全国各地にあるご当地検定。

「北海道観光マスター検定」は、北海道の観光知識をはじめ歴史や自然などの幅広い知識をもつ人材の育成を目的にした民間資格です。

受験方法や難易度・合格率、勉強方法についてまとめてみました!

北海道のご当地検定!「北海道観光マスター検定」

北海道観光マスター検定とは?

■各商工会窓口で販売されている公式テキストの「北海道観光ハンドブック」

「北海道観光マスター検定」は、北海道の観光事業を推進していくため、北海道の観光知識と観光に訪れる方を温かくもてなす心を持った人材の育成を目指し、北海道商工会議所連合会と全道各地の商工会議所が実施している民間資格です。

観光客の多いホテルや飲食店、タクシーや観光産業にお勤めの方ははもちろん、観光を学んでいる学生の方など、毎年多くの方が受験されています。

もちろん、趣味で受験するのだってOK!

ーー『北海道が大好き!』『もっと良く知りたい!』

という方もぜひチャレンジしてみては?

受験方法とスケジュール、料金、難易度・合格率について

「北海道観光マスター検定」は、北海道の観光に携わる企業で取得を推奨していたり、観光を学ぶ専門学校では“取得目標資格”にもなっている北海道のご当地検定です!

お仕事に活かせると感じて自発的に受験される方や、趣味など自分磨きとして受験される方も多いようですよ!

「北海道観光マスター検定」の概要
  • 受験料:5,000円(税込)
  • 試験時間:90分
  • 出題範囲:公式テキストをもとに一部応用問題
  • 出題数:50問(50問×2点)
  • 合格基準:70点以上で合格

北海道観光マスター検定を受験するには?

■北海道観光マスター検定は、例年11月下旬が試験日!

「北海道観光マスター」を受験するには、募集期間中に受験したい試験会場の各商工会議所※1にて申し込み、期間内に受験料の5,000円(税込)を払込をする必要があります。

受験する地域によっては、Webで申し込みができる商工会議所もありますよ。

例年、8月下旬頃〜10月末までが申し込み期間で、受験料の払込期間も同様です。申し込みが完了したら試験が近くなると受験票が届き、11月下旬頃に試験当日、合格発表は12月中旬頃、合格証書などの交付は12月下旬〜になります。

※1 試験が実施されるのは、札幌・江別・余市・岩内・千歳・函館・室蘭・苫小牧・伊達・森・登別・旭川・稚内・富良野・士別・芦別・釧路・帯広・北見・網走・紋別・遠軽・美幌・留辺の各商工会議所です。

難易度と合格率について

■北海道観光マスター検定の合格率は例年50%前後

「北海道観光マスター検定」の受験者数は例年600〜700名ほど。

合格率は年度によっても違いますが、2020年の『第15回 北海道観光マスター検定試験』では、受験者数613名に対して合格者347名、合格率は56.6%でした。合格率は例年、50%前後であることが多いようです。

試験は90分。公式テキストの「北海道観光ハンドブック」(発行:北海道商工会議所連合会)と関連する時事から50問(1問あたり2点)が出題され、70点以上で合格!全て選択問題(四肢択一が中心)です。

テキストは2〜3年おきに最新の版が発売されますので、受験の際には受験年度に対応したものを用意しましょう!

公式サイト内にサンプル問題もあるので、ぜひチェックしてみて!

合格すると、どうなるの?

「北海道観光マスター検定」に合格すると、「北海道観光マスター」の称号が与えられ、「合格証」とカードタイプの「認定証」、「徽章(きしょう)」のバッジが交付されます。

さらに、北海道観光マスター認定者は、北海道の観光振興をする上で具体的な活動をしていくための「北海道観光マスターの会」への入会も可能になります。

公式テキストと勉強方法について

公式テキスト「北海道観光ハンドブック」

■各商工会窓口や一部の大型書店でも販売されている公式テキスト「北海道観光ハンドブック」

北海道観光マスター検定の学習資料として指定されている公式テキストは「北海道観光ハンドブック」(発行:北海道商工会議所連合会)で、以下の6つの項目から成ります。

  • 北海道の基礎情報
  • 北海道の観光地
  • 北海道の歴史
  • 北海道の祭り
  • 北海道の自然
  • 北海道の交通網と交通機関等

テキストは北海道内の各商工会窓口で販売されていますよ。

試験勉強の方法・コツは?

■暗記が多い観光マスター検定は、いかに効率的に覚えるかがポイント!

北海道観光マスター検定は、北海道の幅広い知識が問われる検定試験。

受験勉強なんて学生の時以来…という方や、お仕事をされていてなかなか勉強時間が作れない方は不安ですよね。

ここでは、北海道観光マスター検定の勉強の進め方や覚え方のコツについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

① 北海道の179市町村と14の振興局の場所と名称を覚えよう!

観光マスター検定の勉強にあたって、まずは基礎知識として道内の市町村の場所と名称をしっかり確認おきましょう!

北海道には179もの市町村があって、永く住んでいる道民でも全て言える人は少ないはず。

最低限、まずは石狩、後志、胆振…など14ある振興局を覚えて、北海道地図を片手に公式テキストに頻出する地名は場所をしっかり覚えていきましょう!

※記事執筆時、2020年11月現在

② 共通するキーワードを探してみよう!

覚えることが多い「観光マスター検定」では、効率的に勉強していくのがポイント!

まずはテキストを読み進めながら、北海道内にあるキーワードを共通する項目毎にどんどん書き出してまとめてみましょう。

たとえば、テキストには以下のような「道路の名前・愛称」が出てきます。

日本海オロロンライン、日本海追分ソーランライン、パノラマロード、パッチワークの路、白樺街道、ガーデン街道、黄金道路、サラブレッド銀座、フラワーロード、MGロード、ミルクロード…

そして、これらがどこの市町村にあって、どういうものなのかをしっかり覚えていきましょう。

このようにキーワード→場所・地名の順で覚えていくと効率良く覚えることができますよ!

上記のような道路関連では道の駅や峠の名前も要チェック。

地理関連では湖や河川、滝、岬、山の名前だったり、温泉や公園、博物館や美術館などのミュージアムなどの観光スポット、遺跡や史跡などなど、共通のキーワードを探してとにかく書き出してみるのがおすすめです。

③ 数字が出てくるキーワードは要チェック!

キーワードの中には、具体的な数字が出てくるものも多くあります。

例えば「湖」であれば、

日本で3番目、北海道で1番大きい「サロマ湖」
日本で1番大きなカルデラ湖の「屈斜路湖」
日本で1番大きな人造湖の「朱鞠内湖」
日本で2番目に深い「支笏湖」

などなど…

他にも、「日本最大の砂嘴は野付半島」「日本一広い公共牧場のナイタイ高原牧場」や「北海道で6つの国立公園」はどこなのか、「北海道にある13ヶ所のラムサール条約湿地」はどこなのか、数字が出てくるキーワードは要チェックですね!

④ 歴史は流れを掴んで覚えよう!

観光マスター検定で鬼門になるのが「歴史」の分野。

旧石器時代からアイヌ文化や開拓期、現代まで範囲が広いので大変ですが、ここは細かい年号を覚えるよりも、歴史の流れの順番や順序を把握するのがポイントです。

効率的に覚えるなら、テキストで太字になっているキーワードを年代順にノートに書き出してみるのがおすすめです。

テキストにも年表のページがありますが、自分でオリジナルの年表を作ってみると、歴史の流れがより理解しやすくなりますよ。

⑤ 最後の手段!暗記ペンで丸暗記?

観光マスター検定の試験は、とにかく暗記あるのみ。

最後の手段は赤色のマーカーと緑のシートで丸暗記!このような『暗記ペン』は受験勉強の定番で、観光マスター検定でも有効です。

でも、自分の住んでいる地域や実際に行ったことがあるところなどは、勉強するまでもなく知っていることも多いですよね?

観光マスター検定では、興味を持ったところへ実際に出かけてみるなど、経験や体験を通して勉強していくことも大切です。

合格の近道!「受験対策セミナー」とは?

■もし独学に自信がなければ受験対策セミナーの受講がおすすめ!

確実に1発合格を狙いたい方は、受験対策セミナーの受講が近道です!

このセミナーは札幌・旭川・苫小牧で開催されていて、10:00〜17:00(途中お昼休憩あり)までみっちりお勉強。

受講料は受験料と別途で8,800円(税込)と高価ですが、公式テキストの執筆者の方が講師を務めておられるので、需要なポイントを効率的に学習することができます。

ますは独学で勉強してみて、難しさを感じたり自信がなければ受講を申し込むのがおすすめ。申込みは各セミナー会場で、開催の2週間くらい前が締め切りとなることが多い様です。

他にもある!北海道のご当地検定!

北海道には「北海道観光マスター検定」以外にも、いろいろなご当地検定があるんですよ。

  • 札幌シティガイド検定※2
  • おたる案内人検定
  • 函館歴史文化観光検定(はこだて検定)
  • 旭川大雪観光文化検定試験
  • くしろ検定
  • 十勝の観光文化検定(とかち検定)
  • 北海道フードマイスター検定
  • 北国のガーデニング知識検定

※2 札幌シティガイド検定は2019年度の第27回検定をもって終了しています。

観光業に携わる方だけでなく、地元の魅力を再発見したり、生涯学習として取り組んでいる方も多いので、ぜひチャレンジしてみては?