海道でエアコンがあるお家はでれくらいあるのでしょうか。
総務省による平成26年(2014年)全国消費実態調査では、ルームエアコンの普及率は全国が86.4%、北海道では25.7%という結果が出ています。
全国に比べればまだまだ低い北海道ですが、1/4以上の家庭にエアコンがついているなんて、意外と多いですよね?!
ちなみに、平成21年(2009年)の調査では、全国で83.1%、北海道は11.9%でした。全国が微増であるのに対し、北海道は2倍以上の伸びです。
この消費実態調査は5年ごとに調査されており、令和元年(2019年)にも調査がありました。まだ結果は公表されていませんが、さらに多くの家庭でエアコンが設置されている結果になると思われます。
「北海道では使い物にならない」はもう昔の話!
冬の暖房にも使える!
夏の暑さや熱中症対策に考えている方が多いエアコンですが、その魅力は「冬でも暖房に使える!」ということ。
つけるとすぐに温風が吹き出し速暖性があるエアコンですが、かつては外気温が低い北海道ではその性能が発揮されず、「暖房には使えない」と言われてきました。
でも、最近のエアコンは北海道の様な寒冷地でもしっかり暖房が効くものが多くなっています。
北海道に適したエアコン選びは「寒冷地仕様」がポイント!
北海道の暖房にも使うなら、「寒冷地仕様」がポイント!
エアコンでの暖房は、外気の熱を取り込み、コンプレッサーで圧縮した高温の空気を室内に放出するヒートポンプの技術が使われています。
寒冷地仕様のエアコンでは、このヒートポンプの技術を最大限発揮するために、室外機によりパワフルなコンプレッサーやより大きな熱交換器が搭載されていたり、凍結防止ヒーターが標準搭載されています。
北海道でエアコンには、こういった「寒冷地エアコン」を選ぶと良いですね!
家にも付けられる?エアコンの取付け前に知っておきたいこと
エアコン取付前に電源をチェック!
エアコンを設置するには、エアコンの近くに専用のコンセントが必要です。
北海道のほとんどの住宅ではエアコンを設置することを前提にしていませんので、多くの場合でコンセントの増設が必要になります。寒冷地用のエアコンで、より暖房能力が高いモデルになると200V仕様のものが多いので、200Vのコンセントの増設になります。
この場合、ブレーカーに赤・白・黒の3本の線(単相3線式)が引き込まれていれば問題ありませんが、古い物件などで赤・白の2本の線(単相2線式)で引き込まれている場合は200Vの利用ができませんので、切り替えの工事が必要になります。
室外機の取付にはご近所さんへの配慮を。事前の説明でトラブル防止。
エアコンには室外機の設置も必要です。
室外機を設置すると建物の景観に影響がでることもありますし、室外機が騒音問題になることもあります。また、室外機からは、冷房を使っている時には熱風が、暖房を使っている時には冷風が出ます。室外機から出る風についても、考えておく必要があります。
北海道でのエアコン設置は増えてきているとはいえ、まだまだ少数派。
設置場所にはご近所さんへの配慮が必要ですし、後々のトラブルを防ぐ為にも、事前の説明で理解を得ることが望ましいですね。
居住形態によっては、取付けが困難な場合も。
⑴ 戸建住宅の場合
戸建て住宅を購入している方は、ほとんどの場合で何の問題もなくエアコンの設置ができるはずです。
設置するのはリビングや寝室という方が多いですね。
また、200Vのエアコンを設置したい場合は、コンセントの増設など電気工事が必要になります。また、外壁に接していない部屋への設置は困難ですので、事前に電気店に相談してみましょう。
意外な盲点は室外機の設置場所。
自分の家はエアコンで涼しくても、隣のお宅は窓を開けて涼んでいるかもしれません。この場合、住宅地で隣の住宅に面した場所に室外機を設置すると、騒音問題になることがあります。
できれば、設置前に隣近所の方とはお話ししておいた方が、後々のトラブルを防ぐことができます。
⑵ 分譲マンションの場合
分譲マンションの場合、エアコンの設置には注意が必要です。
いくら自分で購入したマンションとはいえ、外壁に穴を開ける工事が必要になるエアコンの設置は、マンションの管理組合などへの確認が必要になります。
この場合、すでにエアコンを設置した前例があれば良いのですが、そのマンションで初めての設置となると、北海道ではまだまだ認知が低いエアコン設置の理解を得るのは困難な場合もあります。
また、室外機の設置場所も考える必要があります。多くの場合、ベランダに設置することになりますが、ベランダに接していない・ベランダがないのであれば外壁に取付けることになります。この場合、マンションの見た目に大きな影響が出ますので、組合や住民などにしっかり理解を得て、後々のトラブルは避けるようにしておきましょう。
⑶ 賃貸マンション/アパートの場合
賃貸マンションやアパートの場合、エアコンの設置にはハードルが高いと言わざるを得ません。
まず、大家さんの許可を得ることが大前提ですが、大家さんは外壁の工事を嫌う可能性が高いですし、そもそもエアコンの必要性の理解を得ることが難しい様です。
仮に設置の許可を得られても、設置費用や現状復帰の費用などは自己負担になる場合が多い様です。
賃貸物件の場合、まだ少ないですが、エアコンが付いている物件への引越しを検討する方が無難ですね。