高熱や全身の倦怠感など、つらいインフルエンザ。
2019年の最新、北海道のインフルエンザ情報についてまとめてみました。
北海道では例年、11月上旬から流行が始まり、1月下旬~2月中旬がピークとされています。インフルエンザの予防方法は?もし発症した時はどうしたらいいのでしょうか?
北海道でにおけるインフルエンザ、正しい予防と対策を
2019年度の最新情報!
【2020年1月6日】11地点で警報レベル、一方で札幌は警報解除へ
2020年に入った2周目、北海道では11の地点で警報レベル、5の地点で注意報レベルになりました。
一方、札幌では2019年末にピークを迎えたものの、現在では定点あたりの報告数が基準値を下回り警報が解除となりました。
しかし、例年ピークを迎える1月下旬から2月上旬に向けて、引き続き注意が必要ですね。
【2019年12月2日】札幌が警報レベルに!他8地点で警報レベル、17地点で注意報
第49週の12月2日〜8日、ついに札幌の定点あたりの報告数が31.39人に達し、警報レベルとなりました。また、他8つの管区でも警報レベルとなり、北海道全体では25.11人と全国の9.52人を大きく上回り、インフルエンザの本格的な流行期に入っています。
【2019年11月25日】札幌に注意報!苫小牧、網走、紋別は警報レベルに
インフルエンザの流行が続いています。
現在、札幌、江別、岩見沢をはじめ道内13の保健所管区で注意報レベルになっている他、苫小牧、網走、紋別は大きな流行が発生/継続していることを示す警報レベルになっています。
例年よりも4〜5週早いペースで拡大していますので、早め早め予防策が必要ですね。
【2019年10月21日】札幌圏や地方都市の広い範囲でインフル流行
第43週の2019年10月21日~10月27日、定点あたりの報告数が1.0を超えている市町村は、札幌市で2.93をはじめ、小樽市2.20、江別市2.13、千歳市1.25と札幌近郊の都市圏で軒並み1.0を超え、インフルエンザの流行が本格的に始まってきたことを示しています。
交通機関の利用時や人が多い場所に行く際には、マスクの着用をした方が良さそう。
北海道の気温も急激に下がり、乾燥もすすんでいますので、室内の加湿など十分に対応していく必要がありそうですね。
【2019年10月18日】札幌で例年より1か月以上早くインフルエンザ流行始まる
インフルエンザの第41週の定点当たり報告数は1.02(第40週:0.82)であり、流行開始の目安となる1.00を超えました。
札幌市においてもインフルエンザの流行が始まりましたので、感染の予防を心がけましょう。札幌市保健所
昨年の2018年は48週目、11月上旬でしたのでずいぶん早めの流行の始まりです。予防接種を検討している方は、今年は早めに受けた方が良さそうですね。
すでに札幌市内の4つの小学校と幼稚園で、16日〜17,18日にかけて学級閉鎖や学年閉鎖、休校があり、19日〜21日でも厚別区の小学校で学級閉鎖になっています。
また、帯広、市立函館、渡島、江差の各保健所管内で流行開始の目安を超えており、釧路でも患者数が上昇している様です。
インフルエンザとは?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染により発症する感染症。
- のどの痛み
- 鼻汁
- 咳
ーーなど“風邪”のような症状だけでなく、
- 頭痛
- 関節痛
- 筋肉痛
- 38℃以上の発熱
ーーなど全身の症状(倦怠感)が急速に現れるのが特徴。
また、小さなお子様には稀に急性脳症を、ご高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがありますので、もしインフルエンザが疑われる症状が出たら、できるだけ早く医療機関での診察が必要です。
インフルエンザの感染には、感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出されることで呼吸器にウイルスが直接侵入し感染する「飛沫感染」と、感染者がくしゃみなどの飛沫がついた手で触れた電車やバスのつり革、ドアノブ、電気スイッチを触れ、口や鼻などの粘膜から感染する「接触感染」があります。
北海道におけるインフルエンザ
北海道では11月上旬から流行。ピークは、1月下旬~2月中旬
全国でのインフルエンザの流行は、例年12月~4月頃。
札幌においては、定点あたりの報告数が1.0人を越えると流行の始まりとされていて、札幌市保健所が毎週、報告数を発表しています。
定点あたりの報告数とは、市内56の医療機関での一週間あたりの感染者数の平均値。
例年、札幌市でこの定点あたりの報告数が1.0人を越えるのは、過去5年間のデータだと45週目〜50週目。これは、例年11月上旬〜12月中旬頃にあたります。また、ピークは4〜7週目で1月下旬〜2月中旬あたりです。
流行の始まりは北海道内でも地域差があり、「北海道感染症情報センター」では北海道の市町村別の管轄保健所の定点あたりの報告数が公表されています。
インフルエンザの予防、もし発症した時は?
インフルエンザの感染を防ぐには?
インフルエンザに観戦してしまうと、仕事や学校など長期間お休みしなくてはいけないし、何よりも高熱と倦怠感でとてもツライので、しっかり予防したいですね。
- 流行前のワクチン接種
- 外出後の手洗い等
- 適度な湿度の保持
- 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
- 人混みや繁華街への外出を控える
ーーが、インフルエンザの予防に有効とされています。
インフルエンザは免疫力が弱っていると、感染しやすくなります。まずは、普段から十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めることが大事。また、のどの粘膜が乾燥すると防御機能が低下します。部屋を適度な湿度に保ったり、外出時のマスクは湿度を保つ意味でも効果的です。
ワクチンの接種は、「インフルエンザに絶対にかからない」というものではありませんが、発病を予防することや、発病後の重症化を予防することに関して一定の効果があるとされています。
もしワクチンを摂取するのであれば、流行のピーク前の12月中旬までに接種を終えることが望ましいとされています。
もしも、「インフルエンザかな?」と思ったら?
もし、急な高熱や体の倦怠感などで「インフルエンザかな?」と思ったら、早めに医療機関(内科、小児科など)で受診しましょう。
ただし、発熱から12時間以上が経過していないと、検査の結果が陽性にならないことがありますので、安静にして翌日以降の受診がおすすめです。
もし、以下の様な症状があったら、重症化の可能性や、すでに重症化している可能性もありますので、すぐに受診が必要です。
- 呼吸が速い、または息切れがある、苦しそう
- 胸の痛みが続いている
- おう吐や下痢が続いている
また、妊婦さんや乳幼児、高齢者、慢性呼吸器疾患や慢性心疾患などの持病がある方も、すぐに受診が必要ですよ。