待ちに待った、札幌の春。
雪解けを迎え、日増しに気温が上がる4月は、札幌にいよいよ春が訪れる季節ですね。
例年、4月下旬から5月にかけて開花し、ゴールデンウィークに見頃を迎える札幌の桜ですが、開花時期をかなり正確に予測することができる『500度の法則』というのがあるのを知っていますか?
開花宣言!札幌で桜が咲くのはいつ?
かなり正確に当たる!「500℃の法則」って知ってる?!
札幌の桜の開花発表は、中央区にある札幌管区気象台の敷地内に植えられているソメイヨシノの標本木に、5〜6輪以上の花が開くことが条件になっています。
そんな札幌の桜の開花時期を、かなり正確に予測することができる『500度の法則』というのを知っていますか?
これは、「3月1日から毎日の最高気温を足して500℃になったら桜が咲く」ーーというもの。
テレビニュースなどの桜の開花予想日などにも使われるなど、かなり正確に予測することができるんですよ!
ほんとに当たる?過去の開花日と最高気温を調べてみた!
2022年の桜の開花が宣言されたのは、4月23日。
この日は、3月1日から毎日の最高気温を足してちょうど500℃を超えた日となり、『500度の法則』のとおりピッタリでした!
この法則は本当に毎年当たっているのか、過去の5年間の気象データと平年値、桜の開花日についても調べてみました。
桜の開花日 | 最高気温が500℃に達した日 (積算した気温) | 誤差 | ||
2022年 | 4月23日 | 4月23日 | (503.7℃) | ±0日 |
2021年 | 4月22日 | 4月21日 | (500.1℃) | +1日 |
2020年 | 5月1日 | 4月28日 | (509.4℃) | +3日 |
2019年 | 4月30日 | 4月24日 | (502.1℃) | +6日 |
2018年 | 4月24日 | 4月26日 | (503.6℃) | -2日 |
平年値 | 5月1日 | 5月1日 | (508.2℃) | ±0日 |
※気象庁 過去の気象データより
上の表のとおり、『500度の法則』は過去をみてもほとんどが±3日以内の誤差とかなり正確!
唯一、2019年が+6日間と大きく誤差が出ていますが、この年は500℃に達した日以降、雨天が続き気温も10℃以下まで急激に下がったことが原因かと考えられます。
平年の最高気温でみても、500℃に達した日が桜の開花日と一致していますね。
東京の桜開花日には『600℃の法則』と『400℃の法則』がある!
札幌の桜の開花日が予測できる『500度の法則』ですが、東京でも同様に『600度の法則』と『400度の法則』というのがあり、有名です。
これは、「2月1日以降の平均気温の合計が400 ℃を超えると桜が開花する(400度の法則)」というのと「2月1日以降の最高気温の合計が600 ℃を超えると桜が開花する(600度の法則)」というもので、こちらもかなり正確に開花日を予測することができるんですね。
札幌で穴場のおすすめ桜スポット!
札幌には桜の名所として知られるスポットがたくさんありますが、あまり密にならない穴場のとっておき花見スポットもたくさんあるんですよ!
① 西野緑道の八重桜並木/西区
西区の西野にある西野緑道は、かつてこの地にあった用水路の跡に造成された公園で、遊歩道沿いに八重桜の並木が整備されています。
ここの桜はソメイヨシノよりも開花する時期は少し遅く、開花している期間は長いので、遅くまで楽しむことができる隠れた桜の名所です。
1.3kmにわたる遊歩道には白樺の並木もあるので、新緑と一緒にゆっくり春のお散歩を楽しむのにおすすめですよ!
② 真駒内用水路の桜並木/南区
南区真駒内のエドウィン・ダン記念館のすぐ近くにある用水路沿いに、なんとも風情ある桜の並木道があるのを知っていますか?
ここは、かつて開拓期に北海道酪農の父エドウィン・ダンの提案により、真駒内川から水を引いて牧牛場(のちの種畜状)の家畜の給水や水車に利用された用水路。
いまは真駒内緑町の住宅街に流れ、「緑町緑道」として歩道が整備されている緑町1丁目と2丁目に桜並木があります。
> 札幌のまち散歩 – 桜並木の真駒内用水路
③ 藻岩発電所 水天宮の桜/南区
水天宮といえば、中島公園から鴨々川を挟んですぐ隣接している社が有名ですが、実はもう一カ所あって、隠れた桜の名所になっています。
ここは、藻岩山の麓にある藻岩発電所という水力発電所の敷地内の一部で、公園としても利用できるよう整備され、桜の木が植えられています。
それほど大きくはない広場でほとんど知られていませんが、たくさんの桜が植えられていて咲き乱れる様子は見事!四阿(あずまや)が建てられているので、ちょっと腰を下ろして静かにお花見を楽しむのにおすすめの場所です。