地震や台風による自然災害が頻発していますね。

札幌に住む私たちにとっても、人ごとではありません。

2018年9月6日、北海道を最大震度7が襲った「北海道胆振東部地震」では札幌市内でも大きな被害がありました。

この地震によって起こった停電では日頃の備えの甘さを実感した方も多かったのではないでしょうか。いま改めて、札幌での災害に対する備えを考えてみませんか?

今、知っておくべき「コト」・備えておくべき「モノ」

備えの甘さを痛感した北海道胆振東部地震

2018年9月6日、北海道を最大震度7が襲った「北海道胆振東部地震」

私たち札幌の街でも震度6弱が東区元町で観測され、清田区では大規模な液状化現象による甚大な被害がありました。いつ日常が戻るかわからない不安な時間を過ごし、日頃の備えの甘さを実感したのも、この時が初めてでした。

いつ再び、あの様な災害に襲われるかわかりません。

まだその記憶が新しいうちに、災害に対して今知っておくべき「コト」・備えておくべき「モノ」を確認しておきませんか?

今後、札幌で起きる可能性がある災害とは?

活断層による直下型も。『地震』による被災

市内の最大震度7、札幌に3つある断層による直下型地震も

北海道胆振東部地震では、札幌は震源地から70km以上離れているにもかかわらず、最大で震度6弱が観測されました。

この時もとても大きな揺れを感じた札幌ですが、市ではさらに大きな揺れに見舞われる地震も想定しています。

札幌市には「月寒断層」「西札幌断層」「野幌丘陵断層帯」の3つの伏在活断層があり、この断層を震源とする地震ではいずれも最大震度7の大地震が発生する可能性があると予測されています。

震度7では木造家屋はもちろん、耐震性の低いコンクリート造の建物でも倒壊が発生する恐れがあったり、大規模な地すべりや山体崩壊も懸念されます。

大きな地震では二次災害にも注意!

このような大きな地震では大規模な二次災害も想定されます。

  • 停電や断水、ライフラインの寸断
  • 火災(暖房器具の倒壊や通電火災により)
  • 土砂災害・液状化現象

揺れによる家屋の倒壊など直接的な被害を免れても、停電などライフラインの寸断があれば私たちの生活に大きな支障をきたすということは、北海道胆振東部地震ですでに経験済みですね。

さらに、こういった地震が北海道の冬の寒い時期に起きたとすると被害はより甚大です。

いざという時の防寒対策はもちろん、暖房器具の転倒による出火に注意すること、停電復旧後の通電火災などに対する正しい知識をもって対応することが求められます。

札幌も人ごとではない、『台風』による被災

近年、北海道に被害をもたらす台風は増加傾向

令和最初の年・2019年も、日本全国で台風による大雨、暴風などが甚大な被害をもたらしました。

北海道に住んでいると、「北海道には台風が来ない」「台風は温帯低気圧になるから安心」といった、どこか人ごとの様な気がしてしまうことはありませんか?

実は、北海道に接近・上陸し被害をもたらす台風は近年、増加傾向にあります。

これは、これまでの台風は日本海側のルートを温帯低気圧に変化しながら北上してくることが多かったのですが、近年は中心気圧が低いまま太平洋側のルートで北上し北海道に接近・上陸する台風が増えているため、とも言われています。

台風では大雨・強風に注意

台風による被害は大雨や強風によりもたらされます。

  • 強風による家屋の損壊
  • 停電
  • 洪水・河川の氾濫
  • 土砂災害

瓦屋根の住宅が少ない北海道では、強風により瓦が飛んでしまう被害は心配がない一方、雨戸がついていない住宅が多いので強風による飛来物で窓ガラスの破損などに注意が必要です。

また、2019年9月の台風15号による千葉県の大規模停電のように、札幌でも同様の被害が起きる可能性も考えておきたいですね。

河川の氾濫にも注意が必要です。豊平川では2011年9月には台風12号・13号による大雨で一時複数の観測地点で警戒水域を越え、河川敷の大部分が水に浸かりましたし、2014年9月にも記録的なゲリラ豪雨でも同様の事態が発生しました。

