非日常をゆっくりと楽しみたい、そんな方におすすめの秘境の渓谷・層雲峡
渓谷が作る壮大な自然の景観、2000m級の山々が連なる大雪山・黒岳の絶景と硫黄泉の温泉
四季折々の魅力を見せる層雲峡の魅力について、まとめてみました。
「北海道の屋根」2000m級の山々に囲に囲まれた秘境の渓谷
層雲峡で出会う、良質な硫化水素泉と大雪山系の絶景
日常の疲れを癒すのに、街の喧騒から離れ、「非日常をゆっくりと楽しみたい」と思うことはありませんか?
そんな方に、イチオシでおすすめなのが層雲峡。
2000m級の山々に囲まれた秘境の渓谷・層雲峡への旅行では、壮大な自然が広がる大雪山系の絶景と、そこに湧く良質な硫黄泉の温泉に出会うことできますよ。
秘境の温泉街、層雲峡温泉街
海外の山岳リゾートを模して整備された温泉街中心部
北海道の秘境ともいえる大雪山の麓にある層雲峡温泉街は、周囲が2000m級の山々に囲まれれ雄大な自然に抱かれた渓谷。
三角屋根の温泉旅館やホテル、ペンション、公共浴場が並ぶ中心部は「キャニオンモール」として海外の山岳リゾートを模して整備されていて、和風の街並みが広がるありがちな温泉街とは随分と印象が違いますね。
1987年に策定された「上川・層雲峡圏プラン65基本構想」に基づき、建物の色彩やデザインは統一感のある街作りがされていて、コンビニエンスストアでさえ、本来の色合いの看板から茶系に変更され景観が守られています。
北海道では意外と少ない硫黄泉(硫化水素泉)を楽しむ
「北海道」の名付けの親でもある松浦武四郎らによって発見されたこの温泉は、硫黄泉(硫化水素泉)。
温泉地が点在する北海道では単純温泉・塩化物泉が多く、いわゆる硫黄のにおいが立ち込めるような温泉らしい温泉は意外と少ないですね。
皮膚病や婦人病、切り傷、糖尿病、高血圧、動脈硬化症など生活習慣病に加え、美肌効果があるとされます。
層雲峡でしか出会えない、北海道・秘境の絶景
大雪山系・黒岳
北海道の中央部にそびえる大雪山。
2000m級の複数の山々から成るその山群は「大雪山系」「大雪山連峰」として親しまれ、「北海道の屋根」とも呼ばれています。
本州では標高3000mを超えなければ見ることができない高山植物も、北海道にある大雪山では標高は2000mで見れるとあって、その雄大な景色を見ようと全国から登山ファンが訪れています。
本来であれば長時間の登山が必要になるような絶景にも、ロープウェイとリフトを乗り継ぐと誰でも気軽に見ることができる北海道でも随一のビュースポットです。
大函
3万年前に起きたとされる大雪山の巨大噴火。
層雲峡は、噴火による堆積物が冷える課程で作られた溶結凝灰岩が、石狩川の侵食により形成された渓谷です。アイヌ語では「シュオプ・ニセイ(箱のような・絶壁)」と呼ばれていた、その自然が作り出した景観を間近に見ることができる「大函」は層雲峡観光でマストのスポット。
銀河の滝と流星の滝、双瀑台
大雪山系の烏帽子岳・赤岳を水源に、石狩川左岸の絶壁から落ちる2本の滝が、日本の滝百選にも選定されている「銀河の滝」と「流星の滝」です。上流にある銀河の滝は、落差104メートル。末広がりに岩肌を流れる優美な分岐瀑です。100m下流にある流星の滝は、落差90メートルの直瀑。この2本の滝は銀河の滝を雌滝、流星の滝を雄滝として、夫婦滝の別名もあります。
駐車場から斜面を20分ほど登ったところにある「双瀑台」は、2本の滝を同時に見ることができるビュースポット。少し急な斜面も木階段が整備されているので、時間に余裕があればぜひ登ってみて。
四季を通じて絶景に出会える層雲峡
大雪山の大自然が作り出した絶景を五感で感じることができる層雲峡は、四季折々の美しさを見せる景勝地。
芽吹きの初夏は、眩しい緑と絶壁のコントラストが美しい季節。夏本番にかけて、キャンプや登山やバードウォッチング、温泉客など多くの人で賑わいます。木々が色づく秋は、日本で一番早い紅葉を迎える大雪山の紅葉狩りを楽しむ観光客で溢れます。
冬の秘境の温泉地も格別。白銀の大雪山の美しさはもちろん、雪を眺めての露天風呂で、体の芯からポカポカに。毎年2月上旬に開催される「層雲峡氷瀑まつり」は約13万人が訪れる人気イベント。
ぜひ、秘境の渓谷で絶景の旅を楽しんでくださいね。