独自の風習や文化を持つ、北海道。
北海道在住者にとっては当たり前でも、道外の方々からすると「え!?」と驚かれてしまう生活習慣も少なくありません。
そこでこちらでは、北海道の変わった風習と文化を10選まとめました!
これから北海道へ移住・旅行する方はもちろん、地元について改めて知りたい道民はぜひご覧ください。
道外の人からは驚かれる?北海道の変わった風習と文化10選
1. え?思わず聞き返したくなる方言
北海道の言葉は標準語に近いといわれていますが、それでも道外の方々からすると「どういう意味?」と聞き返したくなる方言がたくさんあります。
- あずましい:落ち着く
- かっちゃく:引っ掻く
- こわい:疲れた
- したっけ:そうしたら
- しばれる:凍る
- しゃっこい:冷たい
- ちょす:触る
- なげる:捨てる
- なまら:とても
- ばくる:交換する
- はんかくさい:ばからしい
- めんこい:可愛い
- わや:めちゃくちゃ
同じ北海道内でもエリアによって言葉が微妙に異なるので、それぞれの地域の違いに注目してみると面白いかもしれませんね。
2. グルメの宝庫ならではの食文化
新鮮な海鮮や濃厚な乳製品、食欲そそるご当地ラーメンなど、グルメの宝庫と呼ばれる北海道。
そんな北海道には、少し変わった食文化があります。
代表的な例として挙げられるのが、1日の終わりにパフェを味わう「シメパフェ」でしょう。
ディナー後に、フルーツやチョコレートソース、生クリームが贅沢に使われたパフェで1日の疲れを癒す方も珍しくありません。
そのほか、アメリカンドッグに砂糖をかけたり、唐揚げに似たザンギという料理が提供されたりなど。本州とは異なる味付けの料理が多いのも、北海道ならでは食文化です。
3. 七夕は本州から一足遅い「8月7日」
七夕は7月7日に開催される夏の恒例行事ですが、北海道の多くの地域では8月7日に行われます。
本州から1ヵ月遅れて開催される理由としては、北海道では七夕の開催日を旧暦の7月7日(新暦の8月7日)に合わせていることが挙げられます。
また函館など一部の地域には、七夕になると子どもたちが各家庭へローソクをもらいに訪れる「ローソクもらい」という独自の習慣があるのもユニーク。
北海道と本州では、七夕の日にちだけでなく過ごし方が異なるのも面白いですよね。
4. お財布にも優しい!結婚式の会費制
結婚式ではご祝儀を包むことが一般的ですが、北海道の結婚式はご祝儀制ではなく会費制を採用していることが多いです。
会費制では主催者が金額を決めるため、いくら包めば良いのかゲストが悩む必要はありません。1.5~1.8万円が相場で、ご祝儀より安い傾向にあります。
会費を用意した後は、会場の受付でお札をそのまま渡すだけ。この大胆な支払い方法も、開放的な土地柄の北海道らしいです。
5. 節分で巻くのは殻付きの落花生
節分の際、「うちでは豆まきに大豆を使っている」というご家庭も多いのでないでしょうか。
地域や家庭によって豆の種類は変わりますが、北海道の節分では落花生が一般的です。
落花生が使われる理由はいろいろありますが「大豆と比べてサイズが大きく、雪のなかに埋もれてもすぐに見つかるから」が有力な説だそう。
落花生を拾った後は、殻を剥いてその場で味わうのが定番の楽しみ方です。
6. 運動会は5~6月!体育の授業ではスキーやスケートも
運動会といえば体育の日がある10月に開催されるケースが多いですが、北海道では5~6月の春頃に行われることがほとんどです。10月の北海道はすでに寒く、暖かい春先のほうが開催しやすいことも理由の一つかもしれませんね。
また、気温が下がり雪が積もる冬場には、スキーやスケートの授業を始める学校も。冬場に思いっきりウィンタースポーツを楽しめるのも、降雪量が多く雄大な自然に囲まれる北海道ならではの魅力でしょう。
7. 外は極寒、内は常夏?冬でも暖かい室内
「北海道は寒い」というイメージから、冬の北海道旅行をためらう方も少なくありません。
確かにそのイメージは間違っていませんが、実は室内の環境に関しては本州よりも北海道のほうが暖かいといわれています。
極寒に耐えられるよう断熱性に優れた住宅が多く、外は雪が積もっているにも関わらず、家のなかでは半袖でアイスを味わっている住民も。
道外から移住する方は、この少しチグハグな生活に驚くことが多いんですよ。
8. 通勤・通学に使うのは電車ではなく汽車
北海道民と話していると、たびたび登場する言葉「汽車」。
汽車といえば蒸気で走る古びた車両を思い浮かべるかもしれませんが、北海道民にとって汽車は通常の鉄道車両を指します。
ちなみに札幌や函館のような路面電車が走っている地域では、路面電車を「電車」と呼ぶことで汽車と電車を使い分けているのが特徴です。
本州から移住する方はこの2つの使い分けで迷いやすいので、徐々に慣れていくのが良さそうですね。
9. 可愛らしい野生動物に要注意
多様な野生動物も北海道の魅力の一つですが、油断していると道端でばったりと遭遇することも。
暗い夜道をドライブしていると、エゾシカが急に飛び出して驚かされたなんて方もいます。エゾシカが多く生息する地域では、鉄道列車とエゾシカが衝突し停車することも珍しくありません。
エゾシカのほかにも、道を歩いているとキツネが前を横切ることがあります。可愛らしい見た目をしていますが、感染症の恐れがあるので絶対に近づかないようにしましょう。
10. 大根抜きって?独自の遊びが存在する
最後に紹介するのは、北海道独自のローカルゲームです。
北海道で生まれ育った方であれば、「大根抜き」を体験した方がほどんどではないでしょうか。
みんなで床に横一列で座って腕を組み、オニに足を引っ張られて腕がほどけてしまったら負けというルールです。
北海道には大根抜きのようなローカルゲームがあり、大人になってから思い出話として盛り上がることもしばしば。
道民同士で昔の思い出話に花を咲かせるのも良いですし、ほかの地域の友人たちとローカルゲームについて共有するのも楽しそうですよね!