主演に吉沢亮さん、そして北海道を代表する俳優・安田顕さんをはじめ豪華キャストが出演する新・月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』。
その舞台となる北海道・札幌のロケ地について、現地から徹底検証&解説いたします!
北海道が舞台!フジテレビ月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』ロケ地はどこ?
札幌市内に実在するロケ地まとめ!
2020年10月10日に第1話の放送が始まったフジテレビのドラマ『PICU 小児集中治療室』。数多くの名作ドラマが誕生してきた月9枠ですが、今回の舞台はなんと北海道!
実際にロケが行われた北海道・札幌のスポットはどこなのか?実際に存在するのか?
実際にドラマ内と同じ構図を意識して撮影してみた写真と一緒に、現地・札幌から徹底解説&検証いたします!
【札幌市東区】丘珠空港
主な登場シーン
- 第1話 武四郎の母・南がバスガイドで通過するシーン
- 第2話 オープニング・タイトル直後のカット、武四郎が資料室で調べ物をするシーンの直後のカット
第1話で、武四郎(吉沢亮さん)の母でバスガイドの南(大竹しのぶさん)が、「札幌には新千歳だけではなく、もうひとつ大事な空港があります。」といって紹介するのが、実在する『丘珠空港』です。
上の写真は、ドラマ中によく出てくるカットを意識した構図で当サイト編集部が撮影してみたものです。
路線は道内便がほとんどで、道外便は松本空港と富士山静岡空港のみですので、その存在を知らない方も多いのではないでしょうか?
- 営業時間 : 6:30 - 20:30
- 住所 : 札幌市東区丘珠町
- TEL : 011-785-7871
- 駐車場:あり(有料)
【札幌市東区】丘珠空港緑地 みなみかぜ広場
主な登場シーン
- 第2話 武四郎が北海道知事・鮫島と初対面するシーン
- 第2話 武四郎が資料室で調べ物をするシーンの直後、丘珠病院の窓からの風景のカット
丘珠空港の南東にある『丘珠空港緑地 みなみかぜ広場』は、騒音などの緩衝緑地として空港を取り囲むように整備された、離着陸する飛行機の様子を間近に見ることができる公園です。
上の写真は、公園内の小高い丘の上から、武四郎が北海道知事・鮫島(菊地凛子さん)と初対面するシーンと同じ構図で撮影してみたものです。
ちなみに、ドラマ内では鮫島が駆け降りた丘の下に迎えの車がありましたが、ここは遊歩道になっているので本来は自動車の通行はできません。
武四郎が芝生に座っていたシーンでは、この丘から空港の駐機場の方向をみた景色が背景になっていましたね!
鮫島と別れた後、「よし」と気持ちを入れ直して丘を登っていくシーンもこの場所です。
この場所は第2話の他のシーンでも登場していて、武四郎が病院の資料室で調べ物をするシーンの直後にインサートされる丘珠病院の窓からの風景のカットでも使われていました。
駐機中の飛行機もドラマ内とほとんど同じですね!
この景色を見ることができる場所に建物はありませんので、病院の窓からの風景はここからの景色をCGで合成したものと思われます。
- 営業時間 : 0:00 - 24:00
- 住所 : 札幌市東区丘珠町220-1
- TEL : 011-781-3051
- 駐車場:あり(無料)
【札幌市中央区・白石区】一条大橋
主な登場シーン
- 第1話 武四郎が病院からのバスを降り歌いながら歩くシーン
- 第2話 落ち込む武四郎が幼なじみ3人とグループ通話するシーン
『一条大橋』は札幌の中心部を流れる豊平川にかかる橋で、区境になるこの川を挟んだ中心部側が”中央区”、反対側が”白石区”です。
上の写真は、第2話で落ち込む武四郎が幼なじみ3人とグループ通話するシーンと同じ構図で撮影してみたもの。武四郎が座っていたのは、この橋の白石区側の欄干ですね!
ちなみに写真右側にある”千歳鶴”と書かれている建物は札幌の地酒・千歳鶴の倉庫ですが、ドラマ中ではそのロゴが消されていました。
第1話で武四郎が丘珠病院からの帰りのバスを降りて歌いながら歩いていたのも、この『一条大橋』です。
上の写真はドラマのカットとほぼ同じ構図で撮影してみたもの。ぜひドラマのシーンと見比べてみてくださいね!
ちなみに、この橋の上には実際はバス停はなく、そもそもバス路線もありません。
- 営業時間 : 0:00 - 24:00
- 住所 : 〒003-0802 北海道札幌市白石区菊水2条1丁目
- TEL : -
【札幌市中央区】大通公園・さっぽろテレビ塔
主な登場シーン
- 第1話 植野と北海道知事・鮫島と合っているシーン
札幌の中心部にあって、観光名所として人気の『大通公園』、そしてランドマークとして有名な『さっぽろテレビ塔』は、このドラマでも度々登場しています。
シーンとシーンの間のカットとしてインサートされることが多い『大通公園』や『さっぽろテレビ塔』ですが、このカットがあるおかげで、北海道・札幌が舞台になっているドラマだということがより鮮明に印象として残りますよね!
『大通公園』では、もちろん重要なシーンもあります。
第1話で北海道知事の鮫島と植野(安田顕さん)が並んで歩くシーンは、夜の『大通公園 西2丁目』で、このシーンで聞こえる噴水のような音は、ドラマ中で植野がアップになるシーンの背景で映る水が流れる壁(壁泉)で、実在します。
第3話以降でも、『大通公園』では武四郎が登場するシーンもあるようなので、ぜひ楽しみにしたいと思います!
- 営業時間 : 0:00 - 24:00
- 住所 : 札幌市中央区大通西2丁目
- TEL : 011-251-0438
丘珠空港の隣ある「丘珠病院」はCG合成?!丘珠病院は実在する?
では、ドラマのメイン舞台となっている『丘珠病院』は、実在するのでしょうか?
ドラマでは丘珠空港に隣接してあるように描写されていますが、残念ながら実際には『丘珠病院』は存在しません。
上の丘珠空港の写真をみての通り、ドラマでは丘珠空港の隣(写真の黄色く色付けした場所)に『丘珠病院』があるようなカットが度々登場しますが、実際にはそのような建物はなく、ドラマ中のカットはCGで合成されたものということがわかります。
また『丘珠病院』という名称の病院も、札幌には存在しません。
ちなみに、ドラマ中の『丘珠病院』があるあたりは現在工事中になっていて(上写真)、一瞬「本当に病院を作っている?!」と思ってしまいますが、実際は空港の関連施設で”北海道エアシステム”の格納庫です。
ドラマでは、丘珠空港に程近い『丘珠病院』は、北海道中の55万人の子供たちの命を預かり、どんな状況の子供でもいつでも全員を受け入れる使命をもつPICUとして描かれて、PICUを立ち上げる際に、植野が北海道知事の鮫島に出した条件がドクタージェットを丘珠空港に常駐させることでした。
ドラマではまだドクタージェットが実現していませんが、現実には北海道ではすでに患者搬送固定翼機(メディカルウイング)が2017年に就航していて、広大な北海道の医療を支えています。
札幌市民の足「中央バス」の描写が細かい!
このドラマでは、札幌市民として「随分細かい演出をしているなー!」と感心してしまうポイントもあって、それがドラマ中に度々登場する『中央バス』です。
『中央バス』とは、札幌市民にとって、とても馴染み深い路線バス会社のひとつで大切な生活の足。
『丘珠病院』から武四郎が帰宅時に乗るバスとして度々登場していますが、実は『丘珠病院』のロケ地は札幌ではなく、神奈川県にある川崎市多摩病院です。
ということは、わざわざ札幌市を走る『中央バス』と同じバスを作って神奈川県でロケをしているのでしょうか?!
しかも、病院前のバス停まで実際に存在する『中央バス』のものと同じデザインなんですよね!
フィクションのドラマであっても、こういう細かいところの演出があるからこそ、リアリティを感じることができるのでしょうね。