この時は洪水には至りませんでしたが、市内では処理しきれなくなった雨水がマンホールから吹き出したり、道路が冠水するなどの被害がありました。

日頃の備えと正しい知識で対策を

まずは、身の回りの安全を確保

まず前提として、災害が発生する前に家の中の安全対策をしておくことが大切です。

大きな地震の発生時には、背の高い家具などは全て倒れ、下敷きになってしまいます。家具の固定や寝室には出来るだけ背の低い家具を選ぶなどの対策をしておきましょう。

そして、災害発生時には慌てず、自分の身を守る行動をとります。

地震の際には慌てて外に飛び出さず、丈夫な机の下などに隠れたり、商業施設な度にいる場合は誘導の係りに従い速やかに避難しましょう。

災害時のライフライン寸断に備えよう

私たちの生活になくてはならない電気・水道・ガスなどライフライン。

災害発生時にまず想定をしておきたいのが、これらライフラインの寸断。日頃からの備えが重要になってくるポイントです。

何よりも、水が大事!

言わずもがな、生きてく上で一番大切なのは「水」

給水車もすぐに自分の近くまで来てくれるとは限りません。日頃から備蓄を心がけたいですね。

  • 『水』(3日分:1人1日3Lが目安)

命を守るための水分補給にはもちろん、生活の中でも水は不可欠ですね。

水は1人あたり1日3リットルが目安となり、最低でも3日分、第災害時には1週間分の備蓄が推奨されています。

地震など大きな災害時には断水のリスクがあります。ライフラインの中でも水道の復旧にはかなり時間がかかることが過去の震災でも示されています。

電気がないと、何もできない?!

災害発生時に大切なのは「電気がないと何も出来ない!」という状況にならないための日頃の準備。

  • 電気がなくても明かりが取れる『懐中電灯や電気ランタン』
  • 電気がなくても情報が取れる『手回しラジオ』
  • 電気がなくてもお湯が沸かせる『カセットコンロ』

これらのアイテムは少しずつ購入して持っておくといざという時に助かります。

電気がないと、暗い夜を不安に過ごすことになります。懐中電灯はもちろん、電池で使うことができるLED電気ランタなどは、ぜひ用意しておきましょう。

スマートホンもバッテリーが切れれば無用の長物です。災害時にも正しい情報を入手できるよう、手回しで発電ができるラジオがあると便利です。

カセットコンロも必須です。電気がないと給湯できないお家はもちろん、都市ガスも寸断する可能性があります。災害時の暖かい飲み物・食べ物ほど心落ち着かせてくれるものはありませんね。

備蓄はどれくらい必要?

災害発生時にはライフラインが寸断しても自力で生活していくための備蓄が必要になります。

備蓄は最低でも3日分を用意しておくと安心です。

  • 水(1人あたり1日3L)
  • 食料(アルファ米や乾パン・ビスケットなど)
  • 衣類・下着

自宅での生活が継続できない被害にあった場合には、避難所での生活が強いられます。すぐに必要なものを持ち出せるように、あらかじめリュックにまとめておくのがおすすめです。

「北海道胆振東部地震」での札幌の被害を振り返る

2018年9月6日、北海道を襲った「北海道胆振東部地震」

最大震度7が北海道で初めて観測されたこの地震では、札幌市内でも東区元町で震度6弱が観測された他、北区・白石区・手稲区・清田区の広い範囲で震度5強が観測されました。

また、地震直後には全道での大規模停電が発生。

札幌の街からも全ての光が消え、JR・地下鉄・市電など全ての交通は止まり、都市機能が麻痺しましたね。

清田区の里塚周辺では液状化による道路の陥没や地盤の沈下・隆起により家屋に甚大な被害があった他、東区の東豊線上「東15丁目屯田通」の長い区間においても断続的な道路の陥没が発生しました。

札幌の街で、いつ再び災害が発生するかわかりません。

あの記憶が薄れてしまう前に、あらためて防災の意識と日頃の準備を進めておきましょう